【Uni-Share|身震い issue.6】PERMINUTE デザイナー「半澤 慶樹」

 

新進気鋭のクリエーターと共に制作しているファッションフリーマガジン「Uni-Share」が2017年10月22日(日)にUni-Share Vol.15「身震い」をリリース。本紙でしか見ることができない内容を、READY TO FASHION MAG内にて特別に公開。

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インタビュー企画

テーマ:「Leave Behind」

PERMINUTE 半澤慶樹:高校の図書館で鷲田清一氏の「モードの迷宮」「ちぐはぐな身体」を読み、多角的なファッションの見方から服の世界にのめり込む。本格的にファッションを勉強するために上京し、文化服装学院とここのがっこうに通う。2016年同校を卒業し17ssよりPERMINUTEを立ち上げ、 同年H&M DESIGN AWARD 2017でショートリストにノミネートされ注目を集めている。

 

皮膚感覚を頼りに偶然の連続から作り出される服たち。幼い頃から自然と共に育ち、彼を取り巻いてきた環境が彼の作り出す服に大きな影響を与えている。新進気鋭として注目を集めるPERMINUTEの核心に迫る。

 

―PERMINUTEはどのようなブランドですか。

PERMINUTEは昨年の10月の17ssから始めました。その年の3月、学校を卒業したタイミングでH&Mがスポンサーの国際コンペがあって、8月のポートフォリオ審査のためにコレクションピースを作った結果、そのままブランドデビューに繋がったという感じですね。当時はデザイン画をあまり描かず(というよりは苦手意識があり)、ボディーと布で遊びながら偶然できた形やカッティングの面白さを生かして作るのは結構意識していました。ドレーピングしながらデザインを考えるこの方法で、とにかく数をこなしまくって上手くできたプロトタイプを更にブラッシュアップしていくみたいな。そういう実験をとにかく繰り返していく中で生まれた実験結果みたいな形でコレクションを作りたいと考えていました。

 

―ブランド名『PERMINUTE』の意味は何ですか。

PER / MINUTEなんですけど、1分あたり○○という意味です。学生時代メンズウェアに興味があったこともあり、手間と時間をかけて服を作るのが良いことだと思っていたんです。でもいざ挑戦してみるとどうしても考えが上手く形にできない。集中力も続かずアイディアが形になる前に飽きちゃったり新鮮に感じなくなってしまったんです。で、打開策を考えていた時に30分以内にドレーピングを1体やるのを思い付いて。それをずっと試していくうちに、だんだんアイディアを新鮮なまま形にすることが出来るようになっていきました。自分だけの服の作り方におもしろさを感じたことがきっかけでこの名前に決めました。極端な話30秒でもめちゃくちゃいいピースとかって作れる気がしています。時間に支配されず思いついたものをただ形にしていくシンプルな作業の連続です。

 

―頭で考えるより先に手を動かすのは感覚的なものなんですか。

皮膚感覚を頼りに服を作るのはテーマです。人間の思考って脳で考えるだけじゃなくて、その日誰と会ったとか何を食べたか、あとは大腸菌の働きとかにも左右されるというのを聞いたことがあります。それが生き物らしくて面白いなと思って。あまり感情を外に出したりするのが苦手なタイプだったんですけど、手を動かすことで服に感情が乗ってくるのは感じています。

 

―植物とか動物がモチーフの服が多いなと感じたんですけど、動植物にインスピレーションを受けることって多いんですか。

地元が福島県なんですが結構な田舎で育ってきました。父親がガーデニングが趣味で、庭に草花をたくさん栽培していました。そういうところで遊んだり、化石や岩のサンプルがたくさん並んでいる父親の書斎にこっそり入って過ごすような子供でした。石に話しかけていたらしい(笑)そういった幼少期の影響がかなり大きいと思います。

 

―幼少期がすごい影響しているんですね。

超ありますね。

 

―そもそも服に興味をもったきっかけはなんですか。

ファッションに興味持ち始めたのは中3くらいですかね。当時はA BATHING APEとかSTUSSYのようなストリートファッションが好きで私服の高校に進みました。高校の図書館に新書が揃っていて、そこで鷲田清一氏の『モードの迷宮』とか『ちぐはぐな身体』を読んで、”え、ファッションにはこういう見方もあるんだ”っていうのに気づかされてから更にのめり込んだところはあります。その影響でコムデギャルソンとか着るようになりました。本格的にファッションの勉強を始めたのは上京して文化に入ってからですね。作ることもビジネスのこともあらゆることを勉強できる学科だったのでそこで一通り勉強しながら、”ここのがっこう”に通ったり、色んな企業でインターンとかしたりして。

 

―文化だけじゃなくて、ここのがっこうにも行き始めたきっかけはなんですか。

高校生の時に装苑にここのがっこうの記事があって、すごい気になっていたんです。最初は大学に行きながらここのがっこうに行こうかなって思っていました。文化では教えてもらえないようなファッションを知りたかったし、普段は会うことのできないような他の分野の人達と交流してみたいと思っていました。

 

―ここのがっこうで得られたものって何かありますか。

失敗作を持って行ってもそこにあるまだ自分でも気づけていない新しい可能性を見いだしてくれたり、迷っていても色んな人からアドバイスもらうことで成長することができました。1対1で作品のアドバイスを受けられるので、一人ひとりに合った進め方を見つけられるのが新鮮だったっていうのはありますね。それから今ファッションデザイナーになっている卒業生がいっぱいいて、その人たちと今も仲良くできたりネットワークが繋がっているのはとてもいいなと思っています。

 

―PERMINUTEの今後の展開を教えてください。

ビジネスの拡大ももちろんですが、まずどういうブランドなのかをより多くの人に知ってもらうために、どういうことが出来るかを今考えていて。個展とか色々企画したり、服だけではない見せ方みたいなものも出来たらいいなと考えてます。

 

 

【Uni-Shareとは】

首都圏の大学生で構成されたファッションフリーペーパーを発行している学生団体。

10月22日に最新号vol.15をリリースし、同日に開催された写真展『残響』も多くの動員数を誇り成功に収めた。今号ではVETEMENTSのランウェイにアジア人で初めて抜擢された木下マナミをメインビジュアルに起用、モトーラ世理奈が主演を務める映画『少女邂逅』とのタイアップも果たした。

webサイト:http://www.uni-share7.com

instagram:https://www.instagram.com/uni_share/

twitter:https://twitter.com/uni_share

 

最新号vol.15の購入はこちら:https://unishare15.thebase.in

 

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