【2025年】ファッション業界特化の求人媒体「READY TO FASHION」で検索されていたキーワードは？ランキングトップ100

2025/12/17

ファッション・アパレル業界に特化した求人サイトを運営する「READY TO FASHION」は、同サービス内でユーザーが検索したワードを分析し、1年間で検索されたワードをランキング形式で発表します。

業界特化の媒体ならではの検索傾向から、いまの求職者が仕事選びで重視している視点を読み解きます。

READY TO FASHION｜調査概要
分析対象：READY TO FASHIONで検索をしたユーザー
分析期間：2025年1月1日〜11月30日
※会社名やブランド名などの固有名を除く

＜目次＞

【2025年版】検索ワードランキング100
トップ10は職種・トレンド・新卒関連ワード
地域別検索ランキング：「未経験」や「オープニング」は全国的に検索されている
求職者のデバイス分析：検索の主流はスマホ。一部職種はPC比率が高め
検索ワード20位以下のランキング一覧
ファッション・アパレルの求人一覧

【2025年版】検索ワードランキング100

1位　未経験
2位　生産管理
3位　27卒
4位　パタンナー
5位　モデル
6位　古着
7位　韓国
8位　EC
9位　26卒
10位　デザイナー

11位　オープニング
12位　縫製
13位　リモート
14位　SNS
15位　25卒
16位　グラフィックデザイナー
17位　英語
18位　ジュエリー
19位　新卒
20位　中国語

トップ10は職種・トレンド・新卒関連ワード

トップ10には、「生産管理」「パタンナー」などの専門職や、「26卒」「27卒」といった新卒関連ワード、「古着」「韓国」などのトレンド性の高いワードが多く並びました。

月別に見ると、「27卒」は10月〜11月にかけて検索が増え、大学3年の秋頃から新卒の就職活動が本格化していることが分かります。大学4年生の代となる「26卒」は、秋と冬に動きが活発化し、1月〜2月にピークを迎えているようです。

一方、25卒は1月の検索数が26卒より多く、就職活動が長期化している層や、進路を悩み直す層が混在していることから、4月の入社前に正社員求人を探す「駆け込み的な動き」があるのかもしれません。

「デザイナー」「パタンナー」といった職種ワードは、年度末の3月に伸びる傾向が。新年度前は企業の募集が増える一方で、求職者の転職意欲も高まりやすく、両者の動きが重なる時期であることが影響しているようです。

「未経験」は4月に最も検索数が多く、3月・5月・9月・11月も比較的高い水準で推移していたため、通年で検索されるワードと言えそうです。また、ファッション・アパレル業界は、中途採用における「未経験歓迎」求人が比較的多いです。新年度に合わせて新しい仕事に挑戦したい転職希望者も多い傾向が読み取れます。

なお、「オープニング」は9月に他の月に比べて約10倍の検索が発生。9月は秋冬商戦対策として、新店舗のオープンやポップアップ、イベントなどの情報発信が集中しやすい時期です。こうした動きの中で、SNSで特定店舗のオープン情報がバズを起こした可能性が考えられます。

地域別検索ランキング：「未経験」や「オープニング」は全国的に検索されている

都道府県別の集計では、「未経験」は東京都で最も検索されましたが、全国的にも幅広い地域で検索されているワードでした。同様に「オープニング」も東京を筆頭に、千葉・埼玉・北海道・京都などさまざまな地域で検索が見られました。

「パタンナー」は兵庫県や大阪府で特に多く、「生産管理」は東京都の3倍以上が神奈川県で検索されるなど、地域ごとの差も特徴的です。

経済産業省や総務省が実施する「経済センサス-活動調査」や「工業統計調査」によると、関西圏（大阪・兵庫）には繊維・衣服関連の製造業が集積しており、縫製や仕様設計に関わる職種の需要が高い地域とされています。また、神奈川県は製造業や物流拠点が多く、生産管理機能が集まりやすい地域であることから、前述した検索傾向が表れていると考えられます。