【連載】「単純明快!”カッコいい”の説明書」Vol.1 : 前編 最近よく見る超ロング袖の火付け役Vetements(ヴェトモン)

 

 

皆さんは、自分以外の人がカッコいいと言っている「人」や「モノ」のカッコよさが自分には全く分からないということはよくありませんか??

特にファッションに関してはこの問題はよく起こりがちな気がします。分からないことを調べてみても専門的な単語が並べられていて理解できずに結果、興味が無くなってしまうという負のループに陥ってしまっている方も多いと思います。

そこで、この連載では「ファッショニスタ」や「お洒落さん」たちがカッコいいと噂しているけどイマイチ、「カッコよさ」が伝わりづらいファッションの様々なことについての「説明書」を誰でも分かるように筆者の独断と偏見で作っていきたいと思います。

 

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Vol.1前編 : 最近よく見る超ロング袖の火付け役Vetements(ヴェトモン)

 

突然ですが、皆さんは最近、街中やInstagramで手元まですっぽり隠れるくらいの長袖のTシャツやパーカーを着ている人を見かけることはないですか?連載の第一弾として、そんな少し変わったシルエットのブームを作ったブランド、Vetements(ヴェトモン)のカッコよさを前編/後編と2部に渡って紹介いたします。前編では外面、後編では内面のかっこよさについて、例えを交えながら解説します。

※Vetements(ヴェトモン)は旧ソビエト連邦から独立したジョージア出身のデザイナー、デムナ・ヴァザリアが2014年に設立したブランド。ブランド名の「Vetemets」はフランス語で「服」を意味する。多様なルーツを持つデザインチームによって製作され、そのトップに立つデムナ自身も2015年よりバレンシアガのアーティスティック・ディレクター(デザイナー)に就任するなどファッション界において注目を集めている。

 

最初に述べた超ロング袖のTシャツやパーカーはヴェトモンの看板商品で、今やそれを他のブランドが真似をしていて、流行に敏感な若者たちのマストアイテムになっています。

 

@dailydeker

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その他にもドイツの大手配送会社DHLのロゴをプリントしたTシャツやChampion・THRASHERなどの若者に人気のストリートブランドのロゴをオマージュしたアイテム、または日本のバブルの頃を思い出させるような肩の周りが膨れ上がったデザインは読者の方々も一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

 

@thenativefox

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「これらの変わったデザインの洋服は若者の感性に響きファッション界を席巻した…」

とそれっぽい表現で締めくくってしまっては、まだファッションに興味を持ち始めたばかりの方は早速、頭の中に?マークが浮かび上がってしまいますよね。なので、ここからは例え話を交えながらヴェトモンの「カッコよさ」を伝えていきたいと思います。

 

ヴェトモン=居そうで居なかったイケメン?

私はヴェトモンのカッコよさは「ストリートとモードの融合」にあると思います。この表現だと「ストリートは何となく分かるけどモードって何だろう?」と思うかもしれません。

ここで皆さんに想像してほしいのは「身近なイケメン」と「高嶺の花のイケメン」です。(男性の方はイケメン→美女に変換してお読みください。)前者は「ストリート」、後者は「モード」に置き換えることが出来ます。今の時代は高望みするよりも「身近なイケメン(ストリート)」を好きになる人が多いのではないでしょうか。それと同様にストリートファッションを好む人が現代では多いと思います。

でも、「身近なイケメン(ストリート)ではちょっと物足りない…」もしかしたらそう思ってしまうこともあるかもしれません。「手が届くか、届かないかそんな魅力的なイケメンがいたら…」そんな人たちの目の前に「魅力的なイケメン(ストリート+モード)」を誕生させたのがヴェトモンです。

ヴェトモンのデザイナー、デムナ・ヴァザリアは最近のストリートファッションの流行について「ストリートが多くの人々にとって身近な存在であるからだろう」と語っています。そのうえでヴェトモンについては「ストリートで見るパーカーをどうやって、より魅力的にするか」ということを考えながらデザインをしているそうです。

普通にしていてもストリートファッションのパーカー(身近なイケメン)はカッコいいけれど、それを妙に長い袖にすることでいそうでいない魅力的な服(イケメン)になる。親しみやすいけれど、どこか影があるような雰囲気にベタ惚れになっている人が多いのです。これが超ロング袖などの変わった服の形やロゴの入ったアイテムが若者の心をつかんで離さない理由です。

 

もしかしたら、これまでの内容でヴェトモンのカッコよさが理解できた人もいれば、あまりピンと来なかった人もいるかもしれません。ただ、ここまで述べてきたのはあくまで外見(デザイン)の「カッコよさ」です。次回は内面(デザインの意図)の「カッコよさ」についての「説明書」となります。

ヴェトモンのデザインについてはあまりカッコいいと思えなかった方も、デザインの裏側に隠されたデザイナーのルーツやメッセージを知っていただければヴェトモンの「カッコよさ」を必ず分かって頂けると思うので、続く後編も是非、お読みください!

 

後編へ続く→【連載】「単純明快!”カッコいい”の説明書」Vol.1 : 後編 最近よく見る超ロング袖の火付け役Vetements(ヴェトモン)

 

Text by Yuki.A (READY TO FASHION編集部)

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