「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念とする株式会社マザーハウスが、 9月7日(金)、 手しごとの未来を途上国から世界へ届けるファブリックブランド『ファブリックマザーハウス』を立ち上げる。

『ファブリックマザーハウス』は、 「マザーハウス」「ジュエリーマザーハウス」に続き、 途上国の可能性を提案する3つ目のブランドとなる。また同日には、一般参加可能のブランドデビュー記念トークイベントも開催される。

『ファブリックマザーハウス』とは

『ファブリックマザーハウス』は、 途上国で素材に向き合い、 職人たちと対話しながら手しごとの未来をつくりあげることを目指すブランド。今回はネパールとインドで仕上げたファブリック製品を取り扱う。

・NEPAL(ネパール)から

ヒマラヤの雄大な自然に囲まれたネパール。
現地では女性たちを中心に、 シルク、 ウール、 カシミヤを使って、 ストールやマフラー、 セーターを作る。 ゆったりと時間をかけた、 昔ながらの丁寧な手しごとから、 あたたかくやさしい風合いが生まれる。
・ネパール製クサキゾメ グラデーション ストール(アカネ×ウスアカネ)
・ネパール製クサキゾメ グラデーション ストール(アカネ×ウスアカネ)

・INDIA(インド)から

イギリス領植民地からの独立の象徴で、 “FABRIC OF FREEDOM(自由を勝ち取った布)”と呼ばれる「カディ」という綿の生地を用いてシャツを製作。 自社工房の職人たちによる、手紡ぎ・手織りによって、軽くやわらかい生地の魅力を最大限に引き出す、
・インド製カディシャツ(ホワイト)
・インド製カディシャツ(ホワイト)

ブランドデビュー記念トークイベント

ブランドのデビューを記念して、 トークイベントを9月7日(金)に開催に開催される。
現在、 インド・コルカタで自社工場の立ち上げを行っているファブリック事業マネージャー 田口ちひろと、副社長 山崎大祐が登壇し、 『ファブリックマザーハウス』の立ち上げにかける想い、なぜファブリックで挑戦するのか、 新規事業の理想と現実、 新しい国へ進出し続ける理由などがトーク内容となる予定。 新規事業立ち上げ、途上国ビジネス、マザーハウスの生産背景など、興味ある若者は是非参加してみてはいかがだろうか。

開催概要

名称 :「新規事業 in マザーハウス。 立ち上げの挑戦とリアル」
日時 :9/7(金)20:00~22:00(開場19:45~)
場所 :マザーハウス本店
参加費:2,000円(マザーハウスプロダクトを持参した場合:1,000円、 学割:1,000円)
詳細 :https://www.mother-house.jp/magazine/event/3577

マザーハウスの今後

日本国内のファッション業界の市場が停滞し、アパレル企業による海外市場・労働力の確保のために海外進出が増えてきている。一方、ハニーズホールディングス・イトキン株式会社といった大手アパレル企業の中国撤退という事例からもみて取れるように、海外進出は決して低い壁とは言えない。現地の生活や文化のを考慮し、進出先に新しい雇用を生み出すこと・経済活性化などという付加価値を生み出すことが求められてくる。

そんな中、株式会社マザーハウスは、発展途上各国ならではの素材や生産方式を採用し、地域の文化や生活様式に合わせながら、ファブリックを通じて発展途上国の可能性や魅力を世界に届けている。今回立ち上げるファブリックマザーハウスでも、発展途上国に住む人たち自身を商品の作り手とすることで、彼ら自身の社会的地位の向上を目指す。

大手アパレル企業も海外進出に苦戦する中、 ファブリックマザーハウスは「途上国から世界に通用するブランド」を創りあげることができるのか。今後もその動向に注目したい。


READY TO FASHION MAG 編集部

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