【レポート】好きを仕事に!ファッション業界の人事から若者への言葉。

 

2018年2月10日(土)に開催された19卒向け就活イベント『READY TO FASHION OFF LINE 002』。本イベント内で行われた、業界で活躍する様々な職種の登壇者によるパネルディスカッションの様子を5本に渡って、レポートしていく。

関連記事:【レポート】ファッション業界と繋がる19新卒向け合同説明会『READY TO FASHION OFF LINE 002』

パネルディスカッション パート2はファッション・アパレル業界3社の人事担当が登壇編を紹介。「好きを仕事に!ファッション業界の人事から若者への言葉」と題し、3人がファッション業界を選んだきっかけから業界の魅力や改善点など、「好き」を仕事にすることの実態について語った。

 

関連記事:

【レポート】「登壇:シップス/ベイクルーズ」スター販売員の真髄とは?
【レポート】「登壇:トゥモローランド」業界イチの花形、知られざるバイヤーの仕事。
【レポート】「ファッション×スタートアップ」を牽引する3社のCEOが語る、業界の最前線。

【レポート】「登壇:エイ・ネット」デザイナーに今、求められていること。

 

司会:では初めに各社の紹介も兼ねまして、それぞれ自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。

 

株式会社ササビーリーグ 人事・労務室 リクルート・プロモーション部 部長 笹本氏(以下、笹本):トゥモローランドという会社で10年営業、その後20年人事を担当した後、1年半LOWRYS FARMやnico and…などのブランドを持っているアダストリアに、そして今のサザビーリーグに来て3年が経ちました。好きなことしかやらないというのが自分の特徴です。

 

 

サザビーリーグは1972年に創業。今40以上のブランドを持っており、全体で1050億の売上があります。4つのカンパニーが社内にございまして、それ以外を含めて国内に10の事業会社があり、全体を「ザ・サザビーリーグ」という言い方をしております。全体の売り上げ構成比はアパレル・衣料がほぼ半分、それ以外の生活雑貨と服飾雑貨、飲食がそれぞれ残りの3分の1ずつを占めます。順を追って歴史から言うと、1981年にAfternoon Teaがオープン、1999年にジュエリーブランドのagate、1995年にスターバックス、2001年にセレクトショップESTNATION、2009年にRon Herman、2013年にFlying Tiger Copenhagen、2014年には新潮社と共同でla kagūを神楽坂にオープン、2015年にSHAKE SHACKをオープンしました。最近のトピックスとしては銀座と新宿にお米を中心とするショップ、AKOMEYA TOKYOをオープン、2018年にはさらに4店舗をオープンします。また、日本のライセンシーとしてCANADA GOOSEを2017年に千駄ヶ谷にオープンしました。

また、奨学金返済支援制度というサザビーリーグならではの制度を4月からスタートします。奨学金を使って学校に通った方に向け、毎月1万7000円を給料に上乗せし、最長5年間、最大100万まで奨学金返済を支援していきます。既存の社員に対しては資格取得制度を実施します。サザビーリーグでは、エストネーションカンパニー、アイシーエルカンパニー、アイビーカンパニー、ファーイーストカンパニー、バゲージハンドラーズ、エーアンドエス、それから先ほど話したサザビーリーグの中のAKOMEYA事業部の、7つ事業と会社で2019年度の新卒採用を予定しています。

 

45rpm studio株式会社 人事総務部 部長 岩崎氏(以下、岩崎):皆さん聞きなれない会社名だと思いますが、私たちは洋服の素材、極端にいうと糸から洋服を作っている会社です。

 

 

今年で創立40周年を迎え、ひとつひとつ一から作る本当のアパレル会社です。全てオリジナル商品で、糸からどうやって作り上げていくかというところから始まり、染め、織り、プリントまで。クラフト感というのをテーマにしてものづくりをしています。当社の服は基本MADE IN JAPAN。私たちがなぜ日本の技術や風土に根ざしたものづくりというところにこだわるかと言いますと、やはりまだまだ、世界に通用するものづくりというものは日本に眠っているからです。それを掘り起こして洋服に仕立て、現代に通用する洋服を作る。日本の技術を世界に。そうした思いで産地の人たちと手を組んでいます。

