

ラグジュアリーブランドの選考に挑戦するにあたり、「面接はどんなところを見られている?」「NGな受け答えは?」と不安を抱く方も多いのではないでしょうか。書類を通過できる実績があっても、面接で好印象を残せなければ、最後の一歩で内定につながらないケースも少なくありません。
本記事では、ラグジュアリー転職に精通したキャリアアドバイザーに、面接で意識すべきポイントから押さえておきたい回答まで、詳しく伺いました。
<目次>
絶対に逃せない、ラグジュアリー面接での重要質問とは
──外資ラグジュアリーブランドの面接形式や流れについて教えてください。
基本的には、オンライン面接+対面面接を各1回ずつ行うケースが多いです。一次がオンライン、二次が対面という流れで、一般的なアパレル企業と大きな違いはありません。ただ、ポテンシャル採用であれば1回で終わることもありますし、マネージャー職などのハイクラス採用では三次面接を行うこともあり、企業や状況によってさまざまです。
面接官は、一次面接で人事担当者、二次面接で店長やマネージャー、三次面接がある場合は幹部クラスが担当する場合が多いですね。
──面接官のレイヤーによって、見ているポイントは変わるのでしょうか。
ラグジュアリーブランドに限らず共通しているのは、「即戦力になるか」「数字の再現性があるか」があるかどうかです。
その上で、人事担当者など本部側は「ブランドイメージを体現できるか」、「これまでのキャリアと整合性があるか」といった幅広い視点で評価する傾向があります。一方で、現場に近い店長やマネージャーは、「チームとの相性」や「コミュニケーション力」、「人柄」といった実務レベルでの適正をより重視する傾向にあります。
──動画採用(録画面接)を実施する企業もあると聞きました。
年間300人以上採用するといったフェーズのブランドでは、効率化のために導入されることもありますが、通常はそこまで多くはありません。
──面接時の所作やマナーについて、特に気をつけるべきポイントはありますか?
ブランドによって求められるポイントは異なりますが、基本的には社会人としてのマナーが身についていれば過度にかしこまる必要はありません。ただし、緊張から髪を触ってしまったり、落ち着きのない動きが出てしまうとマイナスな印象を与えます。マナーに関して不安がある場合は、面接時のマナーについて解説動画やウェブ記事を参照しておくと安心です。
「伝え方」で印象が左右される
──ラグジュアリーブランドの面接の中で、キーポイントとなる質問は何でしょうか。
やはり志望動機です。というのも、ラグジュアリーブランドの選考では、ハイクラス採用になるにつれ、候補者のスキルが一定水準で横並びになることが珍しくありません。そうなると「なぜ他社ではなく、このブランドなのか」を明確に説明できなければ「他のブランドでもいいのでは」と判断されてしまい、熱量不足と見なされる可能性があります。
──志望動機で差別化を図るための秘訣はありますか?
ブランドごとで歴史はもちろんのこと、商品数や商品ジャンルの幅も違います。それらを理解した上で、自分がそのブランドのどこに共感したのかを言語化することが重要です。
例えば、シャネルは女性の解放という文脈を持つブランドとして知られています。そういった価値観に共感し、「その世界観を接客を通して体現したい」といった志望動機であれば、そのブランドならではの理由として説得力が生まれます。
──企業研究が重要なのですね。
そうですね。納得感のある志望動機を作るためには、リサーチは欠かせません。面接官としては、「数あるブランドの中で、なぜ自社に興味を持ったのか」は気になるポイントです。似たような志望動機が多い中、自分の言葉で語られた納得感のある内容は評価につながりやすいです。
──なるほど。
最近はAIを活用して志望動機を作ることもできますが、形式的な文章ではなく、あくまでも自分の言葉で伝えることが大切です。高額商品の接客販売では、ブランドや商品のストーリーテリング力も求められるため、志望動機の段階からそういった観点を見られていると考えてください。
──志望動機において、やりがちなNG例は?
「昔からファンだから」「母親が愛用していたから」といった個人的な思い入れだけに終始するのは注意が必要です。それでは顧客と同じ視点に留まってしまうため、ビジネスとして貢献する姿勢に欠けてしまいます。それよりは、ご自身の顧客体験や、これまでの仕事での経験やスキルをそのブランドでどう活かしたいかを紐づけることが大切です。
──面接で評価が高かった人のエピソードを教えてください。
若手でポテンシャル採用であっても、志望動機やキャリアビジョンをロジカルに伝えられた方です。経験が浅くても受け答えの基礎がしっかりしていると、即戦力としての期待値が高まるため高評価につながるのだと思います。
あとは、トップパフォーマーやマネジメントレベルの方であっても、アピアランスや実績を含めて総合的に評価が高い方は、やはり採用につながりやすい傾向があります。
──志望動機以外で重要な質問はありますか?
「なぜ今転職するのか」という転職理由と、長期的なキャリアビジョンですね。人気ブランドの場合、志望理由はあまり深掘りされないケースもありますが、この二つに関しては質問している企業が多いですね。
──キャリアビジョンは長期就業の観点ですね。転職理由の伝え方で意識すべきことはありますか?
嘘をつく必要はないですが、ネガティブな内容であってもポジティブに言い換えることが重要です。例えば、希望していた異動が叶わなかった場合でも「人員や体制の兼ね合いで異動が難しい。長期的なキャリアを考え、新しい環境で挑戦したいと考えた」といった前向きな表現にすることで印象は大きく変わります。
また、人間関係などが理由であっても、単なる不満ではなく、その中で自分がどう行動したのかを伝えることが大切です。他責思考と受け取られてしまうと、長期的な就業が難しいと判断されてしまう可能性があります。
私服指定は「ブランドを体現する」コーディネートで
──面接官が最初に見るポイントは、やはり第一印象ですか?
その通りで、店頭に立つ姿がイメージできるかどうかが見られています。「私服で来てください」と伝えられている場合は、コーディネートにも気をつけください。
──ラグジュアリー企業の場合の私服指定は、実際に私服で挑んでいいのでしょうか。
私服指定の場合は、私服で問題ありません。ただし、ファッション感度を見られている前提があります。単にアピアランスの良さだけでは評価されないため、受けるブランドの世界観に合わせて、服装や髪型を調整することが望ましいでしょう。
──受けるブランドのロゴが入ったものを着用するのは、アピールとして過剰ですか?
ブランド商品の着用は必須ではないので、そこまでしなくても大丈夫ですよ。着用するのであれば、購入や着用の意図や背景は説明できるようにしておくといいでしょう。
あまりないと思いますが、「どこで買ったんですか?」と聞かれて「中古で買いました」と答えてしまうのはNGです(笑)。きちんとした理由が説明できれば問題ありません。質問された際に答えに困るものや、印象がプラスにならないものは避けるのが無難です。
意外と重要な「逆質問」と回答のポイント
──最後に必ず聞かれる「何か質問はありますか?」という逆質問。どんな点を意識すべきですか?
逆質問もとても重要で、「特にありません」と答えるのは避けるべきです。志望度が低いと受け取られてしまう可能性があるからです。
逆質問は、自分が実際に店頭で働くイメージを持てているかをアピールできるチャンスになるため、事前に準備しておくことが重要です。「入社までに準備しておくべき知識は?」「店舗の目標達成に向けて、現在のチームが注力していることは?」など、自分の働く姿を具体的にイメージしようとしていることが伝わる質問を準備しておきましょう。
──ラグジュアリーの選考途中では、給与に関する質問を控えた方がいいですが、他にしない方がいい質問はありますか?
社員割引制度や休日など、福利厚生の質問は避けた方がいいです。また、意図が見えない質問もやめましょう。自分なりの仮説や考えを踏まえた上で質問することで、より評価につながりやすくなります。
──給与や福利厚生に関しては、オファー面談以降で相談するのがベストですね。
はい。内定が出た後の面談では問題ないです。それまではあくまでも選考の場であり、評価にも関わるため、条件面に関する質問は控えた方がいいでしょう。
>>ラグジュアリーブランドの給与や給与交渉についての記事はこちら
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