【directalk.002】ファッション業界のTOPに学生がモノ申す!#株式会社パルコ常務執行役/泉水隆 株式会社アーモンド・アイ社長/白浜匡城

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企業のトップと学生が直接対話できる企画【directalk】の第二弾は、株式会社パルコ常務執行役の泉水氏、株式会社アーモンド・アイの白浜氏にご登壇頂きました。
対談の様子をレポートしますので是非ご覧ください!

第一弾はこちら→【directalk.001】ファッション業界のTOPに学生がモノ申す!#三越伊勢丹ホールディングス大西社長

 

株式会社パルコ常務執行役/泉水隆×立教大学4年/谷田貝 慎

 

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『デジタルネイティブとDCを経験した50代:変化する消費者』

 

学生「早速ですが、一つ質問です。最近はファッションサイクルや消費が早いと言われていたり、ファストファッションが流行っているということがあると思うのですが、長くファッション業界に身を置いている泉水さんの目線からみて、昔と今のファッションにおいて、一番大きな変化ってなんだと思いますか?」

泉水「そうですね、変化としては近年、日本がヨーロッパみたいに成熟社会になって中間層に洋服が売れなくなっているということがあると思います。

消費者の変化の中でもいろんな動きがあったのですが、そのなかで一番大きいのは、中間ブランドを支えていた、ヤング層と言われている部分が洋服を買わなくなってきたことです。かつては自己表現として良い洋服や、高い車に乗っていたのですが、それがSNSに置き換わったからだと思います。着飾ることから、どれだけイイねが貰えるかに重きを置くようになったため、いままでのやり方のままでは洋服が売れないのは当然でしょうね。」

学生「ファッション業界として、どの様に対応していけばいいのでしょうか?」

泉水「まずひとつめは、消費の主役はヤング層から40代~50代に移っています。この世代は、かつての50代とは違いDCブランドブームを経験している世代なんですね。これまでデザイナーズブランドを買っていた層に今どういったアプローチをするかが重要になってくると思います。

ふたつめに、デジタルネイティブ世代にどう売っていくかも考えなくてはいけません。例えば『WEGO』は何年かで売上を一気に伸ばしましたよね。サイズ感に関して言うと、外資系よりも日本人の体型に合っていますし、原宿のストリートファッションのテイストも取り入れていて若者に大きな支持を受けています。トータルとしてのパイは小さくなっていますが、このようにその時代時代に合ったファッションを提案できているところもあるので、業界としては、きっちりその需要を突いていきたいなと思います。」

 

※デジタルネイティブ(世代)とは?・・・学生時代からインターネットやパソコンのある生活環境の中で育ってきた世代であり、日本では1980年前後生まれ以降が該当するとされる。
※DCブランドとは?・・・1980年代に日本国内で広く社会的なブームとなった、日本の衣服メーカーブランドの総称である。「DC」とはデザイナーズ(Designer’s) & キャラクターズ(Character’s)の略とされる。

 

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『鍵となるのは親子関係の親和性?』

 

泉水「最近だと、コムデギャルソンやイッセイミヤケの堅調ぶりに関心を寄せています。コムデギャルソンはずっと50代と20代によく買われているブランドだったんですけど、最近イッセイミヤケやY’sでもそのようなことが起きていて。”人と違った服を着たい”という価値観が若い子にも存在しているんじゃないかと思っています。」

学生「なぜ、いまDCブランドが復活というか、若者にウケているんでしょうか?」

泉水「それは、今の若者が”新人類ジュニア”だからだと考えています。BEAMSの青野賢一さんもよくおっしゃっていたんですけど、”新人類ジュニア”って”新人類”と言われている50代の親御さんとすごい親和性があって、DCブランドブームど真ん中であった両親の影響があってか、個性派ファッションを好む傾向があるんですよね。そして親御さん世代と異なるのはECの存在です。これからもECでモノは売れていくと思うので、店頭ベースで考えず、ECを含めて考えていくべきだと思っています。」

※新人類ジュニアとは?・・・新人類の子供世代を新人類ジュニア(しんじんるいジュニア)と呼ぶ。現在は、消費行動でこの世代を指す場合、さとり世代と呼んでいる。

 

学生「やはりブランドの成功の鍵はECなんですかね?」

泉水「そうだと思います。例えば、新しいブランドをある企業がスタートしたのですが、3カ年で5億円の売上を目指そうとしています。リアル店舗は3店舗にして、そこで1億ずつ売り上げ、残りの2億円はECでの売上を試算しています。”売上のうち、5分の2はECで”という時代になっていますね。」