当社は海外にも16店舗を展開しています。中国、香港、台湾、アメリカはニューヨーク、サンフランシスコ、ハワイ、ヨーロッパはパリと、ロンドンにも今年新規店舗をオープンします。”しっかり日本のものづくりと服を伝えていきたい”そのために地道な作業かもしれませんが、日本の技術をしっかりと取り込んで生地からものづくりをします。まずこういったブランドがあるということを知って頂きたいと思っております。”着心地の良い服を、お客様に喜んで着て頂く”これが当社のポリシーであり、生き方です。よろしくお願いします。

 

株式会社デイトナ・インターナショナル 芹沢氏(以下、芹沢):本日は会社の細かい説明ではなくて、私たちが最も大切にしていることをこの時間でお伝えしたいと思っています。

 

 

昨年、社内公募から、古着を仕入れて全国でキャラバンをするという企画が実現しました。弊社ではアルバイトから契約社員、社員全員が公募にチャレンジでき、今回はその中から古着が大好きなスッタフ2名が選ばれました。私たちが最も大切にしている「アメリカの豊かさ」というものをお伝えするため、古着でどんなことをしたらお客様が喜ぶのだろうかと考えるところから始まり、毎月ロサンゼルスで開催されるローズ・ボウルというフリーマーケットイベントに行き、自分たちで古着を仕入れ、梱包し東京に送りました。それを東京から静岡、名古屋、大阪、熊本までバラゴンという車に乗って行脚しました。これはほんの一例ですが、そうした形でアメリカを基軸にした豊かなライフスタイルをお伝えしています。そしてその背景には、弊社のビジョン「LIFE TO BE FREAK-熱狂的に生きて世界中を幸せにします-」があります。「熱狂的に生きる」とは、まず自分がいつでもどこでも楽しむということ。そうすることで周りの人を幸せにし、楽しませることができると考えています。毎日毎日をまず自分が楽しむことからビジネスに展開していくというのが、デイトナが最も大切にしているポリシーです。

 

司会:各社のご紹介、ありがとうございました。今回は「好きを仕事に」をテーマとしているのですが、まずはじめに、登壇者の皆さんがファッション・アパレル業界を選んだきっかけをお聞きしたいと思っております。岩崎さんは同社の新卒一期生だということですが、いかがですか?

 

 

岩崎:新卒一期生でこの会社に入り、約20年が経ちました。この業界を選んだというより、僕の場合はアパレルで受けたのは当社だけです。学生のころからこの会社の服、特にデニムが好きでこの会社を受けました。古着が好きだったのでそれを一から作っているという点に魅力を感じました。学生からすると当社の服はなかなか高かったですが、接客や応対、気遣いに「この会社っていいな、これは受けるしかない」と感じ、ファッション業界というよりはこの会社に入りたいという気持ちで受けました。私の世代は超就職氷河期で、今みたいにネットではなくハガキでどこが採用を行なっているか行ってないのかを確かめるような時代でしたが、つまり「好き」というのがこの会社を選んだ第一の理由ですね。僕はこんな感じですが芹沢さんはいかがですか?

 

芹沢:「好き」ってやっぱりいいですよね。私の場合は、夢を考えたり、夢を追うのがすごく好きでして、その夢をたくさんの人に広げたいと思い、新卒で日本橋高島屋という百貨店に入りました。百貨店は当時、屋上には遊園地、地下には大食堂があったんですよ。家族で行って洋服を買ったり遊園地で遊んだり、大食堂でご飯を食べたりした休日がすごく楽しかった。休日を家族でどのように過ごすかというのが重要な時代でした。自分が小さいころ思い描いていた夢をそのまま仕事にできたら、またはそれを自分でも提案したいという思いで百貨店に入りました。

 

 

笹本:私は、皆さんのご両親より年上だと思いますが、今年で57歳になります。自分が新卒だったころは今と違ってそんなに企業を選べる時代ではありませんでした。就活で一番大事にしたのは、どうやったらかっこよくなれるか、どうやったらモテるかということだけでした。その基準で選んでいくと、洋服屋という結果になりました。小売りよりも卸がしたかったので卸をやっている会社をいくつか選んで受けました。この業界で3社経験し、何度も辞めたいと思ったこともありましたが、35年経った今、ようやくこの業界にいてよかったなと実感するようになりました。

 

司会:必ずしも皆さん業界で選んでいるわけではないようですね。続いてのテーマは、「ファッション・アパレル業界の魅力」についてお伺いしたいと思います。芹沢さんいかがですか?

