グロウ 求人

子供服ブランド「devirock(デビロック)」の企画・生産・販売、ECサイトの運営を手がけるグロウ株式会社、そのブランドづくりやものづくりの姿勢を深掘りする連載「グロウ株式会社のこだわりと想い」。

第4回となる今回は、2021年2月にグロウ株式会社の取締役COOに就任した舘野さんにご参加いただきました。

この回では業務に対する課題意識やチームづくりでこころがけていること、仕事の中で意識するグロウのミッションと行動指針、今後グロウに求める人物像まで細かく伺いました。

グロウ株式会社

親と子供の幸せな時間に価値を提供する

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──舘野さんは2021年2月にグロウの取締役COOに就任されていますがが、それまでのキャリアと転職を意識したきっかけについてお聞かせください。

舘野:グロウ入社前は、グローバル大手SPA企業数社にてマーケティング領域やサプライチェーン領域の事業責任者などを経験してきました。前職在職中に当時目標としていた営業利益最高益を達成できたこともあり、今後の自分自身のキャリアや人生観を見つめ直すタイミングがきたと考えて転職を意識するようになりましたね。

──では、どのような経緯でグロウに入社されたのですか?

舘野:これまでSPA業態の小売業界で長らく働いていたこともあり、当初は別業界で新しい環境に身を置いてチャレンジしてみたいと考えていたのですが、そのタイミングで、紹介を通じてグロウの宮本社長と会うことになりました。

もともとグロウや「devirock」のことは知らなかったのですが、その際にあなたの力が必要だと強くお誘いいただきました。お話をする中で、子供服業界で日本一になりたい、旧態依然としたこの業界に風穴を空けて業界全体を一新していきたいという宮本社長の熱い思いを聞いて、この業界のあり方を変えてみたい、日本一を目指してみたいという気持ちが湧き入社を決意しました。

──子供服業界はファッション・アパレル業界の中でも特殊な領域かなと思うのですが、その領域に飛び込むにあたって抵抗はなかったのですか?

舘野:私自身子供が2人いて、親になってから価値観が変わってきたこともあり、子供たちにとって実りのある未来をつくりたいという使命感がふつふつと出てきていました。

そういう意識もあり、社長が言う日本一の子供服ブランドということはもちろん、それに加えて未来の子供たちがより良い人生を歩める社会の実現、親が子供と一緒に過ごす幸せな時間をつくる事を価値提供とした企業を目指してみたいと思いました。

グロウには売り上げが日本一というだけでなく、社会的意義や社会的価値を持った企業になれるチャンスがあると考えています。単純に売り上げをつくれる企業という定量的な目標を掲げつつ、世の中に本当に必要とされる企業をつくってみたいと思うようになったのが入社する最大の動機でしたね。

グロウの強みと課題

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──子供に対する社会的な価値提供にもアプローチしたいということですね。グロウ入社前後の所感として、グロウの市場における新規性や子供に対して社会的価値を提供しうる可能性、グロウの強みをどのような点に感じられたのですか?

舘野:まず、グロウが主軸とするECというチャネル自体は、新型コロナウィルス感染症などの影響でさらに加速することが見込まれる領域です。今後のチャンスが大きいこの領域で勝負できる企業かなと思いましたね。

また、国内の経済状況を踏まえて、子供にかけられるお金や時間は正直限られていると感じています。その中で高品質・高機能性を備えた商品をECを通して低価格かつ手軽に提供しているグロウには、新しい子供服の買い方のスタンダードになれる可能性を感じています。

──では、転じてどのような点に課題があると感じられましたか?

舘野:まず最初に、各種制度設計がまだまだ整っていないなと感じましたね。売り上げ自体は2008年の設立以来順調に伸びてはいるのですが、オペレーション設計が整っていないため、全体的に効率的な組織運営がされていないかなと。

現在のグロウはトップと現場メンバーの距離が近く、会社全体としてチームワークを大切にしている部分があるので、意思決定の速さが強みとしてあると思います。

また、「devirock」は価格帯と品質のバランスの取れたブランドではありますが、市場として類似ブランドが増加している現状、「devirock」が消費者に対して提供する価値のレベル感をもっと上げていかなくてはとも考えています。

グロウの最大の強みはこれまでお客様から支持されてきた商品です。低価格帯で品質とデザイン性の高いブランドはなかなかなかったため、売り上げをつくれてきたのかなと。

反面、単に安くECで買えるだけでは今後勝ちきれないと強く感じているため、この先のさらなる成長のためにも、あらためてブランド力やマーケティングの質を上げていく必要があると感じています。

──その強みを伸ばすため、または課題を解決するために、現在はどのような施策に取り組まれているのですか?

