給料交渉

給料交渉をして給料や年収がアップするかどうかは転職活動において肝心なことの1つ。

せっかく時間と労力をかけて転職活動をしたのに、給料が下がってしまったら転職した意味がなかったと思ってしまうこともあると思います。

そこで今回は、アパレル業界での給料や年収の交渉方法、タイミングについて紹介していきます。

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転職活動で給料交渉はできるのか

給料交渉

一度働いてみるとわかりますが、今いる会社でお給料を大幅に上げるのは本当に大変です。

私も会社に勤めていたときには、部長に「お給料あげといたよ、感謝してね!」と言われて、嬉しくなって確認したら3000円くらいしか上がってなかったなんていうこともありました。

それはどの会社も同じで、入社後は1年に1〜2回の決算のときに運が良ければ少しだけ上がるというのが一般的。

大きな成果や業績を上げたら、インセンティブをもらえたり、ボーナスがあがることもありますが、私の経験上、アパレル業界ではあまり多くありません。

入社後に給料を上げるのはどこの会社も難しいのが現状。

なので入社前に給料交渉する方が断然簡単です。

転職活動で給料交渉できるとき

とは言っても転職活動での給料交渉はできる場合とできない場合があります。

給料交渉が上手くいきやすいのは同じ業種での転職で、即戦力として活躍が期待できる場合です。

アパレル業界は給料が特別高い業界ではないので、違う業種から転職した場合は下がってしまうこともあります。

アパレル業界内で違う職種からの転職も給料が下がってしまうか、同等になれば良いという感覚です。

即戦力になれない場合は教育期間が必要のため、給料アップは難しいでしょう。

給料交渉、金額アップの割合はどの位か?

給料交渉をしたいけど、どの位の金額なら言っていいのかなと疑問に思いますよね。

高く言い過ぎて、そんな金額で採用できないと言われたら…と不安になってしまうと思います。

おおよその目安になりますが、前職の年収の10〜15%アップの金額を伝えてみることをおすすめします。

即戦力になれる自信があれば前職の20〜30%アップの希望を出してみてもいいと思いますが、それには上手い交渉が必要です。

給料の仕組みを理解して正しく給料交渉しよう

給料は「手取り」、「額面」という言い方をよく耳にしますが、アパレル業界の給料形態は「年俸制」であるところが多くあります。

この場合、

手取り金額=(年収−特別支給金)÷12−保険料

特別支給金はボーナスを指し、保険料は雇用保険、社会保険、厚生年金を指します。

これらを差し引かれる前の年収を額面と言います。

給料交渉するときの金額は額面の金額になりますので間違いないうよう注意が必要です。

自身の詳しい額面は「源泉徴収票」で確認することができます。

面接で給料交渉したときに去年の源泉徴収票を見せてくださいと言われる場合もあります。

給料交渉の具体的なやり方

給料交渉

給料交渉は具体的なポイントやタイミングを抑えておくとやりやすくなりますので、詳しく説明していきます。

企業側は内定前の面接で給料や年収を含めて内定を出しますので、内定をもらってからの給料交渉は基本的にできません。

面接時に自分で行う

一番簡単なやり方は面接時に行なう方法です。

数回ある面接の中で給料について聞かれる場面があるため、そのときに自分の希望額を言うのがいいでしょう。

このときに自分はどのくらい貢献できて、どの程度の成果を出すことができるかなどを明確に伝えることができれば、面接官も給料アップを承諾してくれやすくなります。

転職エージェントに相談する

面接のときに自分で給料交渉するのが難しいと感じる場合は転職エージェントに相談するという方法もあります。

転職エージェントに企業を紹介されて、受けると決めたときは担当者に伝えてみましょう。

「面接を受けたいのですが、年収〇〇〇万円以上が希望なので御社を通して交渉していただくことはできますか?」

と伝えるとスムーズにいきますよ。

給料交渉の実体験

給料交渉

私はアパレル業界で何回か転職をしたことがありますが、実は給料交渉をしたことがありません。

ですが、とても印象に残っている出来事がありますのでご紹介します。

転職毎に給料交渉していた同僚

以前、少し自分のレベルより上の大きな企業の求人に応募して、面接していただいたことがありました。

このとき、「お給料はいくらほしいの?」と聞かれ、やる気があることをアピールするために「生活できるくらいいただければ大丈夫です!」と勢いよく答えて内定をいただきました。

中途採用でしたが大きな企業だったので何人か同期の方がいて、その方たちと仲良くなったあとに給料がどのように決まったかという話になりました。

その中の1人に、転職活動をする際は毎回給料交渉しているという方がいました。

その方は営業職で私の職種とは違いましたが、私と同年代で何社か経験していたので私の基本給より50万円ほど上でした。

交渉ごとなので得意不得意があり、その方は得意な方だったのだと思いますが、そんなに差が出るのかと驚いたのを覚えています。

職種や学歴で多少は異なるものですが、言ってみるものなのだなと思いました。

会社の規模感もそれなりに重要

大きな企業だと財力もあり、従業員も多いです。

事業拡大を試みていることも多く、そのために幅広く人材を募集しているので比較的給料交渉がうまくいくイメージがあります。

反対に小さな企業だと、財力が少ないので給料アップの可能性は少ないです。

自分の転職の理由において、給料アップが第一目的ではなく、幅広い経験を積みたい場合は、小さな会社に入った方がいいと思います。

給料アップが目的の場合は、ある程度規模のある会社を目指してみるのもいいかもしれません。

さいごに

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morinagi

文化服装学院卒業後、勢い余って中国に就職。帰国後にアパレル系商社で生産管理や企画を経験したのち、現在はフリーランスでアパレル系の仕事をする傍ら、ライターとして活動中。就職活動をするときはいつも就職氷河期だったので、試行錯誤しながら戦ってきました。縫製工場が好きすぎて、見学させてもらうのが趣味です。そのためアパレル産業を工業的視点で解釈する癖があります。三種の神器はMacBook AirとJIKI SL-280と日中英服装技術用語辞典。