 

芹沢:アパレル業界というのは常に進化する業界。5年前に着ていた洋服と今日着ている服を比べれば、タイプも違えば形、見せ方も違く、同じものが全くない。そこがアパレル業界の面白いところだと思います。洋服は自分を表現するものと捉えることもできるし、洋服が自分を元気にしていくという捉え方までさまざまです。アパレルは、そうした面では他業界と違って毎日が自分らしくいられる業界だと思います。さらに言えば、これからはそれが進化していく。今でしたらインスタなどで自分のスタイリングをアップすることで、いいね!を貰えたり、褒めてもらえたり、自分のスタイリングを真似してもらえるというチャンスが生まれます。もしかしたら世界中の人に見てもらえるチャンスもあるかもしれないですよね。そのように考えると、洋服は全国、そして世界中で一つのキーワードと考えることもできると思います。そんな洋服を扱えるこの業界は非常に魅力的だと思います。

 

 

岩崎:芹沢さんがおっしゃったこと、とても共感できます。やはり洋服を着ると豊かになれると思います。いろんな服にチャレンジして、かっこよくなれたり、綺麗になれたり、美しくなれたり。それが洋服の魅力だと常々思っています。時と場合によっては気を引き締めるようなピシッとした服を選び、楽しみたいときはゆったりした洋服を着る。状況に応じてそうしたことが洋服ひとつでできるということが魅力ですね。たかがTシャツかもしれない。でも、それを着ることによって幸せな気持ちになるというのが、洋服の本質だと思っています。自分もただ単に洋服を買うのではなく、着るときのシチュエーションをイメージしながら、洋服を買うとより楽しくなります。そうした環境を導き出してくれる背景がお店や作り手だったりします。いろんな人の手がかかっている洋服だからこそ、すごく魅力がある。それを多くの人に知ってもらいたいし、そうしたライフスタイルを楽しんでいただきたいと思います。

 

司会:業界での経験が一番長い笹本さんはいかがですか?

 

笹本:他の業界に行ったことがないので比較はできないですが、一番の魅力は常にいろいろなものに触れて刺激がある点だと思います。昨年、中学校の同窓会で56歳が一堂に集まったのですが、6人くらい孫がいるという同級生や頭が真っ白でどこのおじいちゃんかなと思うような同級生もいました。そうした人は全く私とは違う業界でサラリーマンをしてきたという人です。自分を客観的に見たときに、その同級生に比べたら自分はそれなりにカッコ良いおじさんになったのではないかと感じました。刺激を与えてもらっていることで、ファッションやライフスタイルが、普通の生活の仕方とは変わってくると実感しました。なので、常に刺激を与えられながら新しいことにチャレンジしたいという方がいたら、ぜひこの業界に注目していただきたいと思いますね。

 

 

司会:ありがとうございました。3人の話を聞いていて、業界の魅力というよりは、お洋服が好きでそれに囲まれている環境が魅力なのかなと思いました。少し質問が脱線しますが、やはり改めて、この業界は洋服が好きな方が多いですか?

 

笹本:好きじゃないとやっていけないと思いますね。

 

芹沢:「好き」プラス、他とはちょっと違う自分でいたいという個性のある人が多いと思います。自分を表現するのが非常に上手というか、自分を表現しながらいろんな人と出会って、人との繋がりを作っていく人が多いですね。

 

司会:楽しいお話を聞かせていただきましたが、一方で今後のアパレル業界の課題は何だと思いますか?笹本さんからいかがでしょうか?

 

笹本:業界に対するイメージがあまり良くないと感じます。働き方や福利厚生、給料などの問題かと思いますが、それ以上に私は自分の好きなことをやるべきだと思います。ただ、おそらくご両親からすると、もう少し堅実な業界で仕事してほしいのかもしれないですね。働き方についてはきちんと向き合い、真剣に考えていくべきだと思います。

 

司会:そうですね。働き方改革などとも言われていますが、岩崎さんの会社で課題に感じていることや、働きやすさを意識している制度などはありますか?

