グロウ 求人
※撮影時のみマスクを外しております。

子供服ブランド「devirock(デビロック)」の企画・生産・販売、ECサイトの運営を手がけるグロウ株式会社、そのブランドづくりやものづくりの姿勢を深掘りする連載「グロウ株式会社のこだわりと想い」。

第2回となる今回は、グロウの舵取りを担う経営企画部の井上さん、計画部の新安さんにご参加いただきました。

この回では部署のマネージャーであるお2人から、業務に対する課題意識やチームづくりでこころがけていること、仕事の中で意識するグロウのミッションと行動指針、今後グロウに求める人物像まで細かく伺いました。

グロウ株式会社

最適な情報管理の仕組みと業務フロー

(画像左)井上さん・・・グロウ株式会社、経営企画マネージャー。2019年入社。”組織作りのスペシャリストになり、組織や事業を加速させるエンジンになる” という想いのもと、経営企画部の立ち上げを担当。プライベートでは少年野球の監督も務める。

(画像右)新安さん・・・グロウ株式会社、計画部マネージャー。2019年入社。計画部と物流部の2つの部門のマネージャーとして、物流コストと消化率についての責任を担っている。物流はECの醍醐味という熱い想いを持つ商売人気質なマネージャー。グロウ100億達成に向け日々挑戦中。

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──お2人はグロウの売上などに関する数値分析・管理を担当されているかと思いますが、それらの業務のどのようなところに面白みを感じているのでしょうか?

井上:弊社の場合は数値に基づく計画・経営という面についてはまだまだ完璧とは言い難い状況ではありますが、できるだけ高い仮説を考えながら、それが正しいのか検証してアップデートしていくのが楽しいですね。

新安:同じく、自分が立てた仮説に対する結果が客観的なかたちで出てくるので、その結果が論拠となって会社が動いた瞬間やなんらかの物事が好転すると楽しいですね。

──お2人とも仮説に対する結果が明確に出る点に面白みを感じているということですね。井上さんは経営企画部として、どのような業務に取り組んでいるのでしょうか?

井上:現在注力しているのは、社内の情報管理体制の整備です。これまで部署ごとにそのやり方などは異なっていたのですが、部署ごとの情報管理の仕組みがバラバラということは、業務フローがバラバラで整理されていないということ。それぞれの部署に適した業務フローを定義していけば、自ずと最適な情報管理が仕組みが整っていくはずなので、現在は外部の協力企業とともにその面に取り組んでいます。

部署ごとに必要なデータは経営企画部では判断できないため、経営企画部が全体のコントロールをしつつ、詳細の判断は各部の判断に委任しています。現時点でまだ全部署まで及んでいませんが、全体の3分の2ほど整理できているので今後も進めていければと思います。

反省を踏まえて今後に生かす姿勢

グロウ 求人

──新安さんは計画部のマネージャーとして商品計画全般の業務に携わられているかと思いますが、前期の実績を振り返りつつ、計画部の課題やその課題に対して取り組んでいることなどについてお聞かせください。

新安:計画部の本来の役割は、お客様が欲しい商品の在庫を切らさず、売れない商品をつくらないように調整しながら、売上を達成しつつ企業の継続性を担保することです。たとえば消化率はあくまでのその目的の一側面にすぎません。それだけを追ってしまうと売れない商品をつくらないという目標は達成できるかもしれませんが、お客様が欲しい商品を切らさないという視点が抜けてしまいます。新たな視点を持つことができたと言う意味では価値ある期だったかもしれません。

井上:感覚寄りだったフェーズからロジックに振り切ったフェーズを経て、前期はそれらをミックスした施策を実証できたと思います。もちろん前期の結果は予測できていた側面があったのかもしれませんが、予測の精度が高まってきている感覚はありますね。

新安:経営企画部の施策のおかげで全体の流れが可視化されるようになってきています。今後は部署間の業務をつなぎ合わせながら発見できた課題の解決に取り組んでいきたいと思います。

