アパレル 新卒 説明会

株式会社READY TO FASHIONは、2月16日(水)~18日(金)、 2月24日(木)の日程で、2023年卒業予定の学生向けオンライン合同説明会イベント「READY TO FASHION LIVE」を開催しました。

「READY TO FASHION LIVE」では、ファッション・アパレル業界の業種や職種、仕事内容について、人事の方が求める人物像などに関するお話を聞くことができるトークセッション・質疑応答を実施しました。

2月17日(木)の回では、株式会社アバハウスインターナショナル、株式会社ティンパンアレイ、株式会社ベイクルーズの3社がご参加。当日の様子をレポートいたします。

参加企業概要

株式会社アバハウスインターナショナル

『ABAHOUSE』、『Rouge vif』、『COHERENCE』、『THE STORE by C’』など、メンズ・レディスを問わず、洋服から小物・雑貨まで、多彩なブランドを展開するアバハウスインターナショナル。そのブランドすべてがつくり手の想いがつまったオリジナルブランド。既成概念に縛られない、独自のコンセプトを持ったブランドたちは、多くのお客様から愛されるブランドへと成長しています。私たちでなければできない価値を、世界中のお客様に発信していきます。

株式会社アバハウスインターナショナル

株式会社ティンパンアレイ

株式会社ティンパンアレイは、全国15店舗存在するデザイナーズブランドのユーズドセレクトショップ「RAGTAG」「rt」の運営を行っています。ファッションを愛するすべての人にハイクオリティでリーズナブルなアイテムをこだわりを持ってお届けしています。

株式会社ティンパンアレイ

株式会社ベイクルーズ

服飾をはじめ、家具・インテリア、飲食、フィットネスと様々な事業を展開。ベイクルーズの展開する事業は多岐にわたりますが、服飾事業で培った「世界感を持った提案力」を基に、全事業において「モノづくり」にこだわるのは勿論、「空間作り」や「おもてなし」にまでこだわり、ベイクルーズにしか作り出せない付加価値もお客様に提供しています。ライフスタイルの変化に比例して多様化するお客様ニーズに沿って、衣・食・住・美容健康に関わる50を超えるブランドを展開しています。

株式会社ベイクルーズ

三社三様のキーワードに共通する大切なこと

──最初のテーマは「3社が大事にしていることは〇〇だ」。この〇〇に入るキーワードを3つをそれぞれお話いただければと思います。

アバハウス・田島:アバハウスインターナショナルが大事にしているのは、「独自価値」「人─コミュニケーション」「現場」です。

まず、独自価値とはオリジナルブランドについてです。例えば、当社には「qualite(カリテ)」というパンツとワンピースの2軸を扱っているブランドを展開しており、パンツにとことんこだわりを持って商品をつくっています。そのほかのブランドも含めて、他社にはないオリジナルブランドとして、独自価値を高めていきたいという思いがあります。

「人ーコミュニケーション」に関して、会社全体の全員に当てはまる話ではありますが、店舗はもちろん本社などどこで働くにしてもポジション関係なく、ほかの人との関係性が重要になります。そのため、当社ではコミュニケーションを特に大事にしています。私たちは店舗で働いていることもあるのですが、店舗の中で働く人同士意見を言い合える環境は意識していますね。

最後に現場。少し他のキーワードと重複する内容ではありますが現場、つまり店舗はなにより大切です。お客様から直接リアルな意見をいただける場として、リアル店舗は価値を持ちます。商品ミーティングやイベント・企画に関しても、現場からの意見を吸い上げて本社が施策を練るため、アバハウスは何事においても現場を大事にしている会社だと考えています。

ティンパンアレイ・福田:当社は全て漢字で少し堅苦しく感じてしまうかもしれませんが、「目的主義」「相手軸」「主体的」の3つのキーワードを大事にしています。これは弊社の行動指針にもなっており、従業員が働く上で1番大事にしていることであると認識いただければ幸いです。

