デザイナー・パタンナー資格

ファッション・アパレル業界に就職・転職を検討しているそこのあなた。

「履歴書の資格の欄に何を書いていいかわからない…」「どういう資格が書かれていればいいんだろう…?」。

そんなお悩みを解消するために、持っていると就職・転職活動に有利な資格を職種ごとにわけて紹介していきます。

この記事では、デザイナーやパタンナーに就職・転職活動する際におすすめの資格をそれぞれ解説していきます。

早速みていきましょう!

そもそもデザイナー・パタンナーとは?

ファッションデザイナーとは、他の人が生み出したことのないファッション・アパレルアイテムのデザインを世に送り出す職種です。ファッション・アパレル業界最大の花形職種とされ、ファッションデザイナーがデザインした洋服が流行生み出していきます。

パタンナーとは、ファッションデザイナーが作成したデザイン画をもとに、パターン(型紙)をつくる職種です。和製英語であり、海外では「パターンメーカー」と呼ばれています。

参考記事:
ファッションデザイナーとは?仕事内容は必要スキルを解説
パタンナーとは?仕事内容や必要なスキルを解説

技能士

中央職業能力開発協会が主催する技能検定制度の一種で国家資格です。

ファッション・アパレル業界のデザイナー・パタンナー に関連する資格は、婦人子供服製造技能士や紳士服製造技能士を中心に、布はく縫製技能士、ニット製品製造技能士、和裁技能士などがあります。

それぞれ特級、1級、2級からなり、1級、2級は決められた時間内に指定されたものをつくる技術試験となります。

特級では品質、安全などに対する管理項目や作業指導についての計画立案試験があり、実務経験が5年以上ないと受験できません。

国家試験ですので、持っていてとても有利な資格です。

【応募サイト】
https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken.html

服飾士

服飾士は日本インストラクター技術協会が認定する資格です。

服飾インストラクターから資格名を変更したもので、色づかいや着こなし方、素材やデザインなどの服飾に関する知識を有する人に与えられます。

ファッション・アパレル領域の基礎的な事象を問う設問が多いため、知識の定着のために受験してみるのもいいかもしれません。

【応募サイト】
https://www.jpinstructor.org/shikaku/fashion/

ファッションデザイナー認定

日本デザインプランナー協会が主催する検定資格です。

ファッション・アパレルアイテムの名称や形状、機能やデザインなどに関する幅広い知識を持ち合わせた人へ与えられます。

在宅で受験することができるため、場所の制限なく受験することができます。

あらためてアイテムに関する知識の確認などのために受験することをおすすめします。

【応募サイト】
https://www.designshikaku.net/fashion/fashion/

洋裁技術検定

日本ファッション教育振興協会が主催する洋裁に関する検定です。

上級、中級、初級からなり、筆記試験や実技試験から知識や技術を審査します。

筆記試験の中には、論理的な問題や製図問題もあり幅広い知識を必要とする検定試験です。

【応募サイト】
http://www.fashion-edu.jp/other/other.html

和裁検定試験

洋裁技術検定同様、日本ファッション教育振興協会が主催する検定です。

形式も洋裁技術検定と同じく、上級、中級、初級からなり、筆記試験や実技試験から知識や技術を審査します。

和裁に関する知識・技能をはかる検定になるので、着物業界などでデザイナー・パタンナーとして活躍することも考えている人は取得をおすすめします。

【応募サイト】
http://www.fashion-edu.jp/other/other.html

パターンメーキング技術検定

パターンメーキング技術検定は、アパレル・リテール企業等のパターン技術者として十分な活躍ができるように、また、デザイナーとして就職する際にも習得しておくべき重要な技術として、身に付けてもらう目的で実施されています。

パターンメーキング技術検定はパターン技術を習得するための資格です。洋服の構造を理解している者とみなされるため、デザイナーが持っていても有利な資格です。

3級から1級までの種類があり、筆記と実技試験からなっています。筆記だけでなく、実技も試験内容にあるので就職活動の際、技術を持っていることをアピールできるでしょう。

