東京都による期間限定のショールーム『知れば知るほどおもしろい 東京都伝統工芸品の魅力 東京都伝統工芸品41品目』が2018年7月30日より、羽田空港国際線旅客ターミナルにて開催した。期間は2018年7月30日(月)〜8月5日(日)。

『知れば知るほどおもしろい 東京都伝統工芸品の魅力 東京都伝統工芸品41品目』の詳細・今後のスケジュールはこちら
https://www.readytofashion.jp/mag/news/tokyo_culture_haneda_2018/

職人による実演コーナーや、製作体験などもできる内容となっている本企画。READY TO FASHION編集部は実際に羽田空港に赴き、体験型取材を行った。

東京都伝統工芸品41品目とは

東京の伝統工芸品は、長い年月を経て東京の風土と歴史の中で育まれ、時代を越えて受け継がれた 伝統的な技術・技法により作られている。伝統工芸品は、手作りの素朴な味わい、親しみやすさ、 優れた機能性等が、大量生産される画一的な商品に比べて、私たちの生活に豊かさと潤いを与えてくれる。伝統工芸品は地域に根ざした地場産業として地域経済の発展に寄与するとともに、地域の文化を担う大きな役割を果たしてきており、現在41品目が指定されている。

江戸指物 / 江戸木彫刻 / 江戸手描提灯 / 東京藤工芸 / 江戸つまみ簪 / 東京染小紋 / 江戸切子 / 江戸木目込人形 / 江戸からかみ / 江戸木版画 / 江戸刺繍 / 東京手描友禅 / 東京銀器 / 東京無地染など

職人の手ほどきによる製作体験コーナー

普段あまり触れることの少ない東京伝統工芸品を身近に感じることができるように、職人と一緒に、伝統工芸の技にチャレンジできる製作体験コーナーが設置されている。「手摺り版画のうちわ」「木綿ハンカチ染め」など、これからの暑い季節に役立ちそうな伝統工芸のアイテムを自分の手で作ることが可能だ。

初日7月30日(月)の「職人の手ほどきによる製作体験コーナー」の体験品目は「東京銀器」。東京銀器を用いた 槌目・ゴザ目・岩石目の指輪を、職人にレクチャーしてもらいながら実際に製作することができるという内容だ。

東京銀器とは

「東京銀器」は、台東区、荒川区、文京区などの地域を主な製造地とし、江戸時代中期に、彫金師の彫刻する器物の作りとして銀師(銀器職人)や、かんざし・神輿金具等を作る金工師(飾り職人)が登場したことがはじまり。現在でも食器や茶器といった生活用品や装飾品として製造されている。

READY TO FASHION編集部は実際にリング制作を体験。

① 指輪のサイズは各種豊富に揃えられており、自分にぴったりなサイズ、デザインを選ぶことが可能。

② 指輪作成のプロセスを、職人自ら作り方を詳しく説明してくれる。

“職人”というと硬派で寡黙なイメージがある人も多いかもしれないが、製作体験コーナーでは、プロセスを丁寧に教えてもらえたり、何気無い会話を楽しみながら製作ができたりと、職人との距離感がとても近く、作業全体を楽しむことができる内容となっていた。

普段あまり触れることがない伝統工芸品という「モノ」を、職人という「ヒト」を介して見つめることができ、知れば知るほど興味が湧いてくる。

また、写真でも見受けられる通り、「伝統工芸品=古い」というイメージを払拭してくれるがの如く、他のシルバーアクセサリーにも溶け込み、もっと生活・若者に溶け込むことができるのではないか、という印象を受けた。

職人による製作実演ブース 

匠による凄技を間近で見学することができる「職人による製作実演ブース」。 実際に職人が伝統工芸品を製作するところを見学することが可能で、匠の技がいかに洗練されたものかを実感することができる。

本日7月30日(月)の製作実演ブースは、製作体験コーナーと同じく「東京銀器」。職人が、その精錬された匠技を披露。こちらも実際に職人の方と気軽に会話をしながら、実演を楽しむことができる内容となっている。

上記の製作実演・製作体験コーナーは日にちによって内容が変更されるが、期間中は他の東京都伝統工芸品の展示ブースが常設されている。「製作工程」「色」「模様」の三つの切り口から、一見するだけでは気がつくことができない、高度な職人の技術や品質が、簡単に理解しやすい紹介がされている。

夏休み始まりの羽田空港・国際線ターミナルでの本企画、日本人から外国人、小さい子どもからシニア層まで、幅広い層が展示や実演、制作に興味を惹かれている姿が多く見受けられた。

羽田空港からどこかへ旅行する予定がある方、直近の夏休みの予定がまだ決まっていない方、ふらっと羽田空港国際線ターミナルに寄るついでにこの展示をのぞいてみてはいかがだろうか。今まで気がつかなかった古き良き東京の魅力に気づくことができ、なかなか接することのない職人技との距離を縮めることができたりと、新鮮な体験に出会えるかもしれない。

開催概要

タイトル:知れば知るほどおもしろい 東京都伝統工芸品の魅力 東京都伝統工芸品41品目

場所:羽田空港国際線旅客ターミナル(大田区羽田空港2丁目6-5)

開催日時:2018年7月30日(月)〜8月5日(日) 午前10時00分〜午後6時00分

主催:東京都

特別協力:東京国際空港ターミナル株式会社

主な内容:

・東京都伝統工芸品41品目の紹介

・製作工程・色・模様の3つの切り口で、伝統工芸品の魅力を紹介する展示

・職人の匠の技を体感できる製作実演(4階広小路)

※期間中は毎日午前10時00分から午後6時00分まで。休憩等で実演していない時間帯あり。

・来場者も伝統工芸の技にチャレンジできる製作体験コーナー(5階E▶︎DO HALL)

※当日申込みのみ。
※製作体験には参加料必要。
※都合により内容が変更となる場合があり。

・「東京都伝統工芸品」と「和装」を採り入れた現代の暮らしの提案展示


READY TO FASHION MAG 編集部

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