井上:各部それぞれに分野のスペシャリストが少しずつ揃ってきているので、その人たちのパフォーマンスが最大化されるよう業務を整理することが非常に重要だと考えています。経営企画部としてもその辺りの連携を重視していきたいですね。

──前期を通して、仮説の実証とポジティブな意味で課題の明確化ができたということですね。では、来期に向けて取り組むことについて教えてください。

井上:現在取り組んでいる仕組みづくりでは、引き続き外部のベンダーと協力しながら業務フローの整備とそれにあわせた業務システムの構築を目指していく予定です。さらにその新しい仕組みを社内にうまく浸透させていくことが経営企画部としての目標ですね。

また、来期からは社内の組織体制の変化に伴い、経営企画部がより現場に寄り添った体制に変化するので、現場と同じ目線に立って一緒に取り組んでいく仲間として当事者意識を持つ組織にしていければと思いますね。

新安:計画部に関しては、これまで以上に細かく見ていきたいですね。売れない商品をつくらず、求められる商品を切らさないように高いレベルまで持ち上げていくことに重点的に取り組んでいく予定です。

どんどん業務を任せていきたい

──お2人は部署のマネージャーとしてチーム運営にも携わっているかと思いますが、チームづくりのために心がけていることや意識を統一するために取り組んでいることなどについてお聞かせください。

新安:現場メンバーに業務の改善・改良を考えて実践してもらえるような環境づくりと役割分担を意識しています。また、マネージャーとして部署全体の方針を中長期的な視点で考え、部署としての方向性や会社としての方向性をすり合わせた上で、メンバーに対しては進んでいく方向についてしっかり伝えていくようにしています。

井上:現在部下が1人いるのですが、まずは彼に対する教育をしっかり行なっていきたいですね。隔週で勉強会を行なったり、他部署のマネージャーと連携して裏でフォローしつつ、部署間の連携業務を任せてみたりして自主的に動いてもらえるように心がけています。

──お2人のもとには新卒など社会経験の少ない方も部下として加わってくるかと思います。そういった方に対する教育方針についてお聞かせください。

井上:僕はどちらかと言えば人間的な部分に関する教育を重視しています。違う部署に移動したとしても、あるいはグロウを巣立っていったとしてもいきていけるような基礎を身につけて欲しいと思いながら接しますね。

新安:僕も同じような考えです。必ずしもいわゆるの“社会人らしさ”を強制する必要はないかなと。相手に対して不快な思いをさせずに、円滑なコミュニケーションを取れさえすれば問題ないと個人的に考えています。

──その人の個性を尊重した上で社会活動に支障が出ない程度の最低限のマナーなどを教えていくということですね。では、それぞれチームづくりで意識していることや今後チームに加わるメンバーに共有していきたい考え方などについてお聞かせください。

井上:現在は仕組み・ツールの提案などを通して、現場に新しい気づきを提供する業務を担っています。この業務は、やり方を間違えると上から押し付けるようなことになりかねません。現場ごとに適切なツールとロジックがあるはずなので、現場をリスペクトした進め方をチームには共有していきたいですね。

新安:能力が高い人に対してはどんどん業務を任せていきたいなと。それこそ僕よりも業務経験が豊富な方がいらっしゃるのでそういう方を頼りつつ、経験の浅い方などには1つずつ業務を覚えていただきながら、僕にしかできないことは棲み分けていきたいなと。会社が成長する中で人の入れ替わりのペースは早まっていきます。そのサイクルの中でグロウらしさが失われてしまわないように、グロウの文化の共有は丁寧にしていきたいですね。

──能力を見極めた上でチームメンバーに仕事を任せていく姿勢は前回のパターンナーチームの方々のお話にもありました。メンバー各自に裁量を委ねてもらえる点はグロウの魅力だと思います。

グロウらしさは人の良さ

──先ほど新安さんのお話の中でグロウの文化について触れられていましたが、あらためて、社員の方々に共通するグロウらしさとはどのようなものでしょうか?

