
店舗・取引先への提案活動だけでなく、売上管理、MD・生産・PRとの連携、マーケット分析など、幅広い役割を担うアパレル営業職。その分、職務経歴書では「どんな取引先を担当していたか」だけでなく、「どのような成果を出し、どんな価値を提供してきたか」を具体的に伝えることが重要になります。
一方で、「数字はどこまで書いていいのか」「定量化しづらい業務が多い」「ルート営業だと評価されにくいのでは」と悩む人も少なくありません。本記事では、アパレル営業職向けに、採用担当者に伝わる職務経歴書の書き方を、構成のポイントや具体的なサンプルを交えながら解説します。
>応募書類作成の際は、履歴書の書き方もあわせて参考にしてください
<目次>
アパレル営業(卸営業)の職務経歴書(見本・サンプル)
20××年××月〜現在
氏名:
連絡先:メール / 電話番号
【職務要約】
アパレル営業経験5年。卸・百貨店営業を中心に担当し、展示会提案から売場改善、在庫コントロールまで一貫して従事。取引先との関係構築を強みに、担当ブランドの売上を3年間で130%成長させた実績を持つ。
【職務経歴】
株式会社ABC(アパレルメーカー/営業部)
在籍期間:2020年4月 〜 2025年12月(正社員)
役職:営業担当【担当業務】
・国内卸営業(セレクトショップ約30社担当)
・百貨店営業(主要百貨店5店舗、駅ビル3店舗)
・展示会での新作提案・受注管理
・売上 / 在庫管理、追加発注・消化提案
・POPUP・イベント企画立案、現場運営
・MD・生産・PR部門との連携
【実績】
卸営業
・取引先別売上分析に基づく商品構成提案
→ 担当先売上 前年比125%達成
→ 在庫消化率 68% → 82%に改善
百貨店営業
・売場レイアウト改善、VMD提案
・シーズンイベントの企画・実行
→ 坪効率 +20%、月商最高記録を更新
新規取引先開拓
・展示会での新規アプローチ
→ 年間5社の新規取引を獲得、初年度売上1,200万円創出
【使用ツール】
Excel(売上・在庫管理)、PowerPoint(提案資料作成)、社内基幹システム
【スキルキーワード】
アパレル営業、卸営業、百貨店営業、売上管理、在庫最適化、提案営業、関係構築力
【自己PR】
私の強みは、取引先との信頼関係を基盤にした“課題解決型の提案営業”です。単に商品を提案するのではなく、売上データや在庫消化率、回転率を分析したうえで、各店舗の客層や売場特性に合わせた商品構成・投入時期・追加発注のタイミングまで踏み込んで提案してきました。
また、MD・生産・PR部門と密に連携し、販売計画と連動した在庫コントロールや販促施策を実行。展示会での受注最大化だけでなく、納品後の消化率改善まで一貫して伴走することで、担当ブランドの売上を3年間で130%成長させました。
今後も、数値管理に基づく再現性のある営業活動と、現場目線を活かした売場改善提案を通じて、ブランド価値と売上の双方に貢献していきたいと考えております。
職務経歴書の基本構成
以下の項目を順に記載します
1.基本情報(氏名 / 連絡先)
2.職務要約
3.職務経歴(会社名・部署・役職・在籍期間)
4.担当業務
5.実績・成果
6.スキル・使用ツール
7.自己PR
テンプレート
職務要約:
アパレル営業としてXX年。卸・百貨店営業を中心に担当し、取引先売上の拡大と在庫最適化を実現。前年比売上120%以上を継続的に達成。
職務経歴:
【会社名/部署名】
在籍期間:
役職:
■主な担当業務
・
・
■実績
・(数字+施策)
・(数字+施策)
使用ツール:
・
・
スキル:
・
・
アパレル営業が職務経歴書で評価されるポイント
アパレル営業では、単なる取引先対応だけでなく、
・売上・粗利・在庫などの数値管理力
・ブランドや商品特性を理解した提案力
・社内外を巻き込む調整・推進力
が評価されます。
ここからは、職務経歴書で評価されやすい具体的なアピールポイントを項目別に解説します。
売上・利益に対する貢献度
営業職では、売上だけでなく、
・粗利改善
・在庫消化率
・返品率低減
など、ビジネス視点での成果も評価されます。
担当チャネル・取引先
・百貨店 / SC
・セレクトショップ
・直営店
・海外卸
など、どの市場での経験かを明示しましょう。
ルミネなどの駅ビル大型商業施設との取引は、プラス評価につながる場合もあります。担当した館名を具体的に明記すると、よりアピールしやすくなります。
社内連携・プロジェクト経験
・MD / 生産との商品企画連携
・PR / 販促施策の共同実施
・新規取引先開拓
・ポップアップてにおける、館内の相互送客
といった経験は、即戦力として高評価につながります。
アパレル営業ならではの書き方
ここからは、アパレル営業の職務経歴書をより評価される内容にするために、各項目を記載する際の具体的なポイントを解説します。
【職務経歴】では、会社・ブランド・営業チャネルを明確化する
アパレル営業では、「どの会社で働いていたか」だけでなく、どんなブランド・どんな営業チャネルを担当していたかが評価の前提になります。
以下の要素が分かるように記載しましょう。
・会社名、ブランド名
・業態(メーカー / 商社 / SPA など)
・営業形態(卸営業 / 百貨店営業 / 直営店営業 / 海外営業 など)
