国内の大手アパレル企業である株式会社ユナイテッドアローズ。

セレクトショップのUNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)はもちろん、「UNITED ARROWS green label relaxing(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング)」など幅広い事業を展開しています。

そんな株式会社ユナイテッドアローズのビジョンや展開するブランド、社内制度、また弊社で掲載している求人情報などをご紹介します。

ユナイテッドアローズとはどんな会社?

ユナイテッドアローズ

株式会社ユナイテッドアローズは、1989年創業の東京都渋谷を拠点とする紳士服・婦人服および雑貨などの企画・仕入および販売に関する事業を展開するアパレル企業です。「UA」という名称で呼ばれることもあります。

2022年3月末時点でグループ全体の社員数は4213人で店舗数は310店、連結売上は約1183億8400万円、経常利益は28億2700万円の国内アパレル業界の大手企業として知られています。

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ユナイテッドアローズのビジョン・価値観

経営理念は「真心と美意識をこめてお客様の明日を創り、生活文化のスタンダードを創造し続ける。」

「すべてはお客様のためにある」を企業方針に掲げて、高いホスピタリティに基づく接客・サービス=「ヒト」、5適を満たす厳選された商品=「モノ」、店舗やECなどのユーザーとの接点となる施設・空間・環境=「ウツワ」の3要素を通してその実現に取り組んでいる企業です。

ちなみにユナイテッドアローズという社名には、「ひとつの目標に向かって直進する矢(ARROW)を束ねた(UNITED)もの」という意味が込められているそうです。

(参考)
ヒトとモノとウツワ ーユナイテッドアローズが大切にしていること

ユナイテッドアローズの沿革

そもそも株式会社ユナイテッドアローズは、株式会社ビームスの立ち上げにも関わった現・ユナイテッドアローズ名誉会長の重松理氏が、同じくビームス社員だった現・ユナイテッドアローズ上級顧問クリエイティブディレクション担当の栗野宏文氏らと共に、株式会社ワールドからの資金援助および共同出資をうけて設立した企業です。

2002年に東京証券取引所市場第二部、2003年に東京証券取引所市場第一部に上場。

海外事業の強化に伴い、子会社として2013年に台湾聯合艾諾股份有限公司、2019年に悠艾(上海)商貿有限公司を設立しており、海外では8つの店舗を展開しています。

ユナイテッドアローズの事業内容

株式会社ユナイテッドアローズは、ファッション・アパレルアイテムの製造・仕入・販売を主な事業としています。

その最も代表的な事業は冒頭でも触れた通り、その企業名を冠したセレクトショップUNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)です。BEAMS(ビームス)、​​SHIPS(シップス)と並び、セレクトショップ御三家と称されています。

UNITED ARROWSは、1989年に創業してから1990年に1号店をオープン。1992年に旗艦店であるユナイテッドアローズ原宿本店を開店して以降、1999年に系列ブランドの「UNITED ARROWS green label relaxing(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング)」、2000年に「District UNITED ARROWS(ディストリクト ユナイテッドアローズ)」などを立ち上げ、現在は27のストアブランド・レーベルを展開しています。

2022年には2009年に立ち上げた自社運営通販サイト「ユナイテッドアローズ オンラインストア」を「ユナイテッドアローズ オンライン」としてリニューアルオープンしており、EC領域にも力を入れています。

ユナイテッドアローズのブランド一覧(2023年4月時点)

ストアブランド

UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)
BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS(ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ)
UNITED ARROWS green label relaxing(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング)
DRAWER(ドゥロワー)
BLAMINK(ブラミンク)
ASTRAET(アストラット)
UNITED ARROWS & SONS(ユナイテッドアローズ&サンズ)
H BEAUTY&YOUTH(エイチ ビューティ&ユース)
6(ROKU)(ロク)
District UNITED ARROWS(ディストリクト ユナイテッドアローズ)
CITEN(シテン)
Odette e Odile(オデット エ オディール)
LOEFF(ロエフ)
AEWEN MATOPH(イウエン マトフ)
monkey time BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS(モンキータイム ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ)
California General Store(カリフォルニア ジェネラルストア)
STEVEN ALAN(スティーブン アラン)

