
東京都が、次世代ファッションデザイナーの発掘・育成を目的としたファッションコンクール「Sustainable Fashion Design Award」(以下、SFDA)および「Next Fashion Designer of Tokyo」(以下、NFDT)の募集を開始しました。応募締切は7月14日(火)まで。
学生を対象とする「NFDT」に加え、「SFDA」では社会人やアマチュアデザイナーも応募可能。受賞者には最大100万円の賞金が授与されるだけでなく、ブランド立ち上げ支援、さらにパリでの作品発表の機会などが提供されます。
社会人・アマチュアデザイナーも応募可能な「SFDA」
本ファッションコンクールは、東京をパリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークと並ぶ「ファッションの拠点」とすることを目指し、2022年から開催されています。
昨年度(第4回)の両コンテストを合わせた応募総数は約2,000点にのぼり、受賞をきっかけに自身のブランドを立ち上げるデザイナーも誕生するなど若手クリエイターの登竜門として注目を集めています。
「NFDT」では、自由テーマの「フリー部門」と、障害のある人の着用を前提とした「インクルーシブデザイン部門」を設置。一方、「SFDA」は、着物生地や和装素材を活用した作品を募集し、「ウェア部門」とバッグやアクセサリー、シューズなどの「ファッショングッズ部門」の2部門で審査が行われます。
特に「SFDA」は、服飾学生に限らず、アートや映像、デジタルクリエイションなど、幅広い分野のクリエイターを対象としている点も特徴です。都内在住・在学・通勤であれば年齢を問わず応募可能。現に働かれている方やアマチュアデザイナーの方も幅広く募集しているため、ファッション・アパレル業界で働きながら自身のクリエイションに挑戦したい社会人やアマチュアデザイナーも参加できます。
※自身のブランドや法人を設立し、事業として継続的に製造・販売を行っている方や着物、洋服、アクセサリーデザインを専門的に行うプロの方などは応募対象外となります。詳しくは公式サイトをご覧ください。


世界で活躍するデザイナーやバイヤーらが審査。受賞後の育成支援も充実
本コンクールの最大の特徴は、審査・発掘にとどまらず、世界で活躍できる人材の育成まで支援している点にあります。
一次審査通過者には、世界で活躍するデザイナーや業界のプロフェッショナルによるワークショップを実施。二次審査通過者には、流通やビジネスなどを学ぶ実践プログラムも用意されています。さらに受賞者計16組には、最大100万円の賞金に加え、ブランド立ち上げ支援やパリでの作品発表のサポートといった成長を後押しするプログラムが提供されます。
「SFDA」では、審査員長にノルベール・ルレ氏(LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン・ジャパン合同会社 社長)、副審査員長に篠原ともえ氏(デザイナー / アーティスト)が就任。さらに、小泉文明氏((株)メルカリ 取締役会長)、椋田暁氏((株)三越伊勢丹 バイヤー)など、多彩な審査員が参加し、クリエイティブとビジネスの両面から審査を行う予定です。
SFDA審査員

上段左から審査員長のLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン・ジャパン合同会社 社長 ノルベール・ルレ氏、副審査員長のデザイナー/ アーティスト 篠原ともえ氏、MALION vintage デザイナー 石田栄莉子氏、LIFESTYLIST 大田由香梨氏、下段左から今年から審査員として参画されたTOMO KOIZUMI ドレスデザイナー / 美術作家 小泉智貴氏、株式会社メルカリ取締役会長 小泉文明氏、FASHIONSNAPファッションディレクター 小湊千恵美氏、株式会社三越伊勢丹 第2MDグループ 新宿紳士商品部 メンズクリエーターズ1バイヤー 椋田暁氏。
NFDT審査員