井上:グロウはまだまだ組織としては成長段階なので、もっともっと個人のスキルやプロ意識を磨いていかないといけないかもしれませんが、人の良さが前提としてあると思います。グロウには自分の仕事でなくても、時間を使って一緒に課題解決に取り組んでくれる人がすごく多いんです。

新安:グロウは「グロウ コンパス」という8つの行動指針を掲げているのですが、仕事の場面だけでなく、私生活でも実現できている人が多い印象ですね。いま井上が挙げた人の良さにも関連する話ですが、できるできないに関わらずできる方法を考えたり、当事者意識を持ってひとりひとりが会社のことを考えたり、情熱を持って利益にこだわったりと、グロウコンパスが絵に描いた餅で終わっていないのがグロウらしさなのかもしれません。

GROW COMPASS
1.誰にも負けない強い情熱を持つ!!
2.やるときめたことは最後までやる!!
3.出来る方法を考える!!
4.圧倒的スピード!!
5.一致団結の精神!!
6.利益にこだわる!!
7.成長し続ける!!
8.当事者意識を持つ

──まさに会社が掲げる行動指針を自らの中に落とし込めている方が多いということですね。この「グロウコンパス」を踏まえて、どのような意識でお仕事に取り組まれているのですか?

新安:「グロウコンパス」には、いつ振り返っても普遍的に通用する考え方が詰まっていると思います。そもそもこの8つができていないともはやそれは仕事と呼べないとさえ思うので、自らに発破をかけるためにも常に心がけていますね。

噛めば噛むほど味が出る指針というか、この指針を通して去年の自分の考え方と今の自分の考え方の違いに気づけて成長を実感できたり、以前の方がもっと素直にものごとを考えられていたなと反省できたりと、日々仕事をしていく中で見えてくることがたくさんあるなと思感じています。

──たしかに「グロウコンパス」の内容は、社会活動をする上で前提となる部分かもしれませんね。

井上:これまでのキャリアを踏まえて振り返ってみても、仕事で成功したことの要因はこの8つに帰結することが多かったと思います。これからグロウに入る新規のメンバーなどには、この指針で示されていることの大切さをいつか必ず実感して欲しいですね。

また、「グロウコンパス」は普遍的であるからこそ自身のキャリアのフェーズによって捉え方が変わってくる指針だと考えているので、壁に突き当たった時や壁を乗り越えた時など、その要所要所で振り返るべきなのかなと思います。

多義的な解釈を許すミッション

グロウ 求人

──グロウは「革新的付加価値を創造し世界のあらゆる人々の物心両面の豊かさを追求する」というミッションを掲げていますが、会社のミッションと照らし合わせながらどのようなことを考えながらお仕事に取り組まれているのでしょうか?

井上:このミッションには様々な意味合いが組み込まれています。まず、「革新的付加価値を創造」するという点は、革新的と言えるほどの付加価値を提供するために自分がどう動くべきかという姿勢の話をしていると思っています。

また、僕の業務は直接ユーザーを対象とするものではないので、「物心両面の豊かさを追求する」という点については、社内メンバーに生産性を向上させる為の施策を提案したり、ミスなく行動してもら得る環境を用意したりすることがそれに当たると捉えて、自分なりにミッションを解釈して仕事をしています。いずれにせよ、業務だけでなく生き方や今後の考え方全体につながってくるミッションだと思います。

新安:「革新的付加価値」は、コストとクオリティのようなトレードオフになりがちな項目を高いレベルで矛盾なく両立することで実現できるはずです。なので​計画部では、売れるものを切らさず売れないものをつくらないという矛盾するようなことを両立させられるような計画設計に取り組んでいます。

「世界のあらゆる人々の物心両面の豊かさを追求する」という点に関しては2つの意味で解釈をしています。1つ目は社会全体の豊かさ。ファッション・アパレル業界ではつくられた商品の半数近くが廃棄されているという問題があります。以前社長から、それらの課題を解決する仕組みをグロウ発でつくれれば社会貢献に繋がるという話を聞いたことがあり、とても感銘を受けました。なので、僕が「革新的付加価値」を生み出した結果として、世界のあらゆる人々の豊かさに少しでも貢献できればと思っています。

