ファッション業界のライフスタイル提案。フード→音楽へ拡大中?

2012年の東日本大震災が転換期として、人々のマインドや生活スタイルが大きく変わった。衣=ファッションから、生活全体を取り巻くライフスタイル=ファッションとして変化し、百貨店だけでなくセレクトショップなど多くのアパレル企業が、ライフスタイル提案という方向に舵を切ったことは、すでにファッション業界について少しかじったことがある人であれば、小耳にしたことがあるのではないか。

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そして、2012年からのこの5年で、各社は、飲食を中心としたライフスタイル事業を行ってきた。ライフスタイルショップの火付け役として有名なのはサザビーリーグが展開する『ロンハーマン(Ron Herman)』や、アダストリが展開する『niko and…(ニコアンド)』などが有名だ。

しかし、そんなライフスタイル型を目指したショップが乱立したため、近年では、差別化/新たな市場を獲得するために、新たなカルチャーを提案するファッションの企業が増えた。そんな中ここ数年で、もっとも顕著に現れたのは、音楽(ミュージック)市場への参入ではないだろうか。

以下本文では、ファッション関連企業の「音楽×ファッション」の取り組みを紹介する。

 

【アダストリア】

まず紹介するのが、先ほどライフスタイル型ショップで紹介した株式会社アダストリアが展開するブランド『LOWRYS FARM(ローリーズファーム)』。同ブランドが開催するイベントが、「GIRLS TUNE FES by LOWRYS FARM」。

[GIRLS TUNE FESとは]
いまを生きる女の子へおくる、 ファッションと音楽の祭典「GIRLS TUNE FES」、 略してガルチュン。 アーティストライブとファッションショーが融合させたライブイベント。

昨年、2016年11月から開始した本イベントには、「OKAMOTO’S」や「清水翔太」、「miwa」などのアーティストを招いて7200名を動員した。2017年も、東京/大阪/名古屋にて開催を予定している。

第2回目のプレイベントでは、アイドルグループ「Little Glee Monster(リトル・グリー・モンスター)」とコラボし、ファッションに関わる新曲などを発表した。

 

【ビームス】

続いて紹介するのは、セレクトショップ御三家の一つ株式会社ビームス。同社では、1999年から音楽カルチャーに参入しており、クリエイティブディレクターの青野賢一らを中心に、音楽部門「ビームス レコーズ」を立ち上げている。2016年に、SNSをジャックしたMV『TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギー・バック(smooth rap)』のイメージもまだ残っているのではないだろうか?

そんな同社は、ラジオにて音楽の分野にも進出している。それは2016年からスペースシャワーTVと共同で始めた、『PLAN B』だ。

[PLAN Bとは]
音楽を生業とするアーティストと、様々なクリエイターの自由な“創造力”が交差する、予測不能の音楽と映像の実験的プログラム。

これまでに、「Suchmos」「chelmico」「wonk」「D.A.N」「水曜日のカンパネラ」など、ファッション性の高いアーティストをブレイクする前にいち早く紹介している。

 

<番組詳細>
放送チャンネル:SPACE SHOWER TV (スペースシャワー TV)
番組タイトル: PLAN B
放送スケジュール:毎週金曜日 20:57~21:00(※月4回のオンエア)
WEBサイト:http://www.beams.co.jp/special/plan_b/201706/

 

 

【ベイクルーズ】

次に紹介するのは、飲食事業への展開が好調な株式会社ベイクルーズ。あまり音楽への結びつきのイメージはないが、2016年、“New Generator of Street Culture”をコンセプトとする新業態のセレクトショップ「PULP 417 ÉDIFICE」をオープン。音楽カルチャーをバックボーンとした商品やスタイリング、空間を渋谷キャットストリートに最近完成した渋谷キャストから発信

関連記事:【NEWS】ベイクルーズによるセレクトショップ「PULP 417 ÉDIFICE」が4月28日に渋谷にオープン

 

<ショップ概要>
店名:PULP(パルプ)
オープン日:2017年4月28日(金)
住所:東京都渋谷区渋谷1-23-21 SHIBUYA CAST.(渋谷キャスト)GF・1F

 

【スピンズ】

4つ目の事例として紹介するのは、中高生を中心に人気のあるショップ「スピンズ」や「モノマニア」を展開する、株式会社ヒューマンフォーラム。同社は2014年からライブファッションを提案し、バンドとのコラボグッズなどを取り扱うする「MOSHPIT」を展開中。

若者に人気なバンド/アーティストとのコラボを積極的に行い、リアルな場でのLIVEも行う。

 

【ベドウィン&ザ ハートブレイカーズ】

 

 

続いて紹介するのは、渡辺真史がディレクターを務める「ベドウィン&ザ ハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)」。今年の3月に発表した最新コレクションを、渋谷のライブイベントスペース「SOUND MUSEUM VISION」で発表。

様々なアーティストが実際に衣装を着用し、パフォーマンスを行った。

 

【READY TO FASHION】

最後に紹介するのは、ファッションやカルチャーを通じてコミュニティーの創造を図る「OPEN PARTY」。これまでに、若手クリエーターの展示や、服作りへの能力を持った専門学生と、ビジネスのスキルを持った4年制大学生のマッチングを、同イベント内で行う。

アーティストには、人気若手アーティスト「ゾンビーチャング」や「YonYon」などを起用。次回は、2017年8月27日に開催を予定している。

 

<開催概要>
タイトル:OPEN PARTY 004
日時:2017/08/27 sun.
OPEN : 18:00 START:18:30 CLOSE:20:30+
詳細:https://www.readytofashion.jp/mag/news/yonyon_openparty4_0827/

 

 

【最後に】

さて、ファッションに関連する企業/ブランドの取り組みを6つ紹介したが、何か共通点を見つけることが出来ただろうか?

ライフスタイル化という、あまりにも抽象的な時代の流れの中で、ファッションは一つのカルチャー、そして産業として今後どのように展開をしていくのか。上記の例を参考に、考える一つのきっかけになれば幸いだ。

 

Text:READY TO FASHION MAG編集部
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