【連載】「インターンYと巡る、ファッションの国”フランス”」Vo.1:あの名作が間近で?!噂のDior展に行ってきた!

パリコレ、芸術の都、パリジェンヌ…皆さん、フランス=オシャレっていう漠然としたイメージを持ってないですか?でも、それって何故…?しっかりと説明できる人は少ないはず。同じように、伝統、格式、高級…少し近寄りがたいイメージがある人も多いのでは。でも、ほんとのところは…?ファッション好きなら避けては通れない国のあれこれを留学中の私、インターンYとともに探るのがこの企画。

 

Vo.1:あの名作が間近で?!噂のDior展に行ってきた!

 

記念すべき連載第一弾は、フランスが誇るトップメゾンDior。あなたも一度はこの名前を聞いたことがありますよね?そんなDiorがメゾン70周年を記念してパリは装飾芸術美術館にて大回顧展をやってるっていうんだから行くしかない!しかもそんな記念すべき個展がタイミングよく留学中に開催されてるっていうんだから、これは行く以外の選択肢がない!ってなわけで私インターンY,夜行バスで6時間かけてパリまで取材へ!(ちなみに私はパリではなく、フランスのリヨンという街に住んでいます…リヨンの話はまた次回以降で。)

さて、美術館に到着してまず驚いたのは行列の長いこと!そら世界のDiorですからね、世界中からファンが殺到するわけです。私が行ったのは平日だったんですが、それにも関わらずたくさんの人の長~い列が。(と、言いつつその列を撮り忘れてしまうという失態…)

 

入り口で手荷物検査を受け、受付でチケットを買い、いよいよ会場へ…!そして我々を迎えてくれるのはこの大きなセット。これからの展示に期待が高まります…

階段を上がり最初の部屋へ入ると黒を基調とした展示が。そこには創業者Christien Dior(クリスチャン・ディオール)のポートレート、彼自身の生涯、そしてDiorの歴史を物語る古い写真や資料たちが文章と供に紹介されています。

 

 

そしてさらに進むと、かつては画廊も営んでいたムッシュ・ディオールが影響を受けた、多くの芸術品たちがところ狭しと展示されていて、その中でも一番目を引くのがこれ!こちら、シュルレアリスムの巨匠ダリの作品。

お次はDiorの全時代の作品をカラーごとに分けた展示。色とりどりのドレス、帽子、バッグ、アクセサリー…、歴史の長いメゾンだからこそできる魅せ方、そしてDior全デザイナーの作品の共演、圧巻です。このセクションはみーんなガラスケースに釘付けでひと際混み合っています。

 

 

そしてこんな展示も。メゾン創設から今日に至るまで、Diorがカバーを飾った世界各国のファッション雑誌が、ずらーーっと展示されています。ひとつひとつ観察して、日本のファッション雑誌を見つけてみるのも面白いですよ!

階段を降りると、そこにはテーマごとに分けられたオートクチュールたちが。パリ、アジア、アフリカなど世界各国の民族衣装や芸術品からインスピレーションを受けた作品や、「ディオールガーデン」と称した、花や植物のイメージをあしらったドレスを集めた展示まで、多種多様な世界観が表現されていて、私たちを楽しませてくれます。同じテーマでもデザイナーごとにその捉え方が違うから、見ていて全く飽きない!そんな展示。

 

 

そして次に進むと、創業者クリスチャン・ディオールの後を継ぐ6人のデザイナー、イヴ・サン・ローラン、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、そして現在のマリア・グラツィア・キウリまでを人物ごとに分け、その代表作などを紹介。個人的にはジョン・ガリアーノの力強くて煌びやかなクリエイションが好きだった私、雑誌で見たあのルックが今目の前に…!!と大興奮で、かなりの時間このセクションに居座ることに(笑)

ちなみにこの展覧会全てにおいてですが、貴重なオートクチュールコレクションをかなり間近で見られるのです!一部芸術品などがガラスケースに入っている以外、ほぼ全て剥き出しです…!とは言っても、要所要所で警備員がいる他、作品に触れることはもちろんできないため、あまりに近づきすぎるとセンサーが反応して「ピピッ!」と電子音が鳴りますので、ご注意を!(ちなみに会場では鳴りまくっていました。)

 

 

ここまで見たところで、入り口に戻り今度は美術館の反対側へ!(展示量が本当にすごいです。)まず目に飛び込んでくるのは、「Diorといえば」の、あの超超超有名なニュールックです。これが本物で見られるっていうだけでも行く価値があるんじゃないでしょうか…!

