【連載】「“知る”もファッションのうち。」Vol.1:ドクターマーチン

突然ですが、あなたが身につけているその服やアイテムを選んだ理由をすぐに説明できますか?おそらく、流行っているからや好きなモデルさんが着ていたからなんていう回答が返ってくるのではないでしょうか。

去年の秋に放送されたドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール』で石原さとみさんのファッションが可愛いと話題になり、服装を真似してみたり、参考にした方も多いかと思います。しかし、その服装があなたに似合う服だったのかと今考えてみれば、本当にそうだったかと疑問に思いませんか?

多分、流行りなんてマジックなのかもしれません。どこかの私たちの知らない誰かが全身タイツがトレンドなんて言ったらみんな明日から町中、全身タイツで埋め尽くされていてもおかしくないのが流行です。今読んでいて、「そんな、さすがに全身タイツにするわけ。。。」なんて思っているあなた。じゃあ、あなたは本当に自分が求めていた服買えていますか?何も考えず「流行」という理由だけで選択していることありますよね?

とはいえ、真似をすることや、流行に乗ることが悪いと言っているわけではなく、ほんの少しだけ、身につけているものに対して興味関心を持ってみてはということを伝えたいのです。本連載「“知る”もファッションのうち。」を通じて、自分の着ている服に向き合い、自分の選んだアイテムに自信を持てるようになってもらえると幸いです。

 

 

連載】「“知る”もファッションのうち。Vol.1 ドクターマーチン」

 

 

DOC’S & SOCKS: Tag your pics and see if you can beat this atomic orange pair of socks teamed with our 1460 8-eye boots. #docsandsocks

Dr. Martensさん(@drmartensofficial)がシェアした投稿 –

 

連載の第一弾は、言わずと知れた、イギリスの靴・シューズブランド「ドクターマーチン(Dr. Martens)」。特徴は、黄色のステッチで皆さんよく見かけることがあるのではないでしょうか?

では、なぜこんなにも人気で、多くの若者に選ばれているのでしょうか?ほんとは、思考停止状態で買っているんじゃないのかと心配で、私、インターンAは、居ても立ってもいれず、慶応義塾大学に張り込んで、ドクターマーチンを履いている学生を待ち構えて突撃インタビューを実施しました!

 

ーinterview

早速、一人の慶応ボーイがやってきました。私はすかさず質問を投げかけました!

インターンA「あなたはどうしてドクターマーチンを履いているのですか?????」
大学生A「友達からのススメですが。」
インターンA「ありがとうございます。参考になりました!(思った通りだ)」

 

続いてやってきた女子大生に質問を!

インターンA「あなたはどうしてドクターマーチンを履いているのですか?????」
大学生B 「普通に可愛いし、有名だから。」
インターンA「ありがとうございます。参考になりました!(普通に可愛いって???)」

 

3人目の男子学生の返答は

大学生C「みんなの評判がいいから。」
インターンA「ありがとうございます。参考になりました!(でた!流される系)」

 

と、結果は大方予想ととりました。もう一つ大学生A-Cに対して、ホール(*1)の数を選んだ理由についても質問を投げかけたのですが、

*1   ホールの前の数字はブーツのひもの通す、片方側の穴の数を表す。

 

大学生A 「 3ホールにした理由はキレイめに見られると思ったし、カジュアルな感じがしたから。」
インターンA 「なるほど!ありがとうございます。(ふむ、キレイめと。)」

 

大学生B 「8ホールが見た目的にブーツだし可愛いから」
インターンA 「なるほど!ありがとうございます。(やっぱりここでも可愛い発言きたか…)」

 

大学生C 「ソックスを見せたくて、3ホールを選びました。履いている理由には、Yohji yamamotoが好きということもあります!」
インターンA 「なるほど!(少しは知っているようなことを発した!せっかくなら、ファッションショーなどで使われている8ホールや10ホールを買えばいいのにな…。)」

