転職のタイミング

これから転職活動しようかなと思っている人や、絶賛転職活動中の方も、丁度よい転職活動のタイミングについて考えたことはありますか?

納得のできる転職先が見つかるかどうか、それは運もありますが、いい時期を狙って活動することでより良い転職先が見つかることもあります。

そこで今回はアパレル業界のサイクルや自分自身の状況から丁度よい転職活動の時期について考えてみたいと思います。

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転職活動のタイミング

転職のタイミング

転職活動をするならなるべく条件の良い転職先を見つけたいですよね。

それには、転職活動をするタイミングもとても重要です。

転職活動をする時期は今の会社に勤めながら行うのと、今の会社を退職してから行う方法などがあります。

それぞれのメリット・デメリットをあげながらみていきましょう。

今の会社で働きながら転職活動をする

・メリット

①次の職場が決まってから離職すれば経済的不安がない
転職のための貯蓄がなくても転職先が決まれば、そのまま離職できます。

②すぐに新しい会社に入社する場合、社会保険、厚生年金の手続きは簡単
離職日と転職先の入社日が同じ月なら面倒な手続きはありません。

③離職日から新しい会社の入社日に間があれば、旅行などをして羽を伸ばせる
長期休暇よりももっと長い期間があるなら行ったことのない先へ旅行へいくこともできます。

・デメリット

①働きながら転職活動を行わないといけないので忙しくなる
家に帰ってから書類を作成したり、面接のスケジューリングをする必要があります。

②面接のときに今の会社で有給の取得が必要
転職活動ではどんなに頑張っても1回は面接があるので、今の会社で有給を取る必要があります。

③今勤めている会社の退職日と新しく勤める会社の入社開始日の調整が必要
転職先が決まったら、いつから入社できるのか、今の会社はいつ離職できるのか、双方と調整することになります。

④失業手当はもらえない
失業手当は最低でも1ヶ月、長くて3ヶ月の仕事をしていない期間が必要になります。

今の会社を離職してから就職活動する

・メリット

①離職後に自分の方向性などを考え、ゆとりをもって転職活動できる
何の仕事がしたいのか、このままの職種でいいのか、もう一度自分と向き合うことができます。

②時期により失業保険がもらえる
仕事をしていない期間が長くなれば、雇用保険を使い、失業手当を受給することができます。

③職業訓練や民間スクールでスキルアップするための時間がある
ハローワークが行う無料の職業訓練や、民間のスクールでスキルアップすることで今よりもいい条件で採用してもらえる可能性があります。

・デメリット

①仕事をしていない期間のお給料はないので、相応の貯蓄が必要
失業手当と貯蓄で生活をします。失業手当を受給できない場合は、貯蓄が十分にないと難しいです。

②国民年金と健康保険の手続きが必要
厚生年金を国民年金に、社会保険を国民健康保険に切り替える必要があります。

③転職先がいつ決まるかわからない漠然とした不安がある
このくらいの時期に転職先を見つけると決めてもうまくいかないこともあります。そのときにどうするのか考えるなければいけません。

