糸偏産業においてのキュレーション業を幅広く手がける株式会社糸編。

2012年の創業から10年の節目となる今年、さらなる展開を見据えて2つの事業について、求人を公開した。

今回は求人公開に際して、糸編が現在求めているポジション、糸編と働く上で必要なスキルや考え方などについて細かくインタビューを実施。

インタビューには、代表の宮浦晋哉さんに加え、糸編の各事業に携わる市岡さん、矢吹さん、嶋田さんが参加。内外さまざまな角度から、糸編が求める人物像が明らかになった。

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日本のものづくりの創出と発展

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──まずは株式会社糸編について教えてください。

宮浦:糸編は2012年創業2017年法人設立した、糸偏産業に関するキュレーション事業を展開する会社です。「キュレーション」ですが、伝えたい価値を届けたい相手にとって最適なボールで届ける作業をキュレーションと定義していて、自分たちが出会ってきた糸偏産業にまつわる価値あるものごとを、展示会やメディアなどさまざな形式で広めることにチャレンジしています。

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国内の繊維産業・テキスタイルに関する体系的教育事業「産地の学校」の運営、日本のテキスタイルの魅力を発信する「TEXTILE JAPAN」の運営、ウェブ・紙媒体でのコンテンツ制作・情報発信、テキスタイルの展示会の企画開催、デザイナーと素材のマッチング事業、商品企画のコーディネート事業、糸偏産業に関する教育事業、各自治体と連携した繊維産地の活性事業などが主な活動内容です。

今年は、新たに①プログラムの企画運営 ②新事業の糸偏キュレーションサイトの2つの事業の拡大を目指して、求人を公開しています。

①プログラムの企画運営

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──それぞれの求人についてお伺いできればと思います。まず、①プログラムの企画運営の求人についてお聞かせください。

宮浦:株式会社糸編では、繊維・テキスタイルとものづくりを学ぶ「産地の学校」のほかに、企業向けの教育プログラム、特別講義、そして新しくスタートアッププログラムの企画を行っております。くわえて現在は、教材制作にも力を入れています。

弊社が担当する各種プログラムの企画・運営・改善、教材制作、講師とのコミュニケーション、講義実施などに幅広く携わっていただける方を募集しています。

プログラムの企画運営は、受講生の皆さんの新たな一歩をフォローするとても重要な活動です。これまで実施してきたプログラムは、アパレル企業向けのプログラムであったり、デザイナー向けのプログラムであったりとその対象と目的はさまざまでした。

参加者1人1人と向き合っていくような運営方針なので、受講生の悩みなどを解決できるコミュニケーション能力や繊維関係・アパレル関係での業務経験者、そもそも挑戦を応援するのが好きな人、学ぶこと/ 学ぶ場が好きな人が応募してくださると嬉しいです。講義の司会進行ができると尚、心強いです。リモートワーク中心となるため、副業も歓迎です。

【求人情報】業界で働く新しい一歩のための、各種プログラムの企画・運営

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▶︎募集について

株式会社糸編では、ものづくりを学ぶ「産地の学校」の他に、企業向けの教育プログラム、アパレル企業向けの特別講義、スタートアッププログラムの企画・運営を行っております。現在、教材制作にも力を入れています。

弊社が担当する、各種プログラムの企画、改善、教材制作、講義運営など、幅広く携わっていただきます。それぞれ目的設定が異なるプログラムです。受講生の皆さんの新たな一歩をフォローする、とても重要な活動です。

多くのプログラムを回転させるというより、参加者1人1人と向き合っていく方針です。リモートワーク中心なので、副業も歓迎です。

▶︎どんな人に来て欲しいか

・繊維関係・アパレル関係での業務経験者
・挑戦を応援するのが好きな人
・学ぶこと/ 学ぶ場が好きな人
・司会進行ができる人

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②新事業の糸偏キュレーションサイト

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──では続いて、②新事業の糸偏キュレーションサイトについてお聞かせください。