 

岩崎:女性が圧倒的に多い業界なので、女性の働き方に関しては2年ほど前から改善を進めています。当社の平均年齢は30歳くらいで、結婚や出産の時期なので、育児休暇などが大きく関わってきます。そこをきちんと整えている会社が増えてきたと思いますね。徐々に改善を進めていくというのは業界的な課題だと思います。また、働き方ではないですが、服好きがいなくなったなあと感じることが多いですね。当社は特にものづくりのチームを中心に、変態といってもいいレベルの洋服バカしかいない会社ですが、そこまで食い気な人は最近見当たらないですね。パタンナーなどの技術職、いわばものづくりの中心にいる人たちが本当に減ってきた。特にそれが去年顕著に出てき始めて、さてどうしようかと。洋服は作る人がいなければ洋服ができないので、特に若くて服に情熱のある人材がほしい。課題と期待感を込めて言いますが、そうした人と働きたいですね。

 

司会:女性の目線から見て、芹沢さんはファッション業界の働き方についてどう思われますか?

 

芹沢:働く環境は相当改善されてきたと思います。店舗勤務なら閉店30分後には帰ることができるようにしたり、本社勤務なら朝早く来る必要もありません。その分業務を極力減らして全員が効率よく働き、お客様と向き合ってそれぞれの好きな仕事に集中できる環境に変わってきています。個人的にファッション業界で大きく転換していると感じるのは、従来は店頭でしか洋服を買うことができないものでしたが、AmazonやZOZOTOWNなど、Eコマースという業態が出てきたことにより、ファッションビジネスに関わる職種がどんどん増えているという点です。そうしたこともあり、キャリアを中断せずに働くことができる環境が整えられきたのではと感じます。最初は店頭で仕事しながらマーケットを学び、将来的にはEコマースを運用しながらお子さん産んで時短でお仕事するという方もたくさんいらっしゃいます。キャリアプランの幅が広がってきたと思いますね。

 

 

司会:それでは最後の質問になりますが、「人事からみる、ファッション業界に進む若者に今、必要なこと」を、3人からそれぞれメッセージを頂きたいと思います。芹沢さんからお願いしてもよいでしょうか?

 

芹沢:やはりこの業界は女性が活躍する素晴らしい業界だと思っています。男性の方も多いですが、女性がどんどん意見を出し、どんな業界にしたいのか声を上げるということが非常に重要です。例えば皆さんが入社した日から、もしくは内定した日から、発言してもいいわけですよね。この業界は新入社員から代表まで意外と距離が近い。だからこそ新入社員でも業界を変えていきたい、こんなブランド作りたいということが言いやすいです。そういう環境だからこそ自分が好きなものや、思い立ったものを実行できれば、人生を豊かにできるのではないかと思います。

 

岩崎:まさしく芹沢さんのお話の通りですね。当社の角度から話すと、ファッション業界は文化を作ってきた業界だと思います。DCブランドブームから始まり様々なブランドが立ち上がり、そのたびにヒット商品が出る。今後もこの流れは続くのではないかと思います。ZOZOTOWNなどのEコマースも台頭してきて、これからリアル店舗はそこで何を表現するかが重要になっている。ネットでもリアルでも活躍できるような人材になるには、クリエーションの部分を強化しなければならない。創造性を働かせて自ら能動的に動ける人材が流れを変えていくのではと思います。どうしても最近の人は受け身になりがちですが、発言や表現ができる人が多く出てきて、新しいファッションの文化を作って欲しい。それがもしかしたら皆さんの世代かもしれないですね。

 

笹本:友達や家族や周りの人の意見もありますが、就職とは最終的に自分が何をしたいか、どうなりたいか、どんな男性・女性になりたいかです。それをまずは20個くらい書き出すべきですね。その中で優先順位を決め、何の仕事をしたらそれに近づけるのかということを考えてほしい。今は情報があふれていますが、全て鵜呑みにせず自分の情報は自分の足・耳・目で集めることをおすすめします。ネットの情報は書いた人の価値観であって、皆さんには皆さんの価値観があります。企業もばかじゃないのでいいこともたくさん言います。でも本質的に、その企業の持っている価値観と皆さんが合うのかどうかを自らの五感で確かめてほしい。働きたい洋服屋のお店に行き、そこで働いている人たちが自分の理想とするような人たちなのかどうか、また、その人たちの様な大人になりたいと思うのかどうかを確認してください。それをせずにネットだけの情報では本当にもったいない。もっとアナログに情報収集することを心がけてほしいなと思いますね。

 

 

 

司会:ありがとうございます。用意していたテーマはこちらで終了しましたが、せっかくなので質疑応答に移りたいと思います。「好きを仕事に」のテーマに関連した質問や人事の方にしか聞けないようなこと、女性の働き方でも何でも大丈夫ですので、3人に聞いてみたいことがある方はいらっしゃいますか?