上段左から審査員長の東京藝術大学長 日比野克彦氏、副審査員長のファッションディレクター 原由美子氏、株式会社 三越伊勢丹 第2MDグループ 婦人・子供商品部 リ・スタイル バイヤー 奥田詩保子氏、CFCL 代表 高橋悠介氏、下段左から WWD JAPAN サステナビリティディレクター 向千鶴氏、 ANREALAGE デザイナー 森永邦彦氏、インクルーシブデザイン部門の審査には専門的見地から、NPO法人ウィーログ代表理事 織田友理子氏、一般社団法人ドリフターズ・インターナショナル代表理事 金森香氏が加わります。
一般応募からブランド立ち上げにつながった受賞者も
実際に、学生ではない「一般応募」から受賞した先輩デザイナーたちがいます。
末永るみえさん(Sustainable Fashion Design Award 2024 ファッショングッズ部門 東京都知事賞・大賞)
応募した経緯
前から日本の文化でもある着物の歴史を大事にしたいと考えていました。サステナブルに考慮したデザインについて学校で学んでいたこともあり、知識が活かせるのではないかと思い、(海外のファッションスクール)帰国後に応募しました。
受賞後の取り組み
・東京都の受賞者へのサポートを受け、2026年パリファッションウィーク期間中に作品発表・バックブランド「Q+FLOW(キューフロウ)」を立ち上げ
猿田奈央さん(Sustainable Fashion Design Award 2024 ファッショングッズ部門 東京都知事賞・優秀賞)
応募した経緯
きっかけは、リサイクルショップで着物が“投げ売り”されている悲しい光景を目の当たりにしたこと。日本の伝統的な着物の美しさを現代に引き継ぐ方法を模索する中で、本コンテストを知りました。ブランド立ち上げの支援や業界のプロの方から直接指導を受けられると知り、より高い視点から学びたいと思い応募を決めました。
受賞後の取り組み
・東京都の受賞者へのサポートを受け、2026年パリファッションウィーク期間中に作品発表 ・「結 帯コルセット」デザイナーとして活動
2026年度の一般応募での受賞者はウェア部門から1人、ファッショングッズ部門からは2人が受賞しました。(【ウェア部門】東京都知事賞 優秀賞:坂野 瀬奈さん / 特別選抜賞:花野井 瑠美さん、【ファッション グッズ部門】東京都知事賞 優秀賞・特別選抜賞:東海林 理見子さん)
ファッションデザインに挑戦したい学生はもちろん、ファッション・アパレル企業で働きながら自分のクリエイションを形にしたい社会人にとっても、作品を発表し、キャリアの可能性を広げる機会となりそうです。複数作品の応募や、グループでの申請も可能です。まずは1枚のデザイン画から、世界への第一歩を踏み出してみませんか?
募集要項・応募方法
Sustainable Fashion Design Award 2027
応募はこちら<応募資格>
都内在住又は在学・在勤中の学生・生徒、アマチュアデザイナー (グループ申請、複数作品の応募も可)
<応募受付>
2026年5月15日~7月14日 ※当日消印有効(郵送の場合)
<部門>
ウェア部門、ファッショングッズ部門
<提出物>
【WEB・郵送で受付】 各部門、2027Autumn/Winterコレクションにおけるデザイン画等
<審査ポイント>
着物の生地等(和装のためにつくられた素材など)を活用したデザインであること。着物の生地等の活用方法を含めたデザイン性、機能性、新規性、市場性・ビジネス性、サステナビリティ、将来性などの観点から総合的に審査 。また、伝統の継承と革新等、挑戦の意思が感じられること等を総合的に審査
<問合せ先>
Sustainable Fashion Design Award 2027 運営事務局
TEL:03-6820-6039(平日10:00-18:00)
Next Fashion Designer of Tokyo 2027
応募はこちら<応募資格>
都内在住又は在学中の学生・生徒 (グループ申請、複数作品の応募も可)
<応募受付>
2026年5月15日~7月14日 ※当日消印有効(郵送の場合)
<部門>
フリー部門、インクルーシブデザイン部門
<提出物>
【WEB・郵送で受付】 各部門、2027Autumn/Winterコレクションにおけるデザイン画等
<審査ポイント>
各部門のテーマを基に、デザイン性、機能性、新規性、市場性・ビジネス性、サステナビリティ、将来性、障害のある方 の利用のしやすさなどの観点から総合的に審査
<問合せ先>
Next Fashion Designer of Tokyo 2027 運営事務局
TEL:03-6820-6038(平日10:00-18:00)