※2月13日繊研新聞転載 人が育つ企業特集より

「AOKIの社風を理解してもらうだけでなく、就職活動に成功するスキルを身に着けてほしい」という学生一人ひとりを大切にした採用活動に徹する。店頭経験のある採用担当者がファッション事業の最前線を担う販売職の魅力を伝え、一緒に働く仲間を迎え入れる。今の採用活動について人事部人財採用課リーダーの石川哲也さんとチーフの玄甫怜子さんに聞いた。

AOKI(左)人事部人財採用課リーダー石川哲也さん、(右)チーフ玄甫怜子さん

一人ひとりを大切に

──採用活動の内容は。

石川:まず会社を知ってもらうために合同説明会を開きます。自社内採用イベントのオープンカンパニーやインターンシップも実施します。コンテンツはスタッフが考え、日々ブラッシュアップさせています。企業説明会の後に選考に入ります。学生の就職活動の動きは全体的に早期化しています。また、選考では学生個人へのフィードバックを大切にしています。個々人と向き合い、良かった点を伝えます。最終選考前には、どこを「アピールすればいいのか」など学生の相談にも乗ります。

玄甫:オープンカンパニーでは、①AOKIグループ全体の事業内容や新規事業の立案などを知るコース②ウェブ上でプレ接客が体験できるコースがあります。そのほか、自己分析、業界分析、面接対策など就活に役立つ情報を共有します。インターンシップ(5日間)では、ファッション事業のAOKIとグループ全体への関心を高める目的で、ビジネススキルを学んでもらうカリキュラムを構成。その後の就活に生かせる「3C分析」「ソサイエティ―5.0」なども伝えています。私自身の就活でも、接客体験やスーツ作りの歴史などを学び、会社の奥深さを理解できたことが印象に残っています。先輩社員との面談では、学生一人ひとりを大切にする姿勢、働いている社員の人柄の良さを実感できました。

「AOKI」の26年春夏物展示会

──求める人財は。

石川:①経営理念に共感②自分自身を認め、大切にして、誰かのために本気で行動する③やりきるプライド。周りを巻き込み一緒に前進できる人です。AOKIの「人を大切にする」社風を感じてもらえるよう、採用活動中に一人ひとりの学生を見守っています。内定後も教育課と連携しながらケアを継続し、担当を引き継いでいきます。

──人財採用課でのやりがいは。

石川:自分の好きな会社の魅力を伝え、賛同してもらい、一緒に働く仲間になってもらえることにやりがいを感じています。自分が会社を正しく理解し伝える採用という仕事に、これまでの接客体験は生かされています。

玄甫:就活が早期化しているので、学生との最初の接点から入社までの期間は長期化しています。人事部は入社後に会社の良さを実感してもらう役割でもあり、それがやりがいにつながります。

就活を通じて成長を

──現状の課題は。

石川:就活が早期化しているので、興味を持ってもらったタイミングで選考に入れるように間口は広くしておきたいですね。AOKIの就活を通じて自身の成長を実感してほしいと思っています。また販売職へのハードルが高いので、選択肢を広げて対応したいと考えています。

玄甫:スーツを購入する際にAOKIを知ってもらえる機会が多い半面、プロの仕事のイメージが強くハードルが高い印象を持たれがちです。入社後の研修制度が整っているので、関心を持ったら、まずチャレンジしてほしいです。

《会社概要》
■売上高 1026億2100万円(25年3月期)
■主要業態 AOKI、オリヒカ
■店舗数 606店=AOKI496店、オリヒカ110店(25年7月末時点) 
■従業員数 1624人(25年6月30日時点)

繊研新聞

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