矢沢あい「ご近所物語」「NANA」とのコラボが大反響

クラウディアの新作発表は、毎年業界内で話題となるが、
今年度は特に、Lulu felice（ルルフェリーチェ）というブランドと、矢沢あい作品
「ご近所物語」「NANA」とのコラボレーションが大きな反響を呼んだ。

担当したデザイナーは、入社わずか4年目の若手。

「もともと幼稚園の頃から矢沢先生の大ファンで、日頃から先生のイラストに
デザインをインスパイアされていました。
そして、矢沢あい先生の作品をウエディングドレスにしたらかわいいのでは
ないか、と思いつき、すぐに企画書を作って提案したところ、承諾の
お返事をいただきました。」

そして形になったルルフェリーチェ×「ご近所物語」「NANA」のコラボレーション
ドレスは、発表されると同時に瞬く間に話題に。

デザインをする上で、特に注意したのが、
「矢沢あい先生の描くイラストの雰囲気を損なわないこと。そして、
矢沢あい先生の長年のファンに、喜んでもらいたい。そこに意識を置いて
考えていきました。
デザインをする上では、社内でこのプロジェクトに参加したいスタッフを募り、
皆で話し合いながら、たくさんの意見を取り入れつつ、その世界観をしっかり
出すことにこだわりました」

シルエットや柄だけではなく、素材やカラーリングなど、色々な角度から世界観を再現。

そして、デザイナーが特にこだわったのがタキシード。
作中に出てくるバンドのイメージを落とし込み、何度も試作を重ねて完成。

「ただ黒いだけではなく、柄がよくわかるようなハード目のレザー素材を用いました。よく見るとディテールがパンク仕様になっているなど、漫画のイメージを崩さないようにタキシードも制作させていただきました」

デザイナーとして入社をしたが、実際に店舗でお客様にドレスをご案内するスタイリストも経験したことで、実際にドレスを着られる方のことをイメージして作品作りが出来るようになったという。

コロナ渦で結婚式について悩んでいた花嫁様から、「このウエディングドレスに出会えたから、諦めずに結婚式をあげようと思えた」というお言葉をいただき、感激したという貴重な経験も。

「これからも、誰かの特別な日の思い出に残るような一着をつくっていきたい。そして、日本だけではなく、海外の方にも自慢のドレスやタキシードを知っていただきたいと思っています」

目を輝かせてそう話す彼女の次のチャレンジにも注目していきたい。

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