宮浦:原料から売り場までたくさんの方々と関わらせてもらいながら、さまざまな活動をしてきた株式会社糸編の1つの集大成として、糸から最終製品までに関わる業界の知見を集約したウェブサイトを作りたいと思っております。

「糸偏キュレーションサイト」「ファッション・アパレル業界のイエローページ」とも言えるかもしれないですし、「ものづくりを応援するサイト」「糸偏産業の百科サイト」と表現した方が伝わりやすいかもしれません。

この新事業立ち上げに向けて、企画・執筆・編集・進行管理・広報活動など、ウェブサイトが完成して無事に走り出すまでをコアメンバーとして業務に広く携わっていただける方、コンテンツを一緒に作っていく編集者さん・ライターさんを募集しています。

例えば、生地の織り方や原料の種類などといった糸偏産業にまつわる普遍的な情報は、前述のプログラムで発信するよりも、常に見られるようになっていることの方が理想的だと考えています。加えて、①のプログラムの内容を記事として掲載したり他事業とも連携できれば、提供できる価値は高まるはずです。

ファッション・アパレルのものづくりは、入口がわかりづらいという話をよく耳にします。このサイトが、そういった課題を解消して新たな参入者を増やすビジネスの土台にできればなとも考えています。

記事の作成に際して、ある程度の前提知識が必要になるため、繊維系媒体など業界紙での編集経験のある方や各分野のプロフェッショナル、書籍制作/執筆の経験のある方が応募してくださると嬉しいです。SNSの立ち上げや運用経験がある方も参加していただきたいです。

【求人情報】業界のイエローページとなるようなウェブサイトを作ります

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▶︎募集について

「日本のものづくりの創出と発展」を目指して、原料から売り場までたくさんの方々と関わらせてもらって、さまざまな活動をしてきた株式会社糸編ですが、糸から最終製品までの領域に関わる業界の知見を集約するようなウェブサイトを作りたいと思っております。

「糸編キュレーションサイト」「業界のイエローページ」とも言えるかもしれないですし「ものづくりを応援するサイト」「糸偏産業の百科サイト」と表現した方が伝わりやすいかもしれません。

この新事業立ち上げに向けて、企画・執筆・編集・進行管理・広報活動など、
事業の中に入っていただき、ウェブサイトが完成して無事に走り出すまでの業務に広く携わっていただきます。

▶︎どんな人に来て欲しいか

・業界紙で編集経験のある方(繊維系の媒体が理想です)
・書籍制作/執筆の経験のある方
・SNSの運用経験のある方
・基本リモートワークとなりますので、リモートワークにも慣れている方
・柔軟な方。時に雲を掴むような議論にも楽しく参加できる方

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糸編のはたらきかた

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──副業的な働き方が糸編を特徴づけているように思います。あらためて、この副業的な働き方に対する宮浦さんのお考えをお伺いしたいです。

宮浦:自分たちの会社に関係なく、より横断的に働くことができたら社会全体がもっと面白くなると考えています。また、1つの組織にどっぷり浸かりきるのは個人として危険もあると感じていて、これからの日本はリモートワークに続いて、副業的な働き方の広がりでさらに変わっていくと思います。それは会社にとっても個人にとってもメリットが大きいと思います。

──今回のインタビューでは、糸編の事業に関わる方々にもご参加いただいています。あらためて、糸編と働く上で必要なスキルや考え方について伺っていきたいです。

市岡:マインド的にはやったことないことや新しいことを楽しんでやれる人がいいと思います。事業説明からもわかる通り、糸編ではどんどん新しいことが起きていきます。多分、話をするたびに宮浦さんも言うことが違うんですよね(笑)。新しい情報が常にたくさん入ってくるから。個人的に、それが超ウケるなと。僕自身はどこか友達のように接しているのですが、気質としてそういうどんどん変化する状況を面白いと思えないとむしろストレスになるかもしれませんね。