レーベル

UNITED ARROWS GOLF(ユナイテッドアローズ ゴルフ)
Lepidos(レピドス)
koti BEAUTY&YOUTH(コティ ビューティ&ユース)
SOVEREIGN(ソブリン)
EMMEL REFINES(エメル リファインズ)
Pheeta(フィータ)
PREEK(プリーク)
MARW UNITED ARROWS(マルゥ ユナイテッドアローズ)
TO UNITED ARROWS(トゥー ユナイテッドアローズ)
JUICE(ジュース)

ユナイテッドアローズの最近の動向

昨今アパレル業界で課題とされているサスティナビリティに関する活動も精力的です。

2022年10月からは「Sustainability」の「S」と、「ARROWS」の「A」を掛け合わせた造語「SARROWS(サローズ)」をサスティナビリティ活動の合言葉に掲げ、商品廃棄率削減と環境配慮素材の活用=「Circularity」、音質効果ガス排出量削減と再生可能エネルギーの導入=「Carbon Neutrality」、サプライチェーンの透明性確保と従業員のダイバーシティに配慮した労働環境の整備=「Humanity」の3カテゴリに注力しています。

最近では、EC商品の梱包用段ボールに古紙を再利用したリサイクル素材を使用したり、店内什器に廃棄衣類繊維由来の素材「PANECO®(パネコ)​」を活用した什器を使用したりと、取り扱う商品以外にも再生素材を用いる環境配慮活動を行っています。

ユナイテッドアローズの働き方

ここからはユナイテッドアローズの採用や福利厚生、キャリアアップ支援などの情報をご紹介していきます。

また、オンライン会社説明会でも人事の方がその点についても説明してくれていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

ユナイテッドアローズのキャリアパス

株式会社ユナイテッドアローズに新卒で入社すると、まずは展開ストアブランドのいずれかの店舗に配属され、販売・接客サービスや顧客様管理、店頭商品管理を行います。その配属店舗は希望や適性を考慮して決定されます。

また、新人社員1人につき先輩社員がペアとなり研修を行うES(エデュケーター・スチューデント)制度があるため、アパレル業界未経験者でも働ける環境と言えるでしょう。

求める人物像は、「ファッションに興味、関心がある人」、「ファッションを仕事にしたい人」、「その仕事の先にいるお客様に付加価値や感動を提供していきたい人」とされています。

年2回必要な職種を募集する社内公募制度があり、入社2年目から応募が可能。将来所属したい部署などを申告するキャリア自己申告制度も年1度実施しており、新規事業立ち上げや欠員補充などに応じて希望者の異動が行われています。

ユナイテッドアローズの社内研修・福利厚生

また、全従業員を対象にした全社教育の研修機関「束矢大學」による接客やマーケティングによる講習が行われていたり、対象となる資格・検定に合格した場合は検定料全額補助、対象となるスクールの入学金・授業料の一部補助するなど、教育・支援制度がいくつか用意されています。

年間休日は120日で、有給休暇の平均取得日数10.2日(2018年度調)。産前・産後休暇や育児休暇、家庭の看護休暇などの特別休暇制度や出産や介護などに考慮した短時間勤務制度があり、本部勤務者には時間差出勤制度も設けられているなど、働く人の生活を支える制度も豊富です。ほかにも社員割引制度や前払退職金制度などの福利厚生制度が充実しています。

ユナイテッドアローズの求人情報

弊社が運営するファッション・アパレル業界特化型の求人プラットフォーム「READY TO FASHION」でも、株式会社ユナイテッドアローズの求人を公開しています(2023年4月時点)。

興味を持った求人があれば、ぜひ応募してみてください。

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また、24卒新卒向けの会社説明会動画も公開中です。あわせてご覧ください。

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秋吉成紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

ライター・編集者。1994年東京都出身。2018年1月から2020年5月までファッション業界紙にて、研究者インタビューやファッション関連書籍紹介記事などを執筆。2020年5月から2023年6月まで、ファッション・アパレル業界特化型求人プラットフォーム「READY TO FASHION」のオウンドメディア「READY TO FASHION MAG」「READY TO FASHION FOR JINJI」の編集チームに参加。傍ら、様々なファッション・アパレル関連メディアを中心にフリーランスライターとして活動中。

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