アパレル企業のオフィスを紹介する企画「オフィスツアー」。今回は、「MOUSSY」や「SLY」など国内外で計19ブランドを展開する株式会社バロックジャパンリミテッドを訪問しました。

ミレニアル・Z世代を中心に人気を集めSNSにも注力している同社では、SNS動画の撮影部屋や自社ブランドが集約されたプレスルームが。そんなバロックジャパンリミテッドの内部に迫ります!

>>会社詳細はこちら

オフィスの様子を動画で見たい方はこちら

商談から入社式まで開かれるミーティングスペース

同社は、神泉駅と池尻大橋駅の中間地点に位置する住友不動産青葉台ヒルズにオフィスを構えています。早速、受付のある3階に。無人受付機で受付を済ませた後、社員カードを通してもらい、いざ潜入!

ブランドロゴとその横には各ブランドのシーズンビジュアル動画が流れています。

ビルの2階〜4階と11階が同社のフロア。本社から徒歩5分の場所には、撮影スタジオやプレスルームを完備する自社ビルもあります。

まず訪れた3階のミーティングスペースにはカーテンブースや応接室などさまざまなタイプの部屋がずらりと並んでいます。

商談や打ち合わせのほか、社内ミーティングや研修、入社式にまで使用されるのだとか!(クリスマス時期にはツリーが毎年飾られるそう)

広々とした応接室は全部で6部屋。ガラス張りで開放感のあるつくりが特徴。

緑が多い印象のミーティングスペース。入り口には、廃棄される洋服から作った、リサイクル培地で育てられている植物がありました。

来客用の水もペットボトルではなく、より環境負荷の少ないアルミ缶に変更するなど、同社ならではの取り組みが可視化されていました。

2021年から展開している「SHEL’TTER GREEN」というグリーン事業。廃棄される洋服などから作られたポリエステル繊維リサイクル培地「TUTTI」を使用した観葉植物が飾られています。

自社ブランドがそろうプレスルーム

次は同じ階にあるプレスルームにお邪魔。ここではスタイリストなど外部の方に向けて、雑誌やテレビといったメディアへ露出するためのリースを行っています。販売中のアイテムから発売予定のアイテムまで数多くのサンプルがそろっていました。(一部のブランドは自社ビルのプレスルームで対応)

プレスルームの奥には、シーズンのルックやEC撮影のコーデ組みを行うスペースも併設しているそうです。

バロック唯一のシューズブランド「STACCATO(スタッカート)」。

さらに同じフロアには、インスタライブの配信やTikTok、YouTube撮影を行うための動画撮影スペースも。LEDライトなどの配信機材や防音設備、強Wi-Fiを整えているなど、さすがSNSに注力している企業です。

PRとして働く、辰田美優さん(rienda担当)と須田ももかさん(SLY担当)のデスクツアーを実施。デスクでの愛用品を紹介していただきました!

副社長のデスクも?隔たりがないオフィスフロア

続いては執務スペース。各事業部(ブランド)ごとにスペースが区切られており、企画デザイナーやMD、営業、プレス、ECなど幅広い職種の社員が一緒に仕事をしているそう。

見せていただいた4階には「MOUSSY」「SLY」「RODEO CROWNS WIDE BOWL」「AZUL BY MOUSSY」の事業部がありました。

向かって左側のスペースは商品サンプルや生地サンプルがぎっしりと詰まっていて、アパレル企業のオフィスが肌で感じられるような光景です。

そしてなんといっても驚いたのが、副社長のデスクが同フロアにフラットに置かれているということ! 大手アパレル企業のNo.2といえばビルの高層階に部屋があり、隔離されているイメージ…ですが、ブランドの事業部長も兼任しているため、副社長でありながら一般社員と同じフロアにデスクを構えていました。上層部との距離が近いのは同社の魅力の一つなんですね。

「MOUSSY」が手がける「アート×ファッション」にフォーカスするプロジェクト「PROJECT U(プロジェクト ユー)」。これまでに14人の新進気鋭のクリエイターとコラボ商品を発表。(2024年6月時点)

こちらの絵は、21年4月に発売されたアーティストRYUSUKE SANOが同プロジェクト第二弾にあたって書き下ろしたオリジナルアート作品です。

2022年4月に発売されたプロジェクト第5弾、Ryota Daimonとのコラボ。サイン入りのスケートボードも飾られています。

フロアにはお菓子などを販売しているコーナーも発見! 無人コンビニのようなサービスで「スマートマルシェ」というそうです。冷凍食品からアイスまでそろっていました。

意外にも、この階の売り上げNo.1を誇るのがこの羊羹。渋いです、バロック。
法務部に人気のカラムーチョ。

他にも無料で利用できるコーヒーマシンやウォーターサーバーも設置。福利厚生も充実していました。

限られた社員だけが入室できる社長室フロア

最後に、普段は限られた社員しか入室できない社長室・秘書室のフロアを特別に見せていただきました。

ドアで区切られている空間に特別なカードキーを使って入ると、ずらりと並ぶ東証一部上場時の記念品が。

上場セレモニーで打鐘した際に使用したもの。

取材中、部署や立場に関係なく談笑している様子も見られ、働いている人も魅力の一つだと実感。社長室フロアだけでなく、シェルターグリーン事業や「PROJECT U」作品の展示など、大手アパレルメーカーである同社の実績や現在の取り組みが体感できるオフィス空間でした。

そんな同社で働く方の人柄を知ることができる動画をREADY TO FASHION公式Instagramで投稿しています。記事中に登場したPRの辰田さん(rienda担当)と須田さん(SLY担当)だけでなく、「MOUSSY」企画デザイナー の伊東茉美さんと、「AZUL BY MOUSSY」MDの島崎翔さんにもお話を伺いました。こちらもお見逃しなく!

また株式会社バロックジャパンリミテッドでは、ECや企画デザイナー生産管理、フォトグラファーなどさまざまなポジションで求人を募集しております。気になる方は下記ボタンから求人をご覧ください!

求人一覧を見る

三谷温紀(READY TO FASHION MAG 編集部)

2000年、埼玉県生まれ。青山学院大学文学部卒業後、インターンとして活動していた「READY TO FASHION」に新卒で入社。記事執筆やインタビュー取材などを行っている。ジェンダーやメンタルヘルスなどの社会問題にも興味関心があり、他媒体でも執筆活動中。韓国カルチャーをこよなく愛している。

THEME