また、3級から1級まで受けることが可能なので、自身のスキルに見合った検定を受けることが可能です。

【応募サイト】
http://www.fashion-edu.jp/pt/pt.html

CAD利用技術者検定

CAD(Computer Aided Design)は、パソコン上で設計を行うためのソフトのことです。

近年は、正確性や修正の容易さなどの理由から、CADでパターンを作成するアパレル企業が増えています。

そのため、CAD利用技術者検定を取得しておくと、就職などの際に有利に進むかもしれません。

CADの使い方に関する書籍は、多く出版されているためこれらを利用すれば独学での取得も可能です。

【応募サイト】
https://www.acsp.jp/cad/

衣料管理士

アパレル製品を企画・生産・販売する企業やブランドで、企画・設計や販売、品質保証、消費者対応などの部門で役立つ資格です。

材料、加工・整理、企画・設計・生産、流通・消費の4つの分野について広く知っている必要があり、1級と2級の2つがあります。

ファッション・アパレル業界の幅広い分野で使える知識をもっていることを示せるので、他の資格同様にデザイナーやパタンナーを目指すのであれば取得しておくといいでしょう。

【応募サイト】
http://www.ta-shikaku.jp/index.html

繊維製品品質管理士

繊維製品品質管理士は、アパレル商品の品質・性能の向上を目的に、それらの製品の生産・販売を行う企業やブランドでの活躍する人のための資格です。

企業・ブランド活動の合理化や消費者利益の保護、企業・ブランドと消費者の信頼関係の改善など、ファッション・アパレル業界で活躍するための製品に関する実務的な能力を測る検定試験になっています。

プロダクトマネージャー(生産管理)など、ほかの職種でも活躍できる知識も身につくので、キャリアの幅は広がると思います。

【応募サイト】
http://www.tes-shikaku.jp/

ファッションビジネス検定

一般財団法人日本ファッション教育振興協会が主催するファッションビジネスの知識全般が問われる検定です。3級から1級まであり、受験資格はそれぞれ特別設けられていません。

マーケティング戦略や生産〜流通戦略を中心にマネジメントやファッション造形に関する問題も出題されるため、幅広い知識が求められます。

消費者に好まれるファッションデザインを考えるためには、多岐にわたる知識が必要となるため、この資格を持っていると任命される可能性が高くなるかもしれません

【応募サイト】
http://www.fashion-edu.jp/bis/bis.html

色彩検定

色彩検定とは、色に関する幅広い知識や技能をはかる検定試験です。

ファッション色彩能力検定と類似に資格にはなりますが、ファッション・アパレル業界に限らない幅広い分野にも応用がきく資格になるため、カラーコーディネーターとしての知識を身に着け、仕事に活かすことができます。

業界外からの転職を検討している方、業界外への転職も考えている方などは、こちらも取得しておくと後々のキャリアに効果的でしょう。

【応募サイト】
https://www.aft.or.jp/

カラーコーディネーター検定

カラーコーディネーター検定は、東京商工会議所が主催する仕事に役立つ実践的な色彩の知識をはかる検定資格です。

1級から3級までの3段階に分かれており、1級は更に3分野に分かれています。

商品生産におけるカラーバリエーション選定などで有効な知識・技能が身につくのでおすすめです。

【応募サイト】
https://www.kentei.org/color/

さいごに

デザイナー・パタンナーへの就職・転職する際に有利な資格を紹介しました。

専門職であるデザイナーやパタンナーには、ものづくりに関する知識や技能が多く求められます。

ファッション・アパレル業界のなかでも特に競争率の激しい職種になるため、他の候補者との差別化のためにも資格取得をお勧めします。

もちろん、資格の取得以上に実務でのスキルが重要です。ただ、資格はその能力をわかりやすく示すための指標としてとても有益なものでもあります。

資格を取得するために得た知識は、実務経験の密度を高めてくれるので、資格取得を目指すことは必ずやその後のキャリアステップを助けてくれるでしょう。

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