▼記載例
株式会社〇〇(レディースアパレルメーカー)
営業部/卸営業担当
※セレクトショップ・百貨店向け営業を担当
この時点で、採用担当者は「どの市場で、どんなクライアントと仕事をしてきたのか」を把握できます。
【担当業務】では、担当取引先・役割・成果をセットで記載する
アパレル営業では、「担当先」「自分の役割」「成果」をセットで書くことが重要です。単に「営業を担当」ではなく、
・何社 / 何店舗を担当していたのか
・どこまで裁量を持っていたのか
・どんな工夫で成果を出したのか
を具体的に示しましょう。
▼記載例
卸営業(2021/04〜2024/12)
・セレクトショップ約30社を担当
・展示会での新作提案、受注・納期管理
・売上/在庫状況を踏まえた商品構成・追加発注提案
→ 担当取引先売上 前年比125%達成百貨店営業
・全国主要百貨店5店舗を担当
・売場レイアウト、VMD改善提案
・シーズンイベント、POPUPの企画・現場運営
→ 坪効率 +20%、月商過去最高を更新新規取引先開拓
・展示会での新規バイヤー対応
・ブランド特性を踏まえた導入条件・商品構成提案
→ 年間5社の新規取引を獲得、初年度売上1,200万円創出
担当していた取引先については、差し支えなければ2〜3社ほど社名や店舗名を明記すると、より具体性が増します。特に、大手企業や選考企業の競合他社を記載できると、インパクトが出て採用担当者の目に留まりやすくなります。
【実績】では、「営業=受注管理」にならない書き方を意識する
アパレル営業は、単なる受注窓口ではなく、
・売上を伸ばすための提案
・在庫・シーズン進行を踏まえた調整
・社内(MD・生産・PR)との連携
まで含めて評価されます。
そのため、「何を考えて行動したか」「結果として何が改善されたか」を意識して書くことで、 「再現性のある営業スキル」を持つ人材として伝わります。
職務経歴書で避けたいNG例と注意点
ここでは、NG例とOK例を比較しながら、アパレルデザイナーの職務経歴書で評価されやすい書き方のポイントを解説します。
① 成果(数字)を明確にする
×「既存取引先への営業活動を担当し、受注対応を行った」
◎「既存取引先20社を担当し、追加提案を強化→担当売上を前年比120%に拡大」
→「売上前年比」「在庫消化率」「取引先数」など、定量情報を一つでも入れることで、成果の説得力が高まります。
② 担当範囲を具体化
×「アパレル営業として法人営業を担当」
◎「セレクトショップ・専門店を中心に、全国15社を担当し、卸営業を行った」
→「営業担当」だけでは、業態・規模・難易度が伝わりません。具体的に明記すると、企業側が即戦力度を判断しやすくなります。
③ 提案内容を書く
×「受注管理および納品対応を行った」
◎「在庫消化が課題の取引先に対し、売れ筋分析をもとに型数を絞った追加提案を実施 →在庫消化率を20%改善」
→「どんな課題に対して、どんな提案をしたか」を書くことで、営業としての思考力・再現性が伝わります
よくある質問とその解決方法
Q:売上数字を正確に出せない場合、どう書けばいいですか?
営業職であれば、具体的な施策に日々取り組まれているはずです。「〇〇の改善を目的に、⚫︎⚫︎を実施し、△△につながった」など、成果に至るプロセスや定性的な評価ポイントを具体的に記載しましょう。
おおよそ把握している範囲での記載で問題ありません。ただし、数値の記載がない場合、「営業として数値管理ができていない」「成果の再現性が低い」という評価につながる可能性があります。正確な数字を覚えていない場合でも、他のプロジェクトでの実績や商談獲得件数・取引件数など、分かる範囲で何かしらの数字を記載することが望ましいです。
Q:ルート営業中心でも評価されますか?
ルート営業は、ブランドや商品の認知度向上、新規顧客獲得につながる重要な役割です。これまでの経験がどのように成果につながり、志望企業にどう活かせるのかを意識してアピールできるとGOOD。
応募企業が新規開拓営業の場合、正直厳しいです。ただ、ルート営業で培ったクライアントとの信頼関係構築やリピート受注、他社紹介などの実績があれば、積極性のある営業力として評価される可能性もあります。
Q:営業以外の業務(MD連携・PR対応など)も書いていいですか?
そういった業務でも、営業業務と紐づいているため、営業の文脈を絡めて記載すると、業務内容がより具体的に伝わります。
携わっていた職務経験は、基本的にすべて記載することが好ましいです。ただし、まずは営業としての職務内容を抜け漏れなく整理した上で、補足としてその他の業務経験を記載しましょう。
Q:新規開拓の経験が少なくても問題ありませんか?
新規開拓の経験でなくても、「既存顧客に対してどんなアプローチを行ったのか」「その結果、どんな実績につながったのか」が重要視されます。
問題ありません。「なぜ新規開拓の営業に挑戦したいのか」「新規開拓に挑戦した場合、どれくらい結果を残せそうか」といったポテンシャルや意欲もみられています。前向きな姿勢をしっかり言語化して、ぜひチャレンジしてみましょう!
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