まず、「主体的」について。ティンパンアレイでは、自分自身が徹底的に理念を体現する、自分で考えて、自分で行動して、自分が最後まで責任を取るという主体性がなければ働けない会社だと思います。入社してからたくさんのことをお任せするので、成長できる環境は整っていると思うので、このキーワードは重要になります。

続いて相手軸に関しては、当然我々接客業であるため、とにかく相手の立場に立ってお客様はどう考えているのか、こういうフロアでは欲しいものを探しづらいのではないか、配置が悪いのではないかなどなど、徹底的に相手の立場に立って考えて行動することを大事にしています。

最後に、特に大事にしているのは目的主義です。弊社の社員には、常に高次元の目的を理解して行動して欲しいと思っています。

有名な寓話に「3人のレンガ職人」という話があります。この物語は、ある旅人が歩いていたところ、険しい顔でレンガを積んでいる人を見つけたところから始まります。その旅人がその人に、「何をしているんですか?」と問うと、「見ればわかるだろう。レンガを積んでいるんだ」と返ってきました。

その人と別れ、さらに歩みを進めるとまた同じようにレンガを積んでいる人に出会います。前の人と同じように「何をしているんですか?」と問うと、今度は「俺は壁をつくっているんだ。これは俺の仕事で、これで家族と生活しているんだ」と返ってきます。

さらに歩いて行くと3人目のレンガを積んでいる人に出会います。また同じように「何をしているんですか?」と問うと、その人は生き生きと「俺たちは大聖堂をつくっているんだ。歴史に残る仕事をしているんだ、すごいだろう!」と返すんです。

この寓話は、同じ仕事をするにしても何を目的とするかで成果も姿勢も変わってくる、ということを教えてくれます。あくまで寓話に過ぎませんが、日々の仕事の中で目的意識をどこに置くかによって、仕事に対する態度も目的も変わってくるはずです。このように高次元の目的を持って働くという目的主義をティンパンアレイは大事にしています。

ティンパンアレイ・亀井:私は現在、「RAGTAG(ラグタグ)」新宿マルイアネックス店にて店長を務めているのですが、日々やっていることがお客様にどう繋がっているのかについてなどを考えて行動しようとする意識が、社員ひとりひとりに広く浸透しているように思います。

ベイクルーズ・和田:ベイクルーズが大切にしていることは、「ファッションへと熱量」「トライアンドエラー」「商売っ気」の3つです。私たちも「主体的」や「現場」などもすごく大事だなと思っており、入れておけば良かったと思いながら聞いていました。それぞれ会社でよく使われている言葉から選んでおり、私たちが一緒に働きたいと思える方の人物像に繋がってくるかと思います。

まず、ファッションへの熱量についてお話します。アパレルの商品はコートが1枚あれば寒さをしのげますし、Tシャツ1枚あれば外に出られるものではありますが、もっとオシャレになりたい、もっとこういうものが欲しいという気持ちがないと、その人のファッションは進化していかないはずです。ファッションは人の熱量が大事だなと常々感じているため、この言葉をピックアップしました。

続いて、トライアンドエラーについてです。ベイクルーズはいろんな失敗を繰り返しながら、より良くしていくという文化がある会社だと思っています。何を学んだのか。何を次に生かせるのか。収穫がありさえすれば失敗してもいい。そのように社内全体で考えているため、社長も入社式で毎回お伝えしています。

最後に商売っ気に関して。面接する中で売り上げではなく好きな服を売りたいという方に出会うことがたまにあります。もちろんいいことなので否定はしませんが、ものが売れたということはお客様から共感していただけたということだと考えています。売れる=お客様のいいね!が多い=お客様が満足していると考えているため、自分の好きなことを仕事にして生きていくためにも、この商売っ気を大切にしています。