糸編は現在、思いついたことをこれやれるかも、あれもやれるかもとバーっと挙げてひたすら選択肢を出す発散フェーズにあると考えています。そのなかのいくつかは後の世に残るものがあるかもしれません。糸編の大きな目的自体は変わらないので、別のプロジェクトで出た意見を他のプロジェクトに落とし込んでみたり、プロジェクトの進め方を臨機応変に工夫できる人がいたらいいと思いますね。

矢吹:人間的な部分が結構重要になるのかなという気がしています。正直スキルに関して言えば、全てを統括してできる人は多分そんなにいないと思うので、市岡さんが仰った通り、そういう状況を楽しめる人がいいかもしれません。

話もプロジェクトもいろんなところに転がっていくので、それに対応できる柔軟さというのか、真面目すぎないというのか、そう言う人が糸編に合うと思いますよ。

嶋田:僕も真面目すぎない人って答えようと思っていました(笑)。同じ内容でも話は飛ぶし、気付いたらバーっとプロジェクトが進んでいたりするので、一つづつに捉われていると処理できないと思います。「それ、いいですね!やりましょう!」と、一緒にバッと盛り上がって資料まで一気につくっちゃうような感じで楽しめたら糸編に合うかなと。スキルについては強いて言えば繊維・アパレル企業での実務経験があるとスムーズかなと思うくらいですね。

僕と宮浦さんはデザイナーにならない道を選んだ結果今の仕事をするようになっています。デザイナーは確かに華々しい仕事ですが、そこから一歩引いたところで生きていこうと考えて今があるので、感覚としてすこし引いた目線から業界を見られる人がいいんじゃないかなと思いますね。

宮浦:自分たちで発信することもあるけど、求められる動きをするのは裏方的なので、後方からデザイナーさんや工場さんに貢献したいと思える性格だとフィットするのかなと思います。自分が強すぎると噛み合わないのかも。

どんな状況も面白がれる糸編らしさ

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──今後それぞれのプロジェクトごとにさまざまな専門家が集まって並走するように進んでいくかと思いますが、そのプロジェクトを統括する糸編らしさのようなものが宿ってくるかと思います。皆さんが思う糸編らしさとはどのようなところなのでしょうか?

嶋田:ざっくりですが、常に肩の力が抜けているような雰囲気ですかね。ファッションど真ん中ではないところで、力まずいい感じにふわっと向き合っているみたいなイメージが糸編らしさかなと僕は思います。

市岡:ものごとを進めようとすると、なんらかの問題を解決しようと真面目に考えすぎてしまうことが多いはずです。もちろん糸編産業に限らずあらゆるものづくり産業は解決しなくてはならない問題が山積みですが、そういった状況の中でも楽しいことをしていこう、面白がってなにか新しいことをつくっていこうとした方が、案外結果的に問題解決に繋がることもあると思うんです。

本質的にはすごく真面目に取り組んでいるけれども問題解決ばかりに意識を囚われすぎず、面白いことをしてみようとする姿勢。どんな状況も面白がれるところが糸編という会社のスタイル、糸編らしさになるのかなと思います。

──糸編の組織化を進める中でどのような人や仕組みが必要になると思いますか?

市岡:仕事を人から切り離して標準化していく方が企業としても安定しますし、規模を拡大できますよね。なので、宮浦さんの周囲を取り巻く事象をある程度抽象化して整理できるスキルを持つ人や仕組みがあるといいかもしれません。

矢吹:僕らは当事者的に宮浦さんと関わっているので自然と宮浦さんにあわせられる人なんだと思いますが、それにはある程度以上の業界に関する知識も必要ですし、フレキシブルに対応できるスタンスが求められたりと、スキル面での要求が高いようにも感じます。

──逆に宮浦さんを踏み台にして頑張ってやるぞっていう若くて気概のある人がまわりにいてもいいかもしれないなと聞いていて思いました。

市岡:以前宮浦さんとも話したことがありますが、かばん持ちっぽい人がいてもむしろ組織としていいかもしれませんね。とにかく糸編に、宮浦さんの近くにいれば面白いからとにかく近くで全部一緒にやるみたいな人もいてもいいかなと。

