【連載】「お気に入りと出会うVol.1 水曜日のカンパネラ/コムアイ」服はその日にぴったりの鎧や盾になってくれる

音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のボーカルであるコムアイさん。奇抜なライブパフォーマンスやユニークな言動で注目されていますが、日頃身にまとう服をどのように選んでいるのでしょうか。服へのこだわりやお手入れについてお話をうかがいました。

自分では気づかなかった、服へのこだわり

これまで自分で服屋さんでお洋服を選ぶときは、「何色だからダメ」とか「この形だからダメ」とかはあまり考えず、リミットをかけることはなかったんです。
でも、この仕事を始めてから、スタイリストさんから「ブランドの人が『コムアイさんにこの服をぜひ着てほしい』って言ってたから着てほしい」と、お洋服を“着させられそうになる”瞬間が何回かあったんです。
それがあまりにも自分の興味がない服だったりとか、これはつまんないでしょって思うような服だったりして。そこでようやく、自分には着たくない服があって、自分が服を着るときにこだわりがあるということに気づいた。
だから、もしかしたら実は服選びにこだわりがあるということに気づいていない人も多いんじゃないかな。
私が好きなのは、その人のアティチュードがドンと出ている服。街ですれ違っただけでも、その人と関わってみたいと思えたり、その人の向こうに面白い世界がありそうだなって表してくれる服ですね。服でそれを表現できていない人もいるから、そういう場合はもったいないなと思います。だから、その人がつまらなそうに見える服は嫌いなんです。

 

相手へのメッセージを込めて服を選ぶ

人前に出て衣装を着るようになってからは、移動中はジャージとかになりがちです。ついついオフになっちゃうというか。
でも、ライブの衣装がスパンコールがついていたり、ヒラヒラがついていたり、形が大きかったりして、コスチュームっぽかったりするのが嫌で、なるべくリラックスした舞台衣装っぽくない方がカッコイイのかなと思って、しばらく古着を着てライブしていたときがありましたね。
そのときは逆に私服がカラフルだったり、コスチュームっぽかったかも。真逆になっちゃうというか。
テレビの収録でも、キャラが強すぎて悪い人に見えそうとか、印象悪そうとか、奇抜に見えそうと思ったら、あえて衣装のトーンをおさえる。その代わり、私服が派手になるというか。でも、これは私だけじゃなくてアイドルの人や女優さんも同じかもしれないですね。
相手に伝えたいメッセージを服に込めることができるのが、服のすっごく好きなところですね。
例えば、公務員っぽいお堅い仕事をしている人たちと打ち合わせをするときに、私が肩の力を抜いたサラサラとした服を着てフワッといられたら、それだけで相手に対してのメッセージになったりするかなと思ったりして。
もしくは、女の子っぽいキャラクターを求められるときに、あえて服も髪型もボーイッシュな感じで行って、それである意味フェミニズムを表すとか。服を着ることがその日にぴったりの鎧や盾になってくれたりするというか、服に助けられることはありますね。

 

お手入れはスタイリストさんにおまかせ……!?

 

お洋服のお手入れは、実はすごく苦手。だから、仕事のときに穴が開いているやつを着ていって、スタイリストさんに直してもらっちゃいます(笑)。
アイロンかけるのも苦手だから、これもスタイリストさんにお願いしちゃう。クリーニングしないといけない服を何カ月も部屋に積んじゃうこともあるんですよね……
でも、お洋服はたくさん持ってるんです。でも、穴があいたらどんどん捨てちゃうし、この服ばっかり着てるなって思われちゃうと悔しいから、前着ていた服は捨てちゃったり、まとめて古着屋さんに売ったりしています。
でも、最近は、高価なお洋服や、大事だと思える服を買うようになりましたね。

 

Text:お気に入りをもっと着たくなるライフスタイルマガジン「Lenet MAGAZINE

 

 

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