舘野:大きく分けて2つ。1つはオペレーション体制の整備、もう1つはブランドのアップデートに現在注力して取り組んでいます。

より効率的なオペレーション体制に

──ではまず、オペレーション体制の整備についてお伺いします。オペレーション体制を整えるために取り組んでいる具体的な施策をお聞かせください。

舘野:事業戦略室という部署をつくりました。ここでは全社横断的に現場効率に課題がある部署間のオペレーション体制の問題点を整理・解決して、最終的に経費構造の改革と営業利益の改善をミッションに掲げています。

さまざまな角度からグロウの問題点を見つけて全体を巻き込んで改善していく力がある社内でも期待値の高いメンバーがいる部署で、グロウの行き届いていない点にテコ入れしている状況です。

──その部署にはどのような方が配属されているのですか?

舘野:グロウの事を良く知るメンバーをはじめ、EC業界でキャリアを積んできたEC分野のスペシャリストのほか、問題発見能力、処理能力、分析能力など、アウトプット力が高い新卒入社の若手のメンバーも2人在籍しています。

──新卒の方もいるんですね。新卒社員の配属にはどのような意図があったのでしょうか?

舘野:もちろん若い意見を取り入れていく目的はありますが、1番は改革を推進する実力を見込んでのことですね。グロウは年功序列という考え方をほとんど持っていないので、アウトプットの優れた人を適切な場所に置いていきたいと思い配属しました。

──能力を見てチームに加えていくということですが、今後このチームにはどのような方が必要になるのでしょうか?

舘野:この部署はとにかく問題を解決していき最終的に数字を上げていくことが求められる、まさにグロウの要になる部署だと思っています。他の部署で発生する問題を主に取り扱うため、問題解決能力やコミュニケーション能力、何事も自分ごと化できる実行力とモチベーションがあるスキルとスタンスの両方を高いレベルで兼ね備えている人に入って欲しいですね。

会社全体として、適宜メンバーを追加しつつ、体制づくり、特に人材強化に注力していく予定です。現在在籍しているメンバーは非常に優秀で会社自体活気に溢れているのですが、さらに能力の高いメンバーを入れていくことで組織を活性化させながら、より進化した事業運営を目指したいですね。

本当の意味で世の中に必要とされるブランドにしたい

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──続けて、ブランドのアップデートについてお伺いします。ブランドをアップデートするために取り組んでいる具体的な施策をお聞かせください。

舘野:先ほど触れた通り、低価格でお洒落というだけでは、今後他社との同質化は免れえません。「devirock」が単に安くて可愛いブランドで終わらせず、本当の意味で世の中に必要とされるブランドにしたい。今後の「devirock」の指標を明確にするために、世の中の親と子の幸せな時間をつくるというビジョンを掲げながら、ブランドとして提供できる価値定義、「devirock」の存在意義の言語化に取り掛かっています。

同時に、ブランドをアップデートするには商品を強化する必要があるため、商品部を強化し、商品構成から一つ一つの商品のあり方まで細かに見直しています。

加えて、お客様に「devirock」の深いファンになっていただくためにも、お客様とのコミュニケーション設計も強化する予定です。SNSなどを活用しつつ、選ばれるブランドを目指して各方面で準備を進めています。

正直、子育ての中には親として楽しい場面や嬉しい場面以外にも、ストレスを感じてしまう場面が少なくありません。ただいい服を売ること以上に、その1つ1つの課題やニーズを汲み取って解決していくことにも取り組んでいきたいですね。

──ブランドを成長させていくために、どのようなメンバーが必要になってくるのでしょうか?

舘野:グロウには商売感の強いメンバーが集まっているのですが、中長期的な視点でブランドを構築する能力は会社全体としてまだまだ発展の余地があるかなと感じています。お客様視点で考えてブランドを長期的に成長させていくという考え方を持った方を積極的に採用できればと考えています。

他にも、グロウとして新しいサービスを考えていきたいため、DX領域に明るいメンバーも採用できればなと。DXを通じて、新しい価値を生み出せる仲間も欲しいと思います。

グロウらしい考え方

──組織整備のための新しい人材を取り入れるっていう部分に関して、グロウが発展するためにどのような人物像の方が必要になるのでしょうか?

舘野:まず求めるものをスタンスとスキルで分けるならば、スタンスを何より最重要視しています。会社のビジョンに共感できると同時に、受け身ではなく積極的に周囲の人を巻き込んで成果を出せる行動力・決断力を持った人を望んでいますね。

その上でスキル面に関しては、解決能力の高い方を積極的に採用したいなと。課題を見つけるスピード感、課題解決のためのストーリー設計力、協調性を持ってチームで課題を解決するコミュニケーション能力の高いメンバーにぜひ加わってもらい、知見や経験を生かしてまだまだ至らぬ点を一緒に改善しながら、会社を盛り上げていって欲しいですね。

──行動力や実行力などのスタンス、解決能力や協調性などのスキルについては、グロウが行動指針として掲げる「グロウコンパス」に深く関わる話題かと思います。あらためて、この「グロウコンパス」にはどのような意義があるとお考えですか?