アパレル大手が面接で見るポイント

──続きまして、2つ目のテーマは、「面接・選考の際に、候補者のどのようなところを見ていますか?」です。こちらも順番にお伺いできればと思います。

ベイクルーズ・和田:いまお話ししたキーワードにも繋がってきますが、選考で見ることも大きく3つかと思っています。

1つは本気でファッションをしたいかどうか。ファッションへの熱量にも繋がりますが、本気でやりたいという気持ちがないとしんどい会社かもしれません。ずっと成長していこうとする会社になるのでその部分を見ています。

2つ目に、個人の価値観や強み、パーソナリティの部分をめちゃくちゃ深掘りします。その上で、皆さんの価値観と私たちの価値観、企業理念が重なるかを慎重に見極めます。思っているだけで行動しなかったら何も変わらないため、これまで行動してきたこと、強みを生かしてきたことを特に細かく聞きますね。

最後はファッションの感性を見てます。これも抽象的で正解はありませんが、ベイクルーズのテイストに近いかどうかはすごく気になりますね。ぴったり当てはまらないにせよ、テイストが大きく異なるとお互いやりづらいかもしれないので、弊社に馴染めそうか、好きなブランドを見つけて楽しんで働いてもらえそうかなどは選考の時に見させていただいています。

アバハウス・本田:当社は面接選考において適性検査やテストはなく、先ほども挙げた通り人とのコミュニケーションを重視しているため、一次面接から最終面接まで面接のみで選考を行なっております。私自身、採用面接では何を喋ろう、上手く言おうとしていたのですが、意外と人事の方はそういう思惑を見抜いていたりします。なので、ご自身の言葉で自分らしく話してくださる方が嬉しいですね。

ティンパンアレイ・福田:まず、入社してからやりたいことが弊社でなくてもできることだとなかなか続けられないかもしれません。ただ、ファッションが好きというだけでなく、弊社の理念に共感しているかどうかを細かく見ていますね。

続いてはパーソナリティです。やはり自分で考えて解決しようとする主体性をポイントにしているため、自立自走できるか、自分の頭で考えて自分の意志で行動してやり抜く力があるかを見させていただきたいです。なので、学生時代に頑張ったことを結果も踏まえて深掘りする面接をすると思います。

3つ目はやはりコミュニケーションですね。どうしても弊社は接客がメインになるため、個人としてもチームとしても、相手の立場に立って円滑なコミュニケーションをとれるかどうかを重視していますね。

亀井さんはご自身の採用面接のことを覚えていますか?

ティンパンアレイ・亀井:いま福田さんがおっしゃっていた通り、学生時代に頑張ってきたことなど、自分自身をかなり詳しく聞いてくれていた印象です。やってきたこと自体はもちろん、どのような思いで取り組んでいたのかなど掘り下げてくれるような質問がすごく多かったかなと。

就活生が気になること

──ここからは皆様からいただいた質問に答えていただきます。最初の質問は「皆様はどのような理由で同社への入社を決められたのか?」です。入社の決め手について、ぜひお聞かせください。

アバハウス・本田:私の場合は、面接でお会いした人事の方、本社スタッフの方、実際に足を運んで見た店舗スタッフの方、全員の雰囲気がよく、そこで自分が働くイメージがはっきり湧いたことが最終的に決め手となりましたね。

ベイクルーズ・和田:私はいくつかの優先順位で会社を決めていた部分があります。まずはキャリアチェンジができる環境が整っているか。2つ目は20代後半や30代になっても着たいと思える服があるかどうかなどの感性の相性。最後はやはりお給料ですね。それら全てが当てはまった会社がベイクルーズでしたね。

ティンパンアレイ・亀井:私は普通4年制大学出身で、アパレル経験も特になくこの業界に入りました。実際に、「RAGTAG」の店舗に足を運んだ際に、当時のスタッフさんにすごく丁寧に接客いただいたんですね。それぞれの商品の特徴やブランドに興味を持たせてくれるような引き込まれる説明で、人との関わりを大切にしている会社なんだなと肌で感じられたのが1番のポイントだったかと思います。