宮浦:たしかに、そういう人が欲しいって言い切ってしまうのも、むしろいいかもしれませんね。僕としては恐縮ですけれども。

目的を考えて取り組む人と共に

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──皆様に最後お伺いしたいのは、糸編という企業がどのような方向に進んでいってほしいかについてです。糸編というチームに深く関わる皆様に糸編に期待することをお伺いできればと思います。

嶋田:ファッション・アパレル業界のためになる存在になってほしいですね。現在、どうしても業界全体で苦しい状況が続いているので、それを少しでもいい状態に持っていけるような影響を与えられる企業になってほしいと思っていますし、そうなると信じて協力しているところがあります。

矢吹:糸編のこの業界におけるポジションはこれまでになかったものだと思います。今後はさらに、僕が関わっている生産まわりについて、工場や人をもっと繋げられたらと考えています。

業界の構造自体とても複雑になってしまっていて、生産管理の立場としても悩んでいることはたくさんあります。業界の生産構造を変えて、それぞれをスマートに繋げていく仕事を糸編にやってもらえたらと。デザイナーなどの業界で働く人たちがもっと仕事しやすい環境を糸編で提供できればいいですね。

宮浦:矢吹さんは工場と直接やりとりしやすい環境をつくって、デザイナーさんを応援したいって気持ちが強いですよね。

矢吹:もちろん全部糸編で取り組めないと思うので、やりたいことの重なる部分でお互い取り組んでいければと思います。ファッション・アパレルの現場で見えてる課題を少しずつでも僕らが関われたらと。

市岡:宮浦さん自身、糸編自体、その周りに関わる企業や人がヘルシーでいられる環境が続いていけばいいなと思っています。やってることもたくさんあるので、無理をしながら頑張る場面はもしかしたら今後もあるかもしれません。もちろんそれを楽しめるならいいと思いますが、仕事としてどこかで超えなくてはならない壁もあるはずなので、あらゆる意味でヘルシーにものごとがうまくまわっていくように拡大していけば理想的かなと思います。

宮浦:2012年の創業以来、「日本のものづくりの発展と創出」が変わらないスローガンでした。より新しいもの、よりいいものが生まれるお手伝いや、これまであったいいものがなくならないようにする手助けを、縁の下から求められる限りやり続けていきたいですね。

直ちにお金になるからやるというロジックだけでは取りこぼしてしまうものごとはたくさんあります。そういうものごとに関わり続けるようなことをしていきたいと思っています。

──最後に糸編に今後加わる人に期待したいことを教えてください。

宮浦:副業の話が出ましたが、会社員の形だけじゃなくフリーランスや会社経営してる人でも、これから一緒にプロジェクトを進めていけたら面白いなと思っています。そういう新規の動きや糸編での現場的な動きが、また別のシーンで活きてきたりすると思うので、相乗効果が生み出せたら理想です。

そして皆さんにもご指摘いただきましたが、年間200社の工場訪問と数えるほどチーム全体が出張の連続だったのですが、コロナの影響もありますが急にYouTubeでの動画制作が嵐のように入ってきたり、テキスタイルのショールームがはじまったと思ったら、次に海外で展示になったり、と常に新しいことがいろいろ連発します。やることが常に変わるので、そういう状況を楽しめる人、トライアンドエラーが苦じゃない人だと相性はいいのかなと思います。とはいえなにより、「産業の未来に貢献していきたい」という根っこの部分で熱く共有できると嬉しいです。

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秋吉成紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

ライター・編集者。1994年東京都出身。2018年1月から2020年5月までファッション業界紙にて、研究者インタビューやファッション関連書籍紹介記事などを執筆。2020年5月から、ファッション・アパレル業界特化型求人プラットフォーム「READY TO FASHION」のオウンドメディア「READY TO FASHION MAG」「READY TO FASHION FOR JINJI」の編集チームに参加。傍ら、様々なファッション・アパレル関連メディアを中心にフリーランスライターとして活動中。

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