GROW COMPASS
1.誰にも負けない強い情熱を持つ!!
2.やるときめたことは最後までやる!!
3.出来る方法を考える!!
4.圧倒的スピード!!
5.一致団結の精神!!
6.利益にこだわる!!
7.成長し続ける!!
8.当事者意識を持つ

舘野:例えば仮に数値結果が出たとしても、そのプロセスの中で協調性がなかったり、独りよがりの考え方が軸になっているのであれば、それはグロウとして望ましいものではありません。

ただ単に結果だけを求めるのではなく、成果に至るまでのあり方まで徹底する。グロウらしい考え方で行動していくために、そのプロセスの理想を言語化しているのがグロウコンパスだと考えていますね。

──組織のあり方にも繋がると思いますが、「グロウコンパス」の価値観を共有しながらより強固な連携を高めるために、必要になることはなんでしょうか?

舘野:丁寧な議論を行うことだと思っています。グロウのメンバーには、遠慮と配慮を使い分けながら活発にディスカッションしてもらいたいですね。一定の配慮は必要ですが、遠慮はあまりしない方がいいと思っているので、部下に指導する場面や部署を跨いで仕事をする場面でも、遠慮せずに議論は積極的にして欲しいなと思います。

──では、グロウのミッションや「グロウコンパス」などを踏まえて、舘野さん自身はどのような考えでお仕事に取り組まれているのですか?

舘野:経営を司る人間として、いかに会社のビジョンに添いながら事業を成長させられるかを考えて仕事しています。他社と同じようなことをやっているだけでは、差別化はできないですし、革新的な付加価値の創造も到底できません。いかに自分たちが新しい価値を提供できるかが重要になるかと思うので、常にそういった考え方を持ちながら仕事をするようにしています。

グロウが革新的なビジネスモデルを打ち立てるためにも、もっと先を見据えた新しいEC×子供服のあり方を日々考える必要があります。全社員と共に失敗を恐れず、むしろ成長のためにも失敗を歓迎しつつ、チャレンジングに仕事していきたいですね。

失敗と成功を繰り返してメンバーが成長できる会社に

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──これから注力していきたい施策についてお聞かせください。

舘野:現在試行錯誤していて、10年20年後の長期スパンで見た時に、どのような企業になるべきか、どのようなビジネスモデルであるべきかについて経営陣を中心に考えています。

現状、きれいに言語化ができている訳ではありませんが、グロウがミッションとして掲げる「革新的付加価値を創造し世界のあらゆる人々の物心両面の豊かさを追求する」、世の中にまだない商品やサービスをつくっていくこと自体は普遍的なものだと思っているので、模索中ではありますが、積極的に新しいなにかを創っていきたいと考えています。

それはもしかしたら、単純に服を売るに止まらず、子育ての悩みや課題を解決できるサービスかもしれないですし、新しいブランドを立ち上げることかもしれません。どのようなことであろうとも、未来は希望に溢れている。そう考えています。

──現在展開するアパレル事業が1つの手段となり、舘野さんがおっしゃっていた子育てや子供に対する社会貢献事業への展開も視野に、幅広く革新的付加価値を追求する企業になるのかもしれませんね。最後にあらためて、グロウの今後の展望についてお聞かせください。

舘野:引き続きグロウでは日本一のキッズブランドを目指していきます。それは定量的な売上という面で1位というだけでなく、本当の意味で世の中から1番必要とされるブランドになるということです。

そのために、インナーブランディング、アウターブランディングを徹底して会社の思想を統一しながら、世の中全体に広めていく活動していきたいですね。

結果的には社員がこの会社で働いていること自体に心から誇りを覚えられる会社にしたい。日本一を目指すことは簡単なことではないはずなので、社員のメンバーには強い気持ちを持って仕事してもらいたいですね。失敗を恐れずチャレンジしていきながら、失敗と成功を繰り返してメンバーが成長できる会社になれればなと。

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今回は、グロウの方針やチームづくりに大きく関わる取締役の方から、データに基づく組織設計のあり方を伺いました。

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秋吉成紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

ライター・編集者。1994年東京都出身。2018年1月から2020年5月までファッション業界紙にて、研究者インタビューやファッション関連書籍紹介記事などを執筆。2020年5月から2023年6月まで、ファッション・アパレル業界特化型求人プラットフォーム「READY TO FASHION」のオウンドメディア「READY TO FASHION MAG」「READY TO FASHION FOR JINJI」の編集チームに参加。傍ら、様々なファッション・アパレル関連メディアを中心にフリーランスライターとして活動中。

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