2つ目は僕が見える範囲の豊かさ。それは社内であったり、お取引先であったり、お客さんであったり、それぞれの立場にいる人がWIN-WINになれるようにすること、グロウがいてよかったとなれる状況をつくっていくことが大切だと思っているので、そのことは常に意識しながら仕事をしていますね。

──お2人とも異なる解釈をされていて面白いです。社会貢献と身辺貢献の2段階のレイヤーでの豊かさを追求していたりと、多義的な解釈ができるミッションなんですね。

困っている人に手を差し伸べられる人と一緒に

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──お2人自身の今後のキャリアビジョンとグロウで成し遂げたいことについてお聞かせください。

井上:グロウの中では、求める人物像の話と矛盾するかもしれませんが、極端な話どんな人でもちゃんと活躍できる環境をつくりたいと思っています。即戦力として入社された方はもちろん新卒の方など、様々なバックグラウンドを持つ方がスムーズにグロウに溶け込むことができ、業務に入れる状況を近い将来にしっかり支えていきたいなと。

また、僕も新安もグロウのマネジメント層の中では若手なので、グロウのキーパーソンとしてしっかり会社を牽引して結果を出しつつ、下の世代のメンバーから目標とされるようなロールモデルになりたいと考えています。個人としては、グロウだけでなく他のどの企業でも通用するような仕組みや考え方をしっかり発信できる人間、より大きな価値を社会全体に提供していけるような人間になりたいですね。

新安:グロウは日本一の子供服ブランドになることを目標としているので、まずはこれを実現したいですね。そのために数字ベースで改善提案を行いつつ、精緻な計画を打ち立てられるような人間になりたいですね。

また、先ほど触れた4つの計画を自ら実践できるようになれば、おそらく小売全体の流れを把握できるはずです。なのでグロウで日本一を目指す過程で、それらの土台づくりについてしっかり学んでいきたいですね。

──お2人が見据える方向性と視座の高さが伝わりました。グロウの成長に直接携わってる方々だからこその視点だと感じられます。では最後に、ご自身の部署で今後どのような人と一緒に働きたいですか?

新安:計画部の業務はおおまかに、予算計画から商品計画、生産・物流計画、販売計画の4つに分けることができます。僕自身はもともと販売と物流分野に携わっていたこともあり、いわゆる川下の工程については比較的明るいのですが、商品計画、生産計画など川上の工程を精緻に立てられる人物が少し足りていない印象なので、その分野をカバーできる川上分野に精通した方が入ってきていただけたら嬉しいですね。

井上:経営企画部に関して、スキル面での要求が多いかと思われるかもしれませんが、マインド面を重視していきたいなと思っています。正直、現在の経営企画部は計画部ほど具体的な業務内容が明確になっていない段階です。なので、どんな場面でも目の前に困っている人がいれば、すぐに助けたくなるような人に来て欲しいです。ありきたりかもしれませんが、素直さや謙虚さを備えた方、言い訳をせずに必死に取り組んでくれる方と一緒に働けたらと思います。

──社内メンバーとの関わりが多い部署であるからこそ、まさしく「グロウコンパス」の指針を備えた方と一緒に働きたいということですね。本日は貴重なお話ありがとうございました。

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今回は、グロウの方針やチームづくりに大きく関わるお2人から、データに基づく組織設計のあり方を伺いました。

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秋吉成紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

ライター・編集者。1994年東京都出身。2018年1月から2020年5月までファッション業界紙にて、研究者インタビューやファッション関連書籍紹介記事などを執筆。2020年5月から2023年6月まで、ファッション・アパレル業界特化型求人プラットフォーム「READY TO FASHION」のオウンドメディア「READY TO FASHION MAG」「READY TO FASHION FOR JINJI」の編集チームに参加。傍ら、様々なファッション・アパレル関連メディアを中心にフリーランスライターとして活動中。

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