 

そして、張り込みも終盤に差し掛かった頃、ついに出会いました。変人的な履き方の人を!!紐ぐるぐる巻き。しかも片方とも違う色の紐で太さも違うし、しかも紐はCHANELのものを。意味わからんすぎる…。

 

 

インターンA 「あなたはどうしてドクターマーチンを履いているのですか?(どんな答えが返ってくるんだろう…)」
大学生D 「えっ、なんで可愛いから。」
インターンA 「なぜ、CHANELの紐にしたんですか???」
大学生D 「可愛くないですか。これ。(微笑み)」
インターンA 「ありがとうございます。参考になりました!(何者!?なんでこんなに嬉しそうなんだ…この人の可愛いの裏には何かがありそうだな。。。)」

 

慶応生への突撃インタビューの結果ですが、大まか予想の範囲内の方もいれば、そうでない方もいらっしゃいました。ただ、一つ言えることはドクターマーチンは、ファッション好きだけでなく、変わり者にも愛されているみたいですね。

 

ただそんな愛されている、この靴についてなのですが、インタビューを行った4名にブランドの背景について質問してみましたが知っている人はいませんでした。せっかくお金を出して買っているのに…何も知らないなんてもったいない!

と、前置きが長くなりましたが、そんなに言うなら教えてくれと言うところでしょう。ドクターマーチンとはどんなものなのでしょうものなのでしょう! 簡単にご紹介します!

 

ーcommentary

遡れば長い話になりますが、この靴の始まりは、第二次世界大戦中にドイツ軍に属していた医師、ドクター・クラウス・マーチンがつくったエアクッションの入ったブーツです。 お医者さんの発想のすごさに驚きを隠せません。ただきっと、作った本人もこんなにも、今の時代にこの靴が流行っているなんて!と驚いてるかもしれませんね。

そして、この靴を集団で履いて盛り上げた人たちがいます。その人たちは、モッズの後にでてきた(*2)スキンヘッドの集団スキンズの影響が大きいです。日本人でスキンヘッドとかいうと、坊主?とかいう人がいますが、全く違うので間違えないように!彼らは大きめのドクターマーチンを履き、靴紐をぐるぐる巻きにして履くというスタイルを確立しました。その靴紐の白は白人である誇りを表しているとも言われています。このスキンズたちがいまの世の中でいうインフルエンサーのような役割を果たしていました。また、スキンズたちは今日、周りを見渡せばみんな着ているMA-1などを好んで着ていました。 時代は巡る。まさにこれですね。

*2 反体制的な思想を持ち、意図的に剃髪した団体

 

 

また、先ほどチラリとでてきた「Yohji yamamoto」こと山本耀司コムデギャルソンの川久保玲がこのブーツを日本のファッションの主流に引き上げました。そして、1980年代のユニセックスなアーバンウェアとして広まります。そのスタイルというと、リーバイス501(ジーパン)と黒のレザージャケット、ドクターマーチンの組み合わせです。想像するだけでかっこいい着こなしなのがわかります。今でもこんな感じの着こなしの人はいますよね。

 

【editors view】

さて、【連載】「知る=ファッション」Vol.1はドクターマーチンについて少し解説しましたが、いつも履いているドクターマーチンにより愛着が湧いてきませんか?

ドクターマーチン原宿店には今回紹介したスキンズたちの写真やドクターマーチンの歴史に関係している写真が貼ってあります。お店に行く機会があればそこでスキンズたちを拝むのもいいかもしれませんね。彼らのおかげであなたがその靴を履けているのだから! 今は検索をかけてみたらなんでもでてくる世の中です。せっかくだからあなたの愛用しているものを調べてみてはどうですか?新しい発見があるかもしれません。見た目だけ敏感なファッション好きも良いですが、内側も同時に磨いてみてはどうでしょうか?

 

Text&illustration: Akari.K(READY TO FASHION MAG 編集部)

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