【連載】「ファッション業界の採用×SNS、最前線」Vol.3:学校編

 

2016年、ヤフーが「新卒一括採用を廃止」を発表。また、メルカリは新卒/既卒ともに通年採用、エンジニアに特化した「*GitHub採用」を開始し、ITの会社を中心に既存の採用スタイルを脱し、新たな方法を模索している。

*GitHub(ギットハブ)とは:ソフトウェアを開発するプロジェクトに使用される、共有ウェブサービスのことを指す。

そんな中、ファッション業界はどのような形で、若者に対して新しい採用アプローチをしているのだろうか?今回は、ファッション業界と繋がるしごとSNS「READY TO FASHION」 を実際に利用している方を対象にインタビューを行った。採用・応募のための情報収集など、どのようにSNSを活用しているのか?また、ファッション業界に関わる上で心がけているコミュニケーションの仕方など、企業と学生の双方に話を聞いた。

 

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【連載】「ファッション業界の採用×SNS、最前線」Vol.3: 産地の学校 ジャンル:イベント(学校説明会/入学者募集)

 

今回インタビューしたのは、「産地の学校」を運営する、株式会社糸編の宮浦さんと、事務局に所属する山脇さん。産地を巡り、独自の発信を続ける2人が見る「ファッション業界の人材採用×SNS」とは。

profile:
宮浦晋哉
1987年生まれ。2012年に「Secori Gallery」を創業。チーム全体で年間200社以上の生産現場の取材をしながら、産地とファッション間を活動中。2013年よりコミュニティスペース「セコリ荘」を運営。2017年に株式会社糸編を設立して、人材育成とマッチングを掲げ「産地の学校」、テキスタイルメディア「TEXTILE JAPAN」を開始。
山脇耀平
EVERY DENIM共同代表。1992年生まれ。2015年、実の弟とともに「EVERY DENIM」を立ち上げ、オリジナルデニムの販売やスタディツアーを中心に、生産者と消費者がともに幸せになる持続可能なものづくりのあり方を模索している。繊維産地の課題解決に特化した人材育成学校「産地の学校」事務局。

 

ー まずは、御社の活動について、簡単にご説明いただけますか?

宮浦:2013年から人と素材、人が人に出会うことを目指したコミュニティースぺース「セコリ荘」を運営してきました。その延長として今年の5月に、人材育成とマッチングをテーマに「産地の学校」をスタートしました。

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ー イベント集客や入学者の募集活動で、SNSをどのように活用していますか?

山脇:SNSの活用方法は、授業の様子をアップしたり、受講生への連絡方法としても活用しています。また、入学希望者とのコミュニケーションもSNS上で行うこともあります。

 

 

ー SNSでの発信で意識していることはありますか?

宮浦:SNSで意識していることは、日々の様子や活動を紹介し、一方的な告知にならないようにしています。また、最近では、SNSの接触時間が長いため、情報をHPにわざわざ取りに行くということが、至急必要である場合以外、少なくなっているように感じます。そのため、HPに情報を記載しておいて、待つ姿勢ではなく、SNSで配信し、目に触れてもらうようにしています。

 

 

ー 産地の学校の運営事務局を務める山脇さんですが、イベントや学校を認知してもらうための特別な施策などはございますか?

山脇:ソーシャルという観点から見ると、クラウドファウンディングでのプロジェクトを、宮浦も私も行っています。あるプロジェクトを達成させるために、不特定多数の方から資金を集めるというものなのですが、SNSと相性が良く、存在を多くの方に知ってもらうと共に、一つのプロジェクトを一緒に成功させる仲間(ファン)にするすることができると思っています。

このような活動の中で、産地の学校などのプロジェクトやイベントも合わせて紹介することができているのではないかと思います。

 

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ー どんな若者と一緒に活動をしたいと思っていますか?

宮浦 : 10代から70代まで幅広い層の方々とお仕事をさせてもらっている日々です。10代、20代前半の若い世代の感覚やアイデアに驚かされる瞬間がたくさんありますし、僕らには生み出せない価値や可能性を持っていることを実感しています。おこがましいかもしれませんが、まだ社会に出ていない才能や、チューニングが必要な才能を新しい活躍の場へ繋げることも僕らの役目かとも思っています。もちろん必要な時に限り、ですが。そんな若者と一緒に仕事できるよう、僕も世代の責任を果たして頑張らねばと思っているところです。

 

ー ありがとうございます。10代、20代前半の若者の力に驚かれることがあるのですね。そんな若者との繋がりの窓口となっている「READY TO FASHION」を利用していただいていますが、感想などあれば教えて下さい。

宮浦 : 僕らの媒体のリーチ先や、セコリ荘に集まってくれる方の多くは30代、40代でした。おそらく業界に入って疑問を持ち出すタイミングや、独立するぞってタイミングの方がセコリ荘に集まってくれる傾向があるんだと思います。あと、就活を始めてセコリ荘に情報を求めて来てくれる学生も多いです。でも「産地の学校」は進路に悩んでる専門生や大学生にも通って欲しいし、若い世代にも僕らの情報を届けたくて、READY TO FASHIONさんに助けてもらっています。

 

profile:
一條 紗都 獨協大学 3年
金美貴江 国際基督大学 4年

 

—続いて、現在「産地の学校」の生徒として学んでいる学生のお二人に質問です。そもそも、産地の学校に興味を持ったきっかけは何でしたか?

一條:大学生の時に、ファッションというものが漠然と好きで、ファッションショーを運営するサークルに所属していました。でも、表面的にしか知らなく、知識もない中、ファッション業界で働くということに対しては正直、今も少し悩んでいます。

そんなことを思っている中、ファッションの学生団体が集まってできている「fashion community1.0」のイベントに参加した時に、産地の学校に出会いました。特に、私の地元、福島がニットの街だったということもあり、ファッションの川上(ものづくり)の現場について知識をつけたいと思い、応募しました。

金:私は、いざ就活となった時に、自己分析をしたところ、やはりファッションが好きで、ファッション業界に関わりたいという思いがありました。一條さんと同じで、業界には進んでみたいという気持ちはあったのですが、やはり知っていることが少なすぎると思い、勉強することにしました。産地の学校に応募したのは、普段、目にすることのない、生産側について知らなければならないと思ったからです。

 

ー イベント情報などをキャッチしているSNSはありますか?

一條:TwitterやインスタグラムなどのSNSを通じて、イベント情報を知るのがほとんどです。特に、自分の友達やフォローしているアカウントの告知から参加しようという気持ちになります。今回は、「fashion community1.0」でのイベントで産地の学校のこと知ったのですが、これも、サークルの友達のツイートからでした。このような情報は、なかなか調べても出てこないし、調べるきっかけもないことだったので、とても貴重な機会でした。

 

 

 

ー ファッション業界と繋がるしごとSNS「READY TO FASHION」を使用した感想があれば教えて下さい。

金:大手のリクルートサイトでは、ある程度の企業が網羅されていているのですが、大手しか掲載されてないようなイメージで、産地の学校のような、ファッションに興味のある人が本当に欲しい情報が少なく、ストレスに感じていました。

そのため、私のようにファッションに興味のある学生にとっては、大手以外の会社を知ることができるだけでなく、サイトのデザインもファッション性があり、非常に使いやすかったです。

パルコさんのアルバイトも現在行っているのですが、面接の際にも、好きなブランドや、インスタグラムのアカウントなど事前にファッションについての感覚?みたいなものを共有できていたので、楽しく会話ができました。

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ー ありがとうございました。

 

Text :  (READY TO FASHION MAG 編集部)

 

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