アパレル業界で求人が出やすいタイミングはあるのか

転職のタイミング

アパレル業界では繁忙期と閑散期があるので、求人数はそれにより左右されることも多いです。

まず、年末年始はアパレル業界に限らず繁忙期や長期休暇があり、求人数が少ないためこの時期は避けたほうがいいでしょう。

4月と9月は組織変更での異動や新卒者の入社などがありその後、5月や10月ごろにその欠員募集があることが多いです。

また、大手企業はボーナスをもらったあとに退職する人もいるので7月や年明けも欠員募集が出ることもあります。

ただ、アパレル企業ではボーナスの出る企業は比較的少ないのであまり期待しない方がいいと思います。

自分の得意分野でのサイクルから見てみる

自分の得意分野のアイテム別に見るのもおすすめです。

デザイナーやパタンナーなどの技術職や、生産に関わる主に川中、川下の職種は布帛・ニット・カットソーのアイテムによって繁忙期と閑散期の時期が異なります。

例えばニットは大抵に人は冬に着るので秋ごろから繁忙期が始まり、2〜3月まで続きます。

夏はサマーニットがあることもありますが、冬に比べると仕事量は格段に減り、会社の担当者も求人を出そうかということになります。

布帛やカットソーも同様、それぞれ繁忙期と閑散期があります。

アイテムを兼任していることもあるので一概には言えませんが、次に携わりたいアイテムで繁忙期が終わり閑散期に入るタイミングで転職活動を行うのがいいでしょう。

会社の状況から見る

現在勤めている会社の状況から判断することも忘れないでください。
もしあなたがいなくなって、会社の業務に支障をきたすことになると後味が悪くなります。

そうならないために、転職したいと思っている旨を事前に伝えてましょう。

転職したいと伝えてからその職場で働き続けるのは少し気まずいかもしれませんが、転職先を決めて急に辞めてしまったほうが、今の会社の人達に迷惑を掛けてしまいます。

アパレル業界は横の繋がりも強く、転職後も以前勤めていた会社の人と一緒に仕事をしたり、上司が転職先の人と顔見知りだったりということはよくあります。

そのため、円満退社することは今後の良いキャリアを築くことでもあります。

自分の状況から見る

とは言っても、会社へ行くのが本当に辛くて、毎日が苦しくなってしまうこともあると思います。

精神的にまいってしまい動けなくなってしまうよりは、早々に退職することをおすすめします。

その場合は信頼のおける人や上司に相談してみるという方法もあります。

結局、いつ転職活動をしたらいいのか

転職のタイミング

私はアパレル業界で何度か転職活動をしたことがありますが、大体は次の転職先を決めずに離職しています。

毎回、そもそも自分は今後もアパレル業界で働くのかという人生の中での大きな疑問を解決してから転職活動をするというのが私のルールだからです。

そして、結局毎回、またアパレル業界の仕事に就くのですが、そこで、やっぱりファッションが好きなんだ、服を作りたいんだと再確認して、働き始めるのでよいモチベーションで新しい仕事ができます。

しかし、それには離職するまでの準備期間が長くなります。

むしろ、結構早い段階でこの会社には何年勤めると考えている必要があります。

1年前くらいから貯蓄のことを考え始め、自分がやりきったと思えるのはどのくらいの仕事をしてからだろうか、迷惑をかけない離職の時期はいつだろうと考えます。

働きながら転職活動をしたこともありますが、納得できなかったり、忙しくて深く考えられなかったりして内定をお断りしてしまうこともありました。

アパレル業界では仕事とプライベートを分けるのが難しく、休みの日に買い物をしていても「あ、この色可愛い」とか「この縫い方いいね」など、どうしても仕事モードになりがちです。

なので、ある程度、心と身体に余裕があれば、働きながら転職活動をしてもいいと思いますが、個人的には離職前に充分な準備をしてから、離職後にゆっくり転職活動をするのがいいのではないかと考えています。

さいごに

アパレル業界は年功序列や終身雇用ではありません。2〜3年で転職する人達がたくさんいます。なので、1つの会社に留まろうと思わず、自分の将来設計をしながらうまく転職活動をしていくとより良い人生が送れると思っています。

ファッション・アパレル業界に特化した求人サイト「READY TO FASHION」では、約2,000件以上の求人情報の中から雇用形態、職種、勤務地、フリーワード検索などで求人を探すことができます。会員登録後は、プロフィールを充実させることで企業の担当者から直接スカウトを受け取ることも可能。ファッション・アパレル業界に興味のある方は、ぜひご活用くださいね。

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morinagi

文化服装学院卒業後、勢い余って中国に就職。帰国後にアパレル系商社で生産管理や企画を経験したのち、現在はフリーランスでアパレル系の仕事をする傍ら、ライターとして活動中。就職活動をするときはいつも就職氷河期だったので、試行錯誤しながら戦ってきました。縫製工場が好きすぎて、見学させてもらうのが趣味です。そのためアパレル産業を工業的視点で解釈する癖があります。三種の神器はMacBook AirとJIKI SL-280と日中英服装技術用語辞典。