 

Q:先ほど辞めたいと思ったことが何度もあったとおっしゃっていましたが、辛かったことや辞めたくなった経験について教えていただけますでしょうか?

 

芹沢:辞めたいと思ったことはありますね。お客様に提案してもうまくいかなかった時って、「あれ?何でだろう」と思いますし、「今度こそ」とアプローチしても、うまくニーズを聞き出せない時もあります。「自分はこの仕事に向いていないのではないか、早めに辞めたほうがいいのかな」なんて思ったこともありました。でもそんな時は先輩がちゃんと教えてくれたり、アドバイスをしてくださいました。この業界って本当に仲が良くて、同テナント内の他社のお店でも、先輩が優しくしてくださります。できる先輩に話を聞くと、その回答が参考になるだけでなくて気持ちも元気にしてくれます。それがこれまで続いて今になっているかなと思います。

 

岩崎:辞めたいなと思ったことはあります。人事をやる前に担当していた営業は結構辛かった時もありました。卸の担当だったのですが、なかなかフランチャイズのお店に商品を買ってもらえないことがありました。僕はノルマという数字を持っているので、何とかしなくてはいけない。今では考えられないですが、その当時の部長に「商品の現物を持ってそのお店に行って売り上げを作り、それを買ってもらえ。課題の金額を満たすまで帰ってくるな」と指示されました。でも何とか目標金額を達成して帰還すると「よくやった」という言葉をかけて頂いたのが印象に残っています。でも、私も営業の準備を怠っていたり、契約をしっかりと勧められていなかった。言葉の裏に何があるのかということを考えると、自分ができていない部分を気づかせてくれたのだとわかります。今でも社長にこっぴどく怒られる時もありますが、厳しい言葉の背景には実は愛があると思います。それに気づいてまた前に進める。この繰り返しでかれこれ20年ですね。もし皆さんが辞めたいと思ったらふと立ち止まって、「まだまだ」と思ってほしいなと思います。

 

笹本:新卒で入社した時、同期4人いたのですが、私が1番最初に辞めたいと言った人です。同期はその後3年目、5年目、10年目で1人ずつ辞め、最終的に1番最初に辞めたいと言ったが残りました。おそらく回数にしたら1億5000万回くらい辞めたいと思ったと思います。笑 でも辞めたいと思う時はいつも自分が思い通りにいかないときです。思い通りということはそれなりに自分の中に理想がある。理想に見合っていないから辞めたくなる。逆に言えば、そう思うことは目標が高いということ。思い通りにならない時が、その人が成長するとき。辞めたいくらいの気持ちの時が伸びしろがあり、そこを起点に変化していく。「大変」という字は大きく変わるという字です。大変な時こそ、大きく変われるチャンスがある。辞めたいと思った時は、チャンスだと思ったほうがよいです。

 

司会:皆様、ありがとうございました

 

 

【登壇者 プロフィール】

・株式会社ササビーリーグ 人事・労務室 リクルート・プロモーション部 部長 笹本薫さま

茨城県水戸市出身、1961年生まれ。1984年4月新卒一期生として設立6年目の株式会社トゥモローランド入社。10年営業、20年人事を担当する。2013年11月株式会社アダストリア入社。社長室兼特例子会社取締役を担当する。2015年4月株式会社サザビーリーグ入社。座右の銘「好きこそものの上手なれ」「ファッションはパッションである」

 

・45rpm studio株式会社 人事総務部 部長 岩崎貴之さま

東京都出身 1974年生まれ。 1998年4月新卒一期生として入社。入社から2年間販売員を経験、その後、5年間FC、百貨店営業担当に従事。2006年から人事総務を担当。2017年より現職。好きな言葉は「生きているだけでまるもうけ」

 

・株式会社デイトナ・インターナショナル 管理部 部長 芹沢有子さま

新卒で日本橋高島屋に入社。当時、夢を与える存在であった百貨店での営業職を経験したのち、 株式会社バルビゾンに入社。経理・財務を一から学び、資金管理や分析の楽しさにのめり込む。 現在、株式会社デイトナインターナショナルでは管理部門を任されており、ファッション業界や 未来の会社を創る優秀な人財に出会うことや若手の可能性を引出すことに最も力を入れている。

 

Text: READY TO FASHION MAG 編集部

ファッション業界と繋がる
この記事をシェアする
READY TO FASHION をフォローする