そしてその奥には、ニュールックに影響を受けたデザイナーたちの作品が。日本からは、コムデギャルソン、ヨウジヤマモトのオートクチュールも展示されてましたよ!日本人として誇らしい…

 

 

どんどん進むと、何かをカーンカーンと打ち付ける音が。人だかりをかき分けていくと、なんとDiorの職人さんがバッグを作っている真っ最中。傍らでは説明役のお姉さんによる、職人さんの作業の説明が。

そしていよいよ最後の展示!…ここまで何時間かかったでしょうか…軽く見積もっても2時間は経っていたかも。皆さんが行かれる場合はどうぞ時間に余裕を持って行くことを忘れないで!順路に従って進むとそこにはベルサイユ宮殿の鏡の間のような、煌びやかな鏡張りの部屋が。それはそれはゴージャスなドレスがこれでもかとばかりに並んでいるのですが、なんでもDiorの顧客である有名セレブ達が着用した衣装なんだとか。

豪華絢爛な空間にうっとりとしていると、屈強なセキュリティーの男性たちがぞろぞろとやって来て、私を含めたお客さんたちは追い出されてしまいました。そう、時刻はもう閉館ギリギリ。それにも関わらずここまで人が残ってるのか~と感心したのも束の間、現実に戻されるのは案外早かった…。

 

 

 

【Editers veiw】

さて、いかがでしたか?!展示量があまりにも多くて(ここに書ききれなかったものもたくさん泣)、記事も少し長めになってしまったのですが、楽しんでいただけましたでしょうか?

改めて、Diorというブランドの影響力、そしてその魅力を再認識させられた今回の展示会、それにも増して私がすげえ!と思ったのはフランス人のファッションや芸術への”愛”です!というのも、冒頭でも紹介したダリなどの作品や、今回の展覧会で所々に散りばめられている芸術品は、ルーブル美術館、オルセー美術館などフランスの名だたる美術館から今回のDior展のために会期中貸し出しているのだとか。そうなんです、Diorだけの力で成り立っている訳ではないんです!(私は何様やって感じですが(笑))様々な機関が協力して、フランスを代表するメゾンの展覧会を盛り上げよう、という気概がすごく粋で、素敵だなあと感じました。

そしてお客さんたちも素敵。もちろん観光都市パリなので、私のような観光客も多いのですが、やっぱりフランス人が大半を占めている印象です。学生、家族連れ、老夫婦まで、思ったより様々な年代の方がいらっしゃいました。私の個人的な感覚でいえば、ファッションの展覧会にたくさんの男性(特にお歳を召したムッシューたち)がいるのって結構珍しいことなんじゃないかなあと。それだけDiorがフランスに根付いていて、そして皆がこのメゾンを愛しているんだなあと…。

素晴らしいクリエイションはもちろんのこと、そんなフランス人の愛があるからこそ、Diorが今でもこうしてトップメゾンの地位を守り続けられているのかもしれないですね。ということで、フランス人のファッションに対する素晴らしい”愛”も同時に学ぶことができた今回。これを体感できる展示会は来年1月7日までなので、パリに行かれる際はぜひ足を運んでみては?それではまた次の記事でお会いしましょう!

 

「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」
会期:~2018年1月7日(日)
会場:パリ装飾芸術美術館
URL : http://www.lesartsdecoratifs.fr/en/

 

Text&Photo:akane yamazaki (READY TO FASHION MAG 編集部)

ファッション業界と繋がる
この記事をシェアする
READY TO FASHION をフォローする