「JOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)」や「IENA(イエナ)」などのブランドを運営する株式会社ベイクルーズ。普段利用しているブランドのなかにも、実はベイクルーズが運営していた、ということも少なくないはずです。

この記事では、株式会社ベイクルーズの事業内容や最新動向、取り扱いブランドなどついて解説します。また、同社での働き方や求人情報についても紹介しますので、ベイクルーズでのキャリアを考えている方はぜひご覧ください。

ベイクルーズとはどんな会社?事業内容、企業理念を解説

ベイクルーズ

株式会社ベイクルーズは、1977年創業の東京都渋谷区を拠点とするアパレル企業です。2022年9月時点で社員数は5205人、店舗数は433店舗、売上は約1267億円(2022年8月期)、うちEC売上約510億円。多岐にわたる事業展開が特徴です。

事業内容

ベイクルーズは、レディース・メンズのファッション・アパレルアイテムの企画・販売などのファッション事業を中心に、飲食事業家具・インテリア事業フィットネス事業の4つの事業を展開しています。

核となるファッション事業においては、セレクトショップおよびそのオリジナルブランドの「JOURNAL STANDARD」や「IENA」「EDIFICE」など40ブランドを展開。上記4つの事業を合わせると全体で70ブランドを運営しています。

展開ブランドの一覧は後述します。

ビジョン・企業理念

企業理念は「“衣食住美”を通じて人生の楽しみを提供」。経営理念に「すべてにおいて“人”ありき」を、行動指針に「JOY FOR CREATION! JOY FOR CHALLENGE! – まずは考えよう、創造していこう。そして、日々チャレンジしていこう – 」を掲げています。

企業理念の通り、衣・食・住・美容健康の4カテゴリー、人のライフスタイルに関わるあらゆる物事にまつわるビジネスを広く展開しています。

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ベイクルーズの沿革

そもそもベイクルーズは、1977年に卸売を主な事業とするアパレルメーカーとして創業。1984年のレディースブランド「Dear SHERYL(ディアシェリル)」(現「Spick & Span (スピック&スパン)」)ローンチをきっかけに、SPA業態をスタートしました。

以降、1991年に「IENA(イエナ)」、1994年に「EDIFICE (エディフィス)」、1997年に「JOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)」など、現在のファッション領域の基幹事業となっているブランドの展開を開始しています。

さらに、2000年には家具事業初となるインテリアショップ「HIROB GALLERY(ヒロブ ギャラリー)」、同年に飲食事業のStandard deli(スタンダード デリ、現J.S. BURGERS CAFE(J.S. バーガーズカフェ))をオープンするなど、ファッション・アパレル業態以外の事業にもビジネス領域を拡大しました。

2007年に自社ECサイトを開始。多領域を横断して、順次ブランドを新規展開しながら現在に至ります。

ベイクルーズの最近の動向

ライブコマースサービス「LIVE STYLING」を展開

ベイクルーズのECサイトでは、近年隆盛がみられるライブコマースを導入しています。ライブコマースサービス「LIVE STYLING」では、各ブランドの担当者・販売員がライブ配信をしながら商品を解説。視聴者ともコメントを通じたコミュニケーションをとっており、これまでとは異なる販売方法に挑戦しています。

その他、会員制度の刷新や会員限定配信の強化に取り組むなど、消費者との接点に力を入れています。

サステナビリティへの取り組み。リユースショップ「CIRCULABLE SUPPLY」

ベイクルーズの従業員の私物を展開するリユースショップ「CIRCULABLE SUPPLY」を京都・大阪に展開。他のアパレル・ファッション企業でもフリマなどの活動は行われていますが、常設店舗としてその取り組みを推進しているのは業界内でも珍しい事例です。

また、ベイクルーズのCEO・杉村茂氏の過去のインタビューではサステナビリティへの取り組みの一環として「余計な物は作らない」、「作った物は売り切る」といった意のことが話されています。

参考:【トップに聞く 2022】ベイクルーズ 杉村茂CEO 売上高1212億円、成長のための減収覚悟の施策とは(「データに頼りすぎないものづくりを」参照)

ベイクルーズの働き方・キャリアパス

希望に応じた異動希望制度

ベイクルーズでは従業員を「パートナー」と呼んでおり、社員教育に力を入れています。

新卒で入社した社員は店頭販売員からキャリアをスタート。店頭での実務経験を経て、適性に合わせてキャリアを形成していきます。その後は従業員の希望に応じて、別ブランドへの異動など希望職種を申告・公募する異動希望制度を通して、本社職などに異動します。

なお、新卒入社後、1年5ヶ月後にバイヤーアシスタントに抜擢された事例もあるので、興味のある方は下記の記事からご覧ください。

新規事業提案制度「Startup Camp」

従業員からの新規事業提案を募集して経営陣に直接プレゼンテーションを行う「Startup Camp」という新規事業提案制度もあり、この制度を通じて、これまでに6件の新規事業・ブランドが立ち上がっています。

