
商品登録や売上管理といった運用業務だけでなく、データ分析や施策立案、他部署との連携など、幅広いスキルが求められるEC職。その分、職務経歴書では「何を担当してきたか」だけでなく、「どのような成果を出してきたか」を具体的に伝えることが重要になります。
しかし実際には、「どこまで数字を書けばいいのか」「業務範囲が広く、整理しきれない」と悩む人も多いのではないでしょうか。本記事では、アパレルEC担当者向けに、採用担当者に伝わる職務経歴書の書き方を、構成のポイントや具体的なサンプルを交えながら解説します。
>応募書類作成の際は、履歴書の書き方もあわせて参考にしてください
<目次>
アパレルEC担当の職務経歴書(見本・サンプル)
20××年××月〜現在
氏名:
連絡先:メール / 電話番号
ポートフォリオ:URL
【職務要約】
アパレルEC運営歴5年。 Shopify・楽天・自社サイトの運用を担当し、SEO・UX改善・広告施策による売上拡大を実現。年間売上を3年で130%成長させ、CVR・LTV向上に従事。データ分析とチーム連携による改善設計が強み。
【職務経歴】
株式会社ABC(アパレル/ECチーム)在籍期間
2020年4月 〜 2025年12月(正社員)役職
EC運営担当
担当業務
・Shopify/自社ECサイトの運用
・楽天市場・Amazon販売管理
・商品登録・在庫管理調整
・SEO/コンテンツ作成
・広告(SNS・リスティング)施策立案・投資対効果の最適化
・Google Analyticsに基づくデータ分析とレポーティング
・チーム・社内他部署との連携によるキャンペーン実行
【実績】
1. 自社ECサイト売上改善
・Shopifyのトップページ UX 改善を実施 → 平均ページ滞在時間 +25%
・商品ページのリライトによるSEO強化 → オーガニック流入 +40%
→ CVR 2.1% → 3.5%(前年比 +67%)・売上 +28%
2. 楽天市場・Amazonの売上拡大
・楽天RMS キャンペーン企画と広告最適化施策
・Amazonセール戦略調整
→ 楽天月間売上 230万円 → 410万円(+78%)・Amazon売上 150万円 → 280万円(+87%)
3. 広告運用最適化
・SNS広告(Instagram/Facebook)でターゲティング精査
・月次レポートによるPDCA運用
→ 広告ROI 2.3 → 3.8
4. データ分析・改善活動
・GAを用いた顧客行動分析 → 離脱ポイント特定
・改善施策実行により直帰率 -18%
【使用ツール】
Shopify, 楽天RMS, Amazon Seller Central, Google Analytics, Search Console, Adobe Photoshop(商品画像の簡易修正)
【スキルキーワード】
EC運営、SEO、CVR改善、データ分析、GA、広告運用、キャンペーン企画
職務経歴書の基本構成
以下の項目を順に記載します
1.基本情報(氏名 / 連絡先 / LinkedIn)
2.職務要約
3.職務経歴(会社名・部署・役職・在籍期間)
4.担当業務
5.実績・成果
6.スキル・使用ツール
7.自己PR
テンプレート
職務要約:
アパレルEC担当としてXX年。売上・CVR改善を中心に自社EC / 楽天 / Amazon運用を担当し、前年比売上120%以上達成。
職務経歴:
【会社名 / 部署名】
在籍期間:
役職:
■主な担当業務:
・
・
■実績:
・(数字+施策)
・(数字+施策)
使用ツール:
・
・
スキル:
・
・
アパレルEC担当が職務経歴書で評価されるポイント
アパレル業界のEC担当者に求められるのは、単なる「運用経験」だけでなく、売上やKPIをどう伸ばすために考え、実行したのかという再現性のあるスキルです。職務経歴書では、ECサイト運営・モール運用・データ分析・施策設計などの経験を、成果が伝わる形で記載することが重要です。
ここからは、職務経歴書で評価されやすい具体的なアピールポイントを項目別に解説します。
数字として語れる成果
EC担当者は数値が評価ポイントになります。売上・CVR・UU・リピート率など具体的な数値と期間を必ず載せましょう。
担当したツール・プラットフォーム
・EC-CUBE / Shopify / Magento
・Google Analytics / Search Console
・RMS / Amazon Seller Central
・ Illustrator、Photoshop
など、使えるツールもスキルとして表現します。
プロジェクト・改善施策
・UI/UX改善
・在庫管理最適化
・広告運用(SNS広告/リスティング)
など、成果につながったプロジェクト経験は詳細に書きましょう。
アパレルEC担当ならではの書き方
担当ブランド・ECチャネル情報を具体的に書く
「株式会社〇〇/EC事業部」などの所属に加え、担当したブランド名・商材ジャンル・ECチャネルを具体的に記載します。アパレルECでは、レディース / メンズ、価格帯、D2C・モールなどによって求められるスキルが異なるため、どの領域を担当していたかを明確にすることが重要です。
▼記載例
株式会社〇〇
EC事業部(レディースアパレル / 自社EC・楽天市場)
