編集者YouTube

トレンド情報や世の中が注目してくれそうなトピックを集め、編集し、発信するファッション雑誌編集者。雑誌編集者の普段の業務や作業風景を観る機会は多くないですよね。

この記事では、そんなファッション雑誌編集者の業務内容や、どのようにキャリアに築いてきたのかなどがわかる動画をピックアップ。概要やおすすめのポイントを押さえながらご紹介していきます。

ファッション雑誌に関わらず、編集者や出版系のお仕事を目指している方の参考にもなると思うのでぜひご覧ください!

まずはファッション雑誌編集者についておさらい

ファッション雑誌編集者とは、ファッション雑誌の誌面をつくる職種です。誌面の構成検討、それにあわせた企画立案、予算・スケジュールなどの管理、記者やカメラマンなどの手配、情報収集、取材・撮影、原稿作成・編集、誌面レイアウト構築、校正、印刷所との連携を担当します。

ファッション雑誌編集者には、読者を魅了する内容を考案し、記者やライター、カメラマン、モデル、デザイナー、印刷所など制作に携わる各方面と連携をとりながらそれを誌面に落とし込むことが求められます。

詳しい内容はファッション雑誌編集者について解説した記事をご覧ください!

ファッション雑誌編集者を知るためのYouTube動画7本

ここからは、READY TO FASHION編集部が選んだファッション雑誌編集者に関するYouTube動画をご紹介します。

企業や媒体、役職によっても業務内容が異なるので、ぜひ比較しながらご覧ください!!

ファッション業界歴30年 「WWD JAPAN」前編集長の仕事術

まずは、「WWD JAPAN」がファッション業界で働く人にフォーカスするオリジナルコンテンツ「ファッション業界人辞典」をピックアップ。登場するのは、「WWD JAPAN」前編集長(現:執行役員「WWD JAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクター)の向千鶴さんです。

向さんは、ファッションニュースの記者として編集者のキャリアをスタートした、ファッション業界30年(取材当時)にもなるベテラン編集者。動画内では担当業務についても触れられていますが、中でもおすすめしたいのは、編集長ならではの観点で仕事について語られている点。「WWD JAPAN」という看板を背負った編集長の強みなど、立候補で編集長になった向さんだからこその熱い思いが伝わってきます。

ファッション雑誌編集者という職種に興味のある方だけでなく、社会人として働く方のモチベーションにもなること間違いなしです!

「WWD JAPAN」現編集長に密着!編集者として気をつけている意外なこととは?

こちらもファッション業界専門紙「WWD JAPAN」が運営するYouTubeチャンネルから。

この動画では、「WWD JAPAN」の現編集長・村上要さんの1日に密着。これまでのキャリアや編集長として日々意識していることだけでなく、ウェブメディアで執筆する際の文章術など普段は表に出てこない貴重なHow to要素も含んだ内容です。

「WWD JAPAN」のYoutubeライブ配信のない日は定時で退社するという村上さん。その理由とは? 答え合わせも含めてぜひご覧ください!

こんな業務も?!ファッション雑誌「ViVi」編集者の撮影日の1日

講談社が刊行している女性向けファッション雑誌「ViVi」。この動画では、「ViVi」の編集者がカメラをとり、同じく編集者として活躍する3年目の平沼さんに密着。

一般的には華やかなイメージのあるファッション雑誌編集者ですが、本番前のテスト撮影ではモデルを務めたり、現場の人がスムーズに動きやすいよう配慮したりと裏方としての業務が垣間見える動画です。

撮影日の服装で気をつけていることや、モデルと向き合う上で大切にしていることなど仕事における具体的な質問も盛りだくさん。

海外の編集者ってどんな感じ?「Teen VOGUE」編集長アシスタントにインタビュー

「VOGUE」のYouTubeでは、「Teen Vogue」の編集長アシスタントに密着した動画を観ることができます。

編集長アシスタントはスケジュール管理が主な仕事ですが、雑誌を作るうえでの様々な工程を見ることができるポジションでもあるそう。ファッション雑誌編集部で働くには?などキャリアにフォーカスした質問にも答えているので、これから出版業界に入りたい人にも役に立つコンテンツです。

他のファッション雑誌編集者の紹介動画よりも動画時間が短く、サクッと観られるのもおすすめ。

「SPUR」エディター歴15年のベテラン編集者の仕事とは

集英社が刊行している女性向けファッション雑誌「SPUR」。

この動画では、編集者歴15年の「SPUR」編集者に密着。メールチェックや企画会議、色校作業、取材などの編集者の基本的な業務が紹介されており、雑誌が完成するまでの工程をざっくり知ることができます。「SPUR」編集部の魅力などを伝える熱量のこもった回答にもご注目!

また「SPUR」の別動画では、撮影日の編集者の1日にも密着。制作チームでの撮影イメージのすり合わせや待ち時間に行っている細かい作業などを観ることができます。

ちなみに動画内で登場した「SPUR」編集者いわく、編集者の仕事を一言で表現すると「コンテンツを作る仕事」だそう。こちらも合わせてどうぞ!

「ELLE」編集者|世界4大コレクション「NYコレクション」の取材に密着する動画

女性ファッション雑誌「ELLE」編集部のニューヨークコレクション(※)に初取材に密着する動画です。

ファッションショーの見学に参加するモデルのスタイリング決めや、ショーに合わせた雑誌企画の進行・撮影など休む暇もなく駆け回る数日間の様子が紹介されています。

個人的には、仕事の合間を縫ったランチなどの箸休め的な内容を観られるのもポイント。コレクションの様子を観たい方も気軽に見れる動画なのでぜひチェックしてみてください!

※ニューヨークコレクション…世界4大コレクションのなかでも一番最初に開催されるため注目度が高いコレクション。

「non-no」展示会での編集者の仕事内容に密着

大学生と新社会人をターゲットにしたファッション雑誌「non-no」のYouTubeチャンネル動画です。

みなさんは、編集者が展示会に行って何をしているかご存知ですか? この動画では、入社4年目の編集者が展示会に行く様子を1日密着。展示会で次期のアイテムをリサーチする姿を通して、次のトレンドを作る編集者の仕事が垣間見えます。

そのほかにも、編集者に求められること、企画を作るうえで意識していることなど業界で仕事をしている人にも参考になる内容が盛り込まれています。

ファッション雑誌編集者の求人情報

ファッション・アパレル業界に特化した求人サイト「READY TO FASHION」では、ファッションに関わる制作/メディアに関わる求人を掲載しています。

メディア関連の求人

また最後に、ファッション雑誌編集者は即戦力となる経験者が優遇される傾向にあります。未経験の場合は、まずライターからキャリアを積んでファッション雑誌編集者を目指すというステップも視野に入れる必要があります。上記のリンクからはライターの求人情報をも掲載しているのでぜひご覧ください。

また、以下の参考記事では、ファッション雑誌編集者になるためのキャリアプラン、スキルを磨くためのおすすめの働き先とご紹介しています。ご興味のある方は合わせてご覧ください。

参考記事

三谷温紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

2000年、埼玉県生まれ。青山学院大学文学部卒業後、インターンとして活動していた「READY TO FASHION」に新卒で入社。記事執筆やインタビュー取材などを行っている。音楽、ドラマ、食、本などすべてにおいて韓国カルチャーが好き。