GWも終了し、世の中も春から夏へ装いが変わりつつありますね。皆さんの中でも、就職活動も終盤を迎えつつある方が出てきている頃でしょうか?

早く就職活動から解放されたいという気持ちが大きいと思いますが、最後の決断が最も重要です。最後まで気を抜かず最良の選択ができるようしっかりと立ち止まって考えてください。そこで、連載の第4弾は、「失敗しない会社の選び方(入社企業の選び方)」についてお話したいと思います。

働くイメージが持てるかどうか、で決断する

順調に就職活動が進んでいる方の中には、複数社から内定をもらっている方もいるかと思います。そして、その中でどの会社を選んだらよいか私宛に個別に相談をいただく方も何名かいました。そうした相談の際に私は必ず下記の点について整理をするようアドバイスをしています。

・自分の実現したい事(仕事やライフスタイル)は何か

・いつ頃までにどの程度まで実現したいか

・内定企業のうちその実現に最も近いと感じる企業はどこか

・そしてそれはなぜそう思うのか

とてもシンプルですが、重要な整理ポイントです。

活動をしているとどうしても目先の事ばかりが気になってしまいがちで、その会社の良い所・悪い所という点だけで考えてしまう方が多いように感じます。ただし、重要なのはそこではありません。「自分の意思」がどうなのかという点がとても重要です。

好きなブランドだから、有名なブランドだから、といった理由だけで判断するのはとても危険です。なぜならそこには「自分の実現したい事」が紐づいていないことが多いからです。もちろん、何かしら明確な理由があってそれを実現するのに最適な環境が「好きなブランド」「有名なブランド」というのであれば全く問題はないのですが、それを選択する理由を明確に言語化できないようであればもう少し掘り下げて考える必要があります。

前述の整理ポイントの通り、まずは自分の実現したい事が土台にあって、それを最も実現に近づける箱(企業)はどこなのかという観点で判断をするべきです。例えば、ずっと販売現場で活躍するスペシャリストになりたい、バイヤーになりたい、将来独立をしたい、等それぞれ実現したい事が異なるのであれば、当然最適な企業もそれぞれ変わってきます。なので、まずは自分の意思をもう一度しっかり掘り下げる事が重要になってくるのです。

そして、最も実現に近づける会社というのは、その人にとって働くイメージがもてる会社でもあります。逆に働くイメージが持てない会社というのは、その人にとってはフィット感が薄い会社なのかも知れません。

1次情報にリーチし、徹底的にリサーチせよ

では、どうしたら実現に近づける企業なのかを見極められるのか。これも良く相談されます。そうした時、私が知り得る情報の中でアドバイスや情報提供はしていますが、自分の足と目を使ってリサーチするように伝えています。

確かにオンラインでリーチできる情報は年々格段に増えていっています。しかし、リアルな情報というものはオンラインだけで拾いきる事はできません。むしろ重要な情報はネットの外側にあります。人から又聞きの情報はどうしても間に入る人の主観が加わってしまうので、ミスリードされてしまう可能性が高まります。自分自身がどう感じたかを大切にし、又聞きなどの2次情報ではなく、1次情報を取りに行くことを意識しましょう。

今回はお勧めのリサーチ方法をお伝えします。下記のリサーチを可能な限り実行してみてください。

店舗がある企業は店舗を1店舗でも多く見に行く

就職活動中も店舗見学には行っていると思いますが、改めて冷静な目で店舗を回ってみましょう。
店舗スタッフの年齢構成はどうなっているか。例えば若手が多ければ早い段階で責任あるポジションを狙える可能性が高いですし、ベテランが多ければ年齢に関わらず販売のスペシャリスト目指せる可能性が高いとも捉えられます。
また、実際に働いている方たちの雰囲気が自分に合っているか、素敵に見えるか、という点も重要な観点です。
そしてつい見落としがちですが顧客層もチェックしましょう。実際にどの位の年齢層のお客さんが多いのか、どんなタイプのお客さんが多いのか、これもとても重要な情報です。

本社で働く人達を見に行く

出勤時間帯にあわせて本社へ出入りする人を見てみましょう。男女の比率、年齢層、雰囲気が良く見えてくると思います。
その会社の雰囲気は、実際にそこで働く方の従業員である程度掴むことができます。

OB/OG訪問をする

実際に働いている方に話を聞いてみましょう。その際のポイントは事前に自分が知りたいことを整理しておくこと。どんな質問をするかによって得られる情報は大きく異なります。ただ会う事だけに満足するのではなく、本来の目的である「自分にとって必要な情報」が得られるような質問をちゃんと用意してから挑みましょう。

ただし、お忙しいなか相手の方にお時間をいただいているんだ という気持ちを忘れずに。OB/OG訪問については内定企業であれば人事の方に相談をすればアレンジしてくれることが多いと思いますし、それ以外にも自分の先輩や知り合いの先輩などでそこで働く人がいないかを調べてコンタクトしてみると良いと思います。

今一度自分の声に耳を傾けて

今回は内定企業の中から入社企業の選び方というテーマでお話をしましたが、就職活動は客観的に自分を振り返る良い機会でもあります。今一度自分の声に耳を傾けて、どうなりたいかを徹底的に自問してみてください。そしてそれは就職活動に関わらずそれ以降もずっと。

そして、最初の入社企業は重要ではありますが、仮にそこで失敗したとしても意思さえあればいくらでもやり直しは効きます。現時点での自分が考えられ得る範囲でベストの決断をし、もしその先にまた別の決断を迫られる時が来た場合には、今の自分よりもさらに成長した自分がその時点でのベストな決断をしてくれるはずです。慎重に考えつつも、深刻には考えずに決断をしましょう!

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この連載は皆さんからの質問にお答えする形で進めていきます。是非お気軽にご質問ください。

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Recruitment

吉田直哉

ファッション業界への就職を目指し、新卒でバーニーズジャパンに入社。 その後リクルートエージェント(現リクルートキャリア)にて様々な業界における転職支援、採用支援を経て、現在はファッション業界のヘッドハンターとして活動しつつ、ファッション業界におけるキャリア教育、コンサルティング業務、コミュニティー企画・運営など幅広く活動中。

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