その他にもオンライン会社説明会の動画でも、人事の方が採用や福利厚生、キャリアアップ支援などについて説明してくれていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

ベイクルーズの求人情報

弊社が運営するファッション・アパレル業界特化にした求人サイト「READY TO FASHION」では、ベイクルーズの求人情報を公開しています。24卒、25卒の新卒採用のほか、店舗アルバイト採用中途採用、その他にも多様な種別で掲載中(2023年8月時点)。

READY TO FASHIONを使えば、求人に応募するだけでなく、企業の担当者と直接メッセージのやりとりや、またプロフィールを充実することで企業の担当者から直接スカウトを受け取ることもできます。それがきっかけとなって就職した方も多数いらっしゃいますので、「今はまだ就職・転職する気はないな」という方もぜひ使ってみてくださいね。

ベイクルーズの求人を見る

ベイクルーズのブランド一覧(2023年8月時点)

ファッション事業

・IENA(イエナ)
・SLOBE IENA(スローブイエナ)
・EDIFICE(エディフィス)
・PARIS SAINT-GERMAIN(パリ・サン=ジェルマン)
・417 EDIFICE(フォーワンセブン エディフィス)
・PULP(パルプ)
・Plage(プラージュ)
・Spick & Span(スピック&スパン)
・FRAMeWORK(フレームワーク)
・NOBLE(ノーブル)
・Deuxieme Classe(ドゥーズィエム クラス)
・L’Appartement(アパルトモン)
・AP STUDIO(エーピー ストゥディオ)
・JOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)
・JOURNAL STANDARD relume(ジャーナルスタンダード レリューム)
・journal standard luxe(ジャーナルスタンダード ラックス)
・JOURNAL STANDARD L’ESSAGE(ジャーナルスタンダード レサージュ)
・UNFOLLOW(アンフォロー)
・Oriens JOURNAL STANDARD(オリエンス ジャーナルスタンダード)
・IENA LA BOUCLE(イエナ ラ ブークル)
・VERMEIL par iena(ヴェルメイユ パー イエナ)
・U by SPICK&SPAN(ユーバイスピックアンドスパン)
・LE TALON(ル タロン)
・La Totalite(ラ トータリテ)
・B.C STOCK(ベーセーストック)
・EDIT.FOR LULU(エディット フォー ルル)
・Charles Chaton(シャルル シャトン )
・SAVE KHAKI UNITED(セーブカーキユナイテッド )
・CITYSHOP(シティショップ)
・WISM(ウィズム)
・HIROB(ヒロブ)
・Sur Mesure(シュールメジュール)
・ENSEMBLE(アンサンブル)
・DECOUVERTE(デクーヴェルト)
・EYETHINK HIROB(アイシンク ヒロブ)
・Lilas(リラ)
・WORLDLY-WISE(ワールドリー ワイズ)
・L’ECHOPPE(レショップ)
・BONUM(ボナム)
・JOINT WORKS(ジョイントワークス)
・HARDY NOIR(アルディーノアール)
・CIRCULABLE SUPPLY(サーキュラブルサプライ)
・BOICE FROM BAYCREW’S(ボイスフロムベイクルーズ)
・EMILY WEEK(エミリーウィーク)
・CALMER(カルメール)

飲食事業

・BOUL’ ANGE(ブール アンジュ)
・J.S. BURGERS CAFE(J.S. バーガーズカフェ)
・J.S. PANCAKE CAFE(J.S. パンケーキカフェ)
・FLIPPER’S(フリッパーズ)
・LUKE’S LOBSTER(ルークス ロブスター)
・eggslut(エッグスラット)
・RITUEL(リチェル)
・CITYSHOP(シティショップ)
・Roasted coffee laboratory(ローステッド コーヒー ラボラトリー)
・J.S. CURRY(J.S. カリー)
・J.S. FOODIES(J.S. フーディーズ)
・カリー屋ボングー 
・しゃぶしゃぶ 山笑ふ
・ごっつ食べなはれ
・HI-CACAO CHOCOLATE STAND(ハイ カカオ チョコレートスタンド)

家具・インテリア業界

・JOURNAL STANDARD FURNITURE(ジャーナルスタンダード ファニチャー)
・ACME Furniture(アクメファニチャー)
・RePLAYCE (リプレイス)

フィットネス事業

・B・B・V ola(ビービーヴィ オラ)
・CARDIO BARRE(カーディオ・バー)


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秋吉成紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

ライター・編集者。1994年東京都出身。2018年1月から2020年5月までファッション業界紙にて、研究者インタビューやファッション関連書籍紹介記事などを執筆。2020年5月から2023年6月まで、ファッション・アパレル業界特化型求人プラットフォーム「READY TO FASHION」のオウンドメディア「READY TO FASHION MAG」「READY TO FASHION FOR JINJI」の編集チームに参加。傍ら、様々なファッション・アパレル関連メディアを中心にフリーランスライターとして活動中。

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