※ECとは?・・・。「Electronic Commerce」の略称。インターネットやコンピュータなど電子的な手段を介して行う商取引の総称。Eコマースやオンラインショップ、ネット通販と呼ばれることもある。ゾゾタウンやメルカリなどが代表例。

 

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学生「パルコさんは、昨年ショールーミングをやっていましたよね?」

※ショールーミングとは?・・・小売店で確認した商品をその場では買わず、ネット通販によって店頭より安い価格で購入すること。

 

泉水「夢展望さんとやりましたね。アメリカではもう手ぶらで帰ってその日のうちに商品が届くっていうのは当たり前にあるので。」

学生「ECの話でもありましたが、若い子でも少しずつ洋服を自分で選ぼうという人が増え始めているということでしょうか?」

泉水「増えてきつつある動きはいくつかありますが、結論、トータルで見ると洋服を買わなくなっていて、洋服需要のパイは小さくなっていますね。なので、我々パルコとしてはどこに焦点を当てるかを考え、独自のアプローチを試行錯誤していこうと思っています。」

学生「世代という、これまで僕たちがあまり見なかった観点でお話しして頂き、貴重なお話しでした。本日はありがとうございました!」

 

 

株式会社アーモンド・アイ代表取締役/白浜匡城×東北大学4年/山崎孝一郎

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『若者が活躍できるファッション業界に。』

 

学生「私は現在、大学で経済学を学びながらNPO法人“革のまちすみだ”というレザーのプラットホーム会社の手伝いをしています。簡単に言うと、狩猟などで余ってしまった動物の加工した原皮を、デザイナーや製品を買いたい方と結びつける会社です。」

白浜「とても面白い活動されていますね。今はメインでそこをお手伝いしているのですか?」

学生「はい。しかし自分自身で事業を始めてみたいとも考えています。アパレル専門の就活セミナーやイベントを開催してみたいです。」

白浜「なるほど、就活のイベントなどは他にもあるけれど、それと何か違う特別なことをしたいということですか?」

学生「某大手人材広告会社などでは、たくさんが参加する合同説明会などはあります。しかし、アパレルに特化したものは見当たりません。私の周りの友人からも、アパレルのみに焦点を当てた説明会がない、という声をよく聞きます。新卒向けのアパレル企業の合同会社説明会を開き、人事の方をお呼びして、どういう取り組みをしているのかをお聞きする場を取り組みとしてやってみたいですね。」

 

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白浜「企業側からすると、新卒だけでなく第二新卒の方向けのイベントなどもして欲しいと思います。最近、人を雇う時に新卒以外の方も選ぶようになってきています。新卒としてファッション業界に入って、販売員からのスタートで2年間働いても年棒が大体230万くらいで。そういった方たちをMDアシスタントや営業アシスタントとして働いてもらうと、すごく大きな力を見せてくれています。そういった業界の中で燻っている人材を発掘して、芽を出してもらうという活動は意義があるかもしれませんね。学生時代にデザインの勉強をしたり、英語のスキルを身に着け、販売以外の仕事でも活躍できる能力があるのに、それをダイレクトに活かせないのは勿体ないと感じています。学生のネットワークを広げて、そういったイベントを開催するのも良いかもしれませんね。」

学生「それは勿体無いですね。折角そこまでのスキルがあるのに。」

白浜「今のアパレル業界はこのままではいけないと感じます。あなたのように、新しく起業したいと思っている学生たちを応援するプラットホーム会社みたいなものを立ち上げたいですね。若い人たちがこれまでとは違う形でファッション業界を引っ張っていきたい、という気持ちを応援したいです。」

学生「企業側からもそういう風に言っていただけると嬉しいですし、そう望んでいる学生も少なくないと思います。アパレル業界のこれからについてご一緒にお話しでき、自分自身の目標の幅がより広がったように感じます。貴重なお時間頂き、ありがとうございました!」

 

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最後に:

学生だけでなく企業の方々も、現在のファッション業界に変化をもたらす必要があるのではないかと考えていることを知り、このことを多くの学生に周知してもらうべきだと感じました。また変化をもたらすことが出来る若者の活躍の場や、成長できる場をより一層増やしていく活動も同時に必要なのではないかと思いました。学生が真っ直ぐな意見をぶつけることでこれからのファッション業界は大きく変わっていくことが出来るかもしれない。そんな可能性を感じさせてくれる対談となりました。

本企画に快くご協力頂いた泉水執行役員、白浜社長、またサポートして頂いた業界の各関係者に、この場を借りて御礼を申し上げます。

 

 

◎◎「企業のトップ/重役にモノ申したい!」という学生の皆さま、

また、「学生と接点を持ちたい」という企業の方がいらっしゃいましたら、

 

こちら(info@ready-to-fashion.com)までご連絡ください。

 

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