──続いての質問は、「面接はリモートで行っていらっしゃいますでしょうか?」です。こちらも各社ご回答をお願いいたします。

ベイクルーズ・和田:ベイクルーズではまず皆様から提出いただいた動画による動画選考が一次選考として行われます。次いで二次選考、三次選考でリモート面接を実施します。最終選考のみ、対面で行なっているため、それまでの面接は全てリモートとなります。

アバハウス・田島:弊社も基本的にはリモートで面接します。基本的に一次、二次、最終の三段階がありますが、昨年は状況に応じて二次面接や最終面接は対面で実施いたしました。今年も状況に応じて形式が変更される場合もあります。

ティンパンアレイ・福田:弊社もオンライン選考を実施しております、役員面接のみ対面を予定しておりますが、皆様の所在地に応じてリモートでも対応いたします。

声をあげて主体的に行動すればどこでも活躍できる!

──続いて、「入社した場合の一日のスケジュールを教えていただきたいです」という質問をいただいております。

ティンパンアレイ・亀井:簡単にはなりますが、「RAGTAG」新宿マルイアネックス店のケースをご説明させていただきます。店舗勤務の場合は基本的に館のオープン時間にあわせてシフト制で出勤していただきます。新宿マルイアネックス店は午前11時開館になるため、早番の方はその30分前に出勤いただきます。そこから事務作業やメール確認、オープン準備をしてお客様をお迎えして1日が始まります。

日中はフロアでの接客・対応をメインに行います。「RAGTAG」の場合は商品のお買取対応もありますが、ほかにも店舗ブログの更新、Instagramなどでの商品情報発信などを1日を通して実施します。営業時間が午後8時頃になるため、約8時間労働で勤務終了となるかたちです。

アバハウス・田島:私たちも現在「Rouge vif la cle(ルージュ・ヴィフ ラクレ)」の店舗で働いていますが、店舗勤務の場合はティンパンアレイ様のスケジュールとほとんど同様です。新作入ってきたかワクワクしつつ、今日はどんなお客様がくるかドキドキしながら店頭に立つことが多いかと思いますね。

一方で、私たちは採用チームも兼務しているため、日によっては店舗を離れて勤務することも少なくありません。そう言う意味では、仕事の内容に合わせた働き方ができると思います。

──最後の質問は、「活躍している社員の方の特徴や共通点を教えていただきたいです」とのことです。こちらも順番にご回答お願いいたします。

ティンパンアレイ・福田:色んなタイプの方が活躍していますが、やはり主体的に自分で考えて行動できる人はどこでも活躍していますね。想像以上に結果を出してくれている方のほとんどは、目的をしっかり持って自分の意思で行動する方ばかりです。マネージャー陣は特にそういう傾向があるかもしれません。

ベイクルーズ・和田:ベイクルーズの場合は、周りから応援される人です。基本的に私たちも主体性が大事になり、待っているだけでなく、自分からやりたいことを発信することが大切です。もちろんただ言うだけでは誰も応援してくれません。発言にあわせて行動を伴わせて頑張っていれば、仕事をお願いしたくなるので、抜擢される方は昔から周りに発信していた方が多いかなと思います。

アバハウス・田島:当社もティンパンアレイ様とベイクルーズ様と似ていますが、自分でしっかり考えて行動できる主体的な人材が活躍している印象です。またアバハウスには、キラッと輝くところがある人を引き上げる環境は整っていると思います。私自身、採用チームと店舗を兼任していますが、やりたいことを発信すれば自由にさせてくれるのが弊社の特徴になるため、入社したあとはぜひたくさんアピールしてみてください。

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秋吉成紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

ライター・編集者。1994年東京都出身。2018年1月から2020年5月までファッション業界紙にて、研究者インタビューやファッション関連書籍紹介記事などを執筆。2020年5月から、ファッション・アパレル業界特化型求人プラットフォーム「READY TO FASHION」のオウンドメディア「READY TO FASHION MAG」「READY TO FASHION FOR JINJI」の編集チームに参加。傍ら、様々なファッション・アパレル関連メディアを中心にフリーランスライターとして活動中。