リユースとは

リユース(英:reuse)とは、再利用・再使用の意味で使用済みの製品をごみにせずそのままの状態で繰り返し使うことです。リユース事業は2次流通サービスの普及などから、近年アパレル業界内で市場規模を拡大しています。

第三者が1度以上着用・所有したことのあるもの、もしくは1度以上着用のために売買取引が行われたものを中古品と呼び、いわゆるリユース品やリセール品、古着などはこれに該当します。中古品の取引などに関するルールを定めた古物営業法という法律の中で、アパレルアイテムなどの中古品(法文上は古物)は、下記の通りに定義されています。

この法律において「古物」とは、一度使用された物品(鑑賞的美術品及び商品券、乗車券、郵便切手その他政令で定めるこれらに類する証票その他の物を含み、大型機械類(船舶、航空機、工作機械その他これらに類する物をいう。)で政令で定めるものを除く。以下同じ。)若しくは使用されない物品で使用のために取引されたもの又はこれらの物品に幾分の手入れをしたものをいう。

参照:古物営業法 第一章 第二条

リユースとリデュースとリサイクルの違い

リサイクル(英:recycle)とは、再資源化の意味で一度分解などをした素材・原料を使って新しい製品をつくることやエネルギー源として活用することです。また、リデュース(英:reduce)とは、製品をつくる際に使う素材・原料を減らすことや廃棄物の発生を少なくすることです。

リユース、リデュース、リサイクルをまとめて3Rと総称されます。それぞれ語感も近く混同されることがありますが、それぞれの言葉が指す意味は大きく異なります。

国内では古着などの中古品を取り扱うリユース事業を行う小売店を一般的にリサイクルショップと呼びますが、これは和製英語で厳密な字義的には誤用といえます。海外では、中古品を取り扱う小売店はセカンドハンドショップ(英:second-hand shop)と呼ばれています。

アパレル業界におけるリユースの取り組み

Patagonia

「Patagonia(パタゴニア)」では、商品の回収を行っており、着られるものは古着としてリユースしています。着られない服は繊維や生地にリサイクルしています。リサイクル素材・原料を活用した製品開発にも精力的です。

UNIQLO

「UNIQLO(ユニクロ)」では、各店舗内に不要になった服を集める回収ボックスを設置しています。ニーズにあわせて世界各地の難民キャンプや被災地などの支援現場に送られます。また、リユースが難しい服については燃料や素材としてリサイクルされます。最近では、リサイクル素材を活用した製品も販売されています。

無印良品

無印良品では、「ReMUJI(リムジ)」というリユース・リサイクルサービスを2010年から開始。藍色や黒色に染め直した商品や回収した服をクリーニングをした商品、別々に回収した服をつなぎあわせてリメイクした商品など、さまざまなバリエーションでリユース品を販売しています。アパレル商品のほか生活雑貨など複数のカテゴリで商品を展開しているため、一部のプラスチック製品の回収など複数カテゴリに対応するリユース・リサイクルサービスも行っています。

BtoCリユース事業を展開する企業・ブランド

RAGTAG

「RAGTAG(ラグタグ)」は、株式会社ティンパンアレイが運営するユーズドセレクトショップです。1985年、原宿竹下通りに1号店をオープンして以来、都内を中心に全国に16店舗を出店しています(2023年6月時点)。古着を店舗や郵送などで買取。買取ができない服も回収し、デザイナー・クリエイターとリメイク商品の開発・販売を行う「R PROJECT(アール プロジェクト)」を不定期に行っています。

2nd STREET

「2nd STREET(セカンドストリート)」は、日本全国に808店舗を展開する(2023年6月時点)リユースショップです。アパレル特化型やブランド古着特化型、アウトドア特化型の店舗のほかにも、家具や家電、楽器など幅広いカテゴリ全般を取り扱う店舗などもあります。

トレジャーファクトリー

「トレジャーファクトリー」は、総合リユースショップです。幅広いカテゴリのリユース品を取り扱っており、同運営会社が展開する系列店として、服飾専門リユースショップ「TrefacStyle(トレファクスタイル)」、ブランド専門リユースショップ「BRAND COLLECT(ブランドコレクト)」、古着アウトレットショップ「UseLet(ユーズレット)」、ブランド古着専門リユースショップ「Kindal(カインドオル)」などのアパレル特化型の店舗もあります。

CtoCリユース事業を展開する企業・ブランド

メルカリ

メルカリは、2013年に配信を開始したフリマアプリで、個人間売買サービスを提供しています。不用品の売買ができるその利便性から利用者が年々増加しており、国内2次流通・リユースサービスの代表格として知られています。2023年時点で国内外で2500万人超が利用しているそうです。

ラクマ

ラクマは楽天が運営するフリマアプリです。2012年にサービスを開始したフリルを前身としており、2018年に現在のラクマに統合されています。他のフリマアプリと比べて販売手数料が安い点が特徴とされています。

SNKRDUNK

スニダンの愛称で知られる「SNKRDUNK(スニーカーダンク)」は、スニーカーを中心に、バッグやトレーディングカードなどの売買が可能なフリマアプリです。サービス名の通りスニーカーの売買がメインで、毎月300万人以上が利用しているとされています。運営が必ず商品の鑑定を行っているため、偽造品の流通は抑制されています。

リユースの使用例

A「この服、最近着なくなったけど捨てるのはもったいないな」

B「リユースに出せば?」


そのほかにも知ってそうで知らないアパレル用語を解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

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秋吉成紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

ライター・編集者。1994年東京都出身。2018年1月から2020年5月までファッション業界紙にて、研究者インタビューやファッション関連書籍紹介記事などを執筆。2020年5月から2023年6月まで、ファッション・アパレル業界特化型求人プラットフォーム「READY TO FASHION」のオウンドメディア「READY TO FASHION MAG」「READY TO FASHION FOR JINJI」の編集チームに参加。傍ら、様々なファッション・アパレル関連メディアを中心にフリーランスライターとして活動中。

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