女子大生の皆さんはこうだっタラ、こんなことがあレバ…。なんてタラレバ話が飛び交ってるはず。そんな日々の会話に飛び交うタラレバ話をファッションを軸にお届けする連載企画『イマドキ女子大生のタラレバファッション話』。Vol 2では洗足学園音楽大学の音大生の皆さんに聞いてみました!

音大生…。私たちの中だとバッハやベートベン、シューベルトのようなクラシック音楽が好きで、楽器や歌、音楽を愛するマニアの集まりであり、有名ヴァイオリニストようにルイヴィトン全身に身に纏ってるようなお金持ち集団というイメージ。そんな音大生のタラレバファッション話では、常識とはかけ離れた普通がいくつも存在していました。

ジャンルでわかる?!音大生

──音大生ってクラシックや音楽史、楽器、歌をこよなく愛する音楽マニアというイメージが私の中にあるんですけど、本当にそうなんですか?

ユイ(管楽器)(以下Y管):いわゆる、熱狂的なマニアとかいう程ではないけど、楽器が好きなのは本当だし、周りも楽器や音楽の話とかで盛り上がれるから、あながちそのイメージで間違ってはいないかな。音大に通うようになってから、音楽に囲まれている環境になっているので。

ホノカ(打楽器)(以下H打):みんなが思ってるよりかもね。音楽や自分の楽器のことは詳しく調べるし、音楽を軸にお互い高めあっている感じ。他の大学とは違うのかもしれないね。

アイカ(打楽器)(以下A打):この大学自体ジャンルが様々で、クラシックやジャズ、ロック、ミュージカル声優まで、さまざまな音楽を専攻してる人がいて、クラシック音楽だけでない所で幅広いのは私たちの大学の特徴でもあるね。

──そんなにたくさんのジャンルがあるのですか。では、服装とかはやっぱり違ってきますか?

H 打:それは見ただけでもわかるかも。ロックとかならパンク系だったり、髪の毛が真っ赤だったり!他にもミュージカルの人とかはジャージを着ていることが多いのが特徴ね。その人たちと交流があるわけではないけど、見ただけでも、あっ!この人はきっとロックなんだろ〜なってすぐにわかる。

音大生のこんな服着れレバ!事情

──普段のファッションはどんな感じですか?

H 打:実際すごくオシャレができるっていう環境ではないかな。髪の毛の色とかでいえば本番では暗い色に戻さないといけないからね。絶対ってわけではないけど、暗黙の了解的な感じでね。

A 打:それでもオシャレしたいって思うから、私は派手な色に染めたりするけど、染め直しとかは面倒ね。みんな普段の服にかけるお金は本番の衣装や楽器の道具に使ってるから、私服にはあまりお金をかけてない印象。

Y管:あと、授業によっては服装を制限されるよね。助手さんから連絡されて、スカートは履かないで下さいって言われたりする。好きな服を着るというよりは授業に適した格好をするって感じかな。あと毎日のように楽器を持ち歩いてることが多いから楽器ケースもファッションの一部になってる気がする。だからステッカーとか貼ったりするのかもね。

サヤコ(ピアノ)(以下 Sピ):私は授業の日はほとんど膝丈かそれより少し長いスカートばかり履いてるかな。あとはピアノのペダルの関係もあるからかスニーカーを履くことはほとんどないかな。ある意味ファッションは制限される感じはあると思う。

ミユ(弦楽器) :ファッションが制限されてるとかは思わないけど、私はヴァイオリンだし、モコモコしたようなニットのものとかはヴァイオリンを弾く上で厄介だからあんまり着たりはしないし、買わないようにしてるかな。

ニナ(ミュージカル)(以下 N ミ) :さっき話してたけど、私はミュージカルを専攻していて、体を動かしたり、踊ったりするので基本ジャージ。周りもジャージとかスウェットとか伸縮性のあるズボンだったり。授業によっては着替えないといけないこともあるから学校でオシャレな格好とかしてる人は見ないかな。

──皆さんオシャレをする機会が少ないということはわかりましたが、逆にどこにどんな時に服をこだわったりしてますか?

 S ピ:本番の衣装、特にドレスにこだわってます。視覚的にピアノとドレスしかステージからは見えないから、ドレスは重要になるし、ドレスはその曲によって色や形を変えるから。ピアノの場合はネットとかで頼むと丈とかがわからないから、必ずお店に行って本番のヒールを履いて、ドレスの調整をするんです。そうしないと、ペダルにドレスの裾が引っかかっちゃたりするんです。こういうのは大変だなって思うけど本番を成功させる為には当たり前のことだなって思うからちゃんと毎回してるけどね。

H 打:アンサンブルとかならみんなで衣装を揃えたりするからドレスとかじゃなくても何かと本番の服装は様々。だけど音大生にとってドレスを着て演奏するのはとても自分をアピールする場にもなるし、ドレスも曲の印象を決めてくれる重要な要素になるね!

Y 管:私の楽器はクラリネットで楽器の色が黒だからあんまり暗いトーンのドレスだと楽器も自分も目立たないからそういうことも意識して買うかな。周りの人も本番は普段と違って男子もタキシードとかを着るから、本番の服装でおっ!いいね!とか思うところはあるかな。ネクタイとか髪型、本番と日常のギャップが見られるのは音大生の特徴かな!

N ミ:私はみんなと違って、ミュージカルだから本番はその役ごとの衣装を買っうことが多いかな。衣装の全てを学校や衣装さんから借りれたりするわけではないから、みんなで相談して、自分の思う役の衣装を探したりするの。自分がその役になりきる為の大切な衣装になるからすごく慎重に選んでる。だから私服に高いