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ファッション業界は元気がない、景気が悪いと囁かれる中で、日本に留まらず、アジアでもその勢いを増すスナイデルがチャリティーイベント「snidel park project」を行った。今回は、そのイベント会場の様子と、スナイデルを展開する「株式会社マッシュホールディングス(MASH Holdings)」代表取締役社長 近藤広幸の講演の内容をお届けする。

イベントの詳細はこちら:
【EVENT】被災地にスナイデルの公園を作ろう!〜チャリティーイベント snidel park project〜

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【snidel park project】

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まず、会場に着くと1階のFOOD FLOORではスナイデルらしい可愛いわたあめとポップコーンが販売されており、その横には今回のメインであるチャリティーの商品がディスプレイされていた。

また、会場内ではフリードリンクのカクテルが配られていた。これもまた、フルーツが可愛くのせられていて可愛いものが好きな女子はテンションが上がってしまうのは間違いない。

会場にはスナイデルが大好きな女性たちがこのチャリティーイベントを楽しんでいた。可愛い空間の中で、可愛くておしゃれなドリンクやフードを頂きながら、可愛いお洋服を選ぶ。まさに至福の時だ。

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しかし、可愛いだけでは終わせないのがスナイデル。小さな子供がいる方も気兼ねなく親子で楽しめるように会場にはKIDS ROOMが設けられていた。会場では、子供達の楽しそうな声が響いていた。

また、会場では風船も配られており、子供達は大満足だったのではないだろうか。

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2階へ上がると「snidel park project」のメイン会場になっており、こちらも賑わっていた。新作の受注会も行われ、試着室待ちの女性たちも多く、チャリティーイベントは順調そのものであった。

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熊本のゆるキャラ「くまモン」。こちらは熊本城の復興の願いを込めて実現したコラボレーションアイテムで、売り上げ金額は熊本城の復興支援金額として寄付される。

当日のチャリティー金額の合計は8,806,250円となった。うちスナイデルブティック&カフェフロアは8,497,230円(売り上げの100%を寄付)、飲食フロアは309,020円(売り上げの618,040円の50%を寄付)という内訳だ。これらを今後、被災地に作る公園の費用に当てていくこととなる。

すでに公式ホームページではsnidel park projectの開催結果も報告されており、これからも公園の建設や完成の報告などを伝えていくようなので是非注目したい。

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【近藤社長による、講演】

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当日はファッション業界を志す若者に向けてスナイデルやジャラート・ピケのブランドを経営する株式会社マッシュホールディングスの代表取締役社長 近藤広幸氏による講演会が開かれた。その様子もこれからのファッション業界を担っていくREADY TO FASHIONの読者にお伝えする。

ー今回のプロジェクトの趣旨

近藤「子供達の笑顔が復興のシンボルになり、何よりもその土地を元気にするのではないかと思いました。被災地という場所でも、スナイデルの公園に行きたいからそこに行くというような場になればと感じています。また、公園が出来ていく過程や、完成した時にここで遊ぶ子供たちの様子を届けたいと考えています。」

ー「ファッション業界は大丈夫なのか」という不安に対して

近藤「今から11年前ほど前にこの会社を立ち上げました。当時は雨漏りのする地下室で、デザイナーは私一人だけでした。デザインの学校に通ったわけでもなく、右も左もわかりませんでしたが、徐々に仲間が増えていき、現在に至ります。そして間も無く600億円の企業体になります。ファッション業界が心配だ、というのは、”0から1の仕事をしていない”からだと思います。その”0から1にする”仕事をする上で大事なことは”好きであるかどうか”ということです。」

ーファッション業界の販売員について

近藤「人々の生活に少しでも影響を与える回数が多いのは、ファッション業界の接客なのではないでしょうか。人生の中で車やマンションなどを買う時、上質な接客を受けることは大いに考えられますが、その経験はそう多くあるわけではありません。しかし一方で、毎日のように行くスーパーやコンビニではそのような上質な接客はなかなか考えにくいでしょう。そういった視点で考えると、月に1回くらいは気にいった服を買い物をする機会が得られる。販売する側もお客様をより綺麗にしてあげたいと考えながら接客をしていたり、逆に購入する側としては”またあの店員さんに会いたい”と思い、買い物に行ったりすることもあります。つまり、そのような機会が一番多いのがファッション業界なのです。だからこそ、ぜひ迷うことなくファッション業界を目指して欲しいと思います。」