・担当ブランド:〇〇(レディースアパレル)
・商材 / 価格帯:トップスワンピース中心(¥5,000〜¥20,000)
・ECチャネル:自社EC(shopify) / 楽天市場
・担当領域:
– ECサイト運営・売上管理
– マーケティング施策(キャンペーン企画 / 広告運用)
– 撮影ディレクション(商品撮影・着用イメージ管理)
– カスタマーサポート連携(返品・問い合わせ対応フロー改善)
【担当業務】では、商品理解・施策設計まで含めた業務内容を明記する
アパレルECでは、単なる運用スキルだけでなく、商品特性やブランド理解を踏まえた施策設計力が評価されます。
「何を担当したか」だけでなく、「どの商品に対して、どのような工夫を行い、どんな成果につながったのか」を意識して記載しましょう。
▼記載例
自社ECサイト運営(2021/04〜2024/12)
・レディースアパレル(トップス・ワンピース中心)の商品登録、商品説明文作成
・シーズンテーマに合わせた特集ページ・キャンペーン企画の立案
・商品画像・導線見直しによるUX改善
→ トップページ・商品ページ改修により CVR15%向上
・売上管理およびMDと連携した販売計画調整
→ 月次売上目標達成率 110% → 130%へ改善
・Google Analyticsを用いた商品別・導線別分析、PDCA運用
→ 前年比売上120%達成
・自社ECで消化率が伸び悩んでいたアイテムについて、MDと協議のうえ販売チャネルを再設計
→外部モール向け施策に組み込み、消化率改善に貢献
モール運用(楽天市場/Amazon)
・楽天RMSを用いた商品ページ最適化(画像構成・サイズ表・訴求文改善)
・セール・イベントに合わせた在庫・価格調整、広告運用
・モール特性に合わせた商品露出強化施策の実施
→ 楽天月間売上150万円 → 300万円へ拡大
・PRと連携し、SNSでの着用投稿・露出強化を実施
→SNS経由でのモール流入増加、モール売上の底上げを実現
アパレルECの場合、商品理解・売り場設計・数値改善をどう結びつけたかが伝わると、採用担当者にとって即戦力のイメージを持ちやすくなります。
職務経歴書で避けたいNG例と注意点
ここでは、NG例とOK例を比較しながら、EC担当の職務経歴書で評価されやすい書き方のポイントを解説します。
①成果(数字)を最初に書く
×「ECサイトの運営を担当。商品登録や売上管理を行った」
◎「CVRを1.8%から2.4%へ改善。商品ページ構成を見直し、EC売上を前年比120%に拡大」
→EC業務は成果が数字で判断されやすい職種です。売上・CVR・客単価・在庫消化率などの定量情報を冒頭に置くことで、読み手の印象に残りやすくなります。
②ツールは具体名で記載
×「EC管理ツールや分析ツールを使用して業務を行った」
◎「Shopifyを用いた商品・在庫管理、GAでの数値分析をもとにページ改善を実施」
→EC職では、どのツールを使えるか=即戦力度として評価されます。Shopify・RMS・GA など「何を使ったか」を正式名称で具体的に記載しましょう。
③プロジェクト単位で書く
×「キャンペーン施策の企画・運用を担当」
◎「セール期間中のCVR改善を目的に商品訴求軸を再設計し、特集ページを制作 →キャンペーン期間の売上を前年比130%に拡大」
→EC業務は、「施策→方法→結果」の流れで書くことで、思考力・再現性が伝わります。単なる業務列挙ではなく、一連のプロジェクトとして整理するのが効果的です。
よくある質問とその解決方法
Q:売上やCVRなどの数字が出せない場合、どう書けばいいですか?
他部署連携して実施した施策や特集の内容を具体的に記載するといいでしょう。あわせて、それらの取り組みが売上や集客、認知向上などにどう貢献したのかを整理して書くことで、数字が出せない場合でも実績として十分にアピールできます。
Q:EC担当ですが、運用以外の業務(SNS・撮影・CSなど)も書いていいですか?
CRM改善や撮影周りの経験は、アパレルEC職において大きな強みになるので、ぜひ記載しましょう。特に、成果を数字で語れるとgoodです。また、画像のレタッチ経験がある場合は、PhotoshopやIllustratorなどの使用ツールもあわせて記載すると、スキルの幅が伝わりやすくなります。
Q:自社ECとモール(楽天・Amazonなど)の経験は、分けて書くべきですか?
企業によっては、自社EC担当とモール担当で役割が分かれているケースもあります。その場合は、チャネルごとに分けて記載すると、担当範囲が伝わりやすくなります。なお、両方を担当されていた場合は、各チャネルの特性や傾向を踏まえ「どんな課題・傾向に対して、どんな施策を行い、どんな成果につながったか」を整理して記載しましょう。
Q:ShopifyやGAなどのツールは、どこまで詳しく書くべきですか?
使用していたツールは、できるだけ具体的に記載するのがおすすめです。ただ、採用担当者は「どのツールをどのレベルで使いこなせるか」を見ているため、「初級」「中級」「実務レベル」など、習熟度をあわせて記載すると、より伝わりやすくなります。
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