ーファッションの仕事

近藤「仕事というものは原点回帰ができないとなかなか続かないものです。ものを一生懸命作って、それを一生懸命売る人がいる。そこがファッションの仕事の原点で、そこからどんどんサポートしてくれる人が出てきます。最終的には一人では何もできないというところに戻るのです。

また、ファッション業界で働くのであれば、「流れ」というものをきちんと自分の頭で思考しなければならないでしょう。ファッション雑誌を読んでいるだけでは、不特定多数の企業とやっていることは何ら変わりません。自分の頭で考え、自分の言葉で語れなければならない。なぜなら、常に1年後の服を考えているので、世の中の流れも踏まえて自分なりの予想を立てなけでばならず、そして芯やプライドを持って作るべきだと考えます。

2016年は、アメリカの大統領選はヒラリーが勝つと多くの人が思っていました。しかし、結果はそうはならなかった。また、日本でも小池氏が都知事に当選したり、フィリピンではドゥテルテ大統領が過激な発言を繰り返したり、世界では多くの人が変わることを望んでいるという流れが読み取れます。みんな黙っているだけで、大きなチェンジ、大胆なチェンジを望んでいるという結果なのではないでしょうか。そんな世の中の状況で、着てみたことのない柄や色、デザインなどに挑戦してみたいと考えている気持ちをしっかりと掴み、大成功したのがグッチです。3年前の売り上げとどれだけ変わったでしょう。ブランドってこんなに変わるんだというワクワク感を与えてくれました。でもここまでやっていいのかどうなのか、今だからこそ良かったと評価できます。しかし、それまでグッチのファンの多くは年齢層の高い人でした。けれども、今では若者がその隣で買い物を楽しんでいます。大胆な変化によって勝負に出たグッチが勝った、ということです。

変わることを恐れていたらファッション業界では生き残っていけません。大切なところは変えずに、変えても良いところを変えるべきということです。ファッションだけにとらわれず、色々な世の中の流れを汲み取って、自分なりの考えをファッションにぶつけることが重要になっていくでしょう。」

最後に近藤氏からファッション業界を目指す若者に対し、アドバイスが送られた。
ー企業を選ぶときに大事なこと

近藤「企業を選ぶ際に、思いやこだわりを持っている企業を探し、自分自身が心から賛同できると感じた企業をよく見極めて受けて欲しいです。売上高や成長率、大企業や上場企業であるということに縛られないで欲しい。その企業が持っているこだわりを気に入って、その思いに賛同できる。そのような会社を見つけて受けて欲しい。そしてその思いは企業側にも必ず伝えるべきです。その思いを受け取った企業側も”こんなこだわりを持っている人と仕事をしたい、そんな思いを持っている人とランチに行って語り合いたい”と思うものだからです。仕事は辛いし、大変なものです。だからこそ、こだわりの一致しない会社でなんてやっていられないし、続かないでしょう。お互いの”思いが通じ合っている”というところがとても大事だと私自身は思います。」

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今回のチャリティーイベントや講演会を通じて強く感じたことは、近藤社長を始めとし、会社全体の熱い思いやこだわりであった。様々なことにこだわってしまうと近藤氏は語っていたが、そのこだわりは社員の健康面まで考えていた。そして、そこから派生して、会社として何かできることがないのだろうかと模索しているとも語ってくれた。また、取り組んでいるのは健康面だけではない。日本の企業として初めて企業全体で毛皮の使用禁止を決定した。それは、スナイデルやリリーブラウンなどの20代〜30代のファンの人達とも、人間と動物の共生について考えていくきっかけになって欲しいとのこだわりも込められているそうだ。

11年前、雨漏りのする地下室で始まった会社は、熱い思いと信念を掲げ続けた結果、日本だけではなくアジアにまでファンができる企業となった。自分自身が”大事”だと考え、その”大事”だと考えることを強く願い、周りを巻き込んでいく勇気を持つことによって、今の地位を築いた。近藤氏の言う”こだわり”というものは、強く願ったものだけが手に入れられるものではないだろうか。

text & photo : Reiko.S

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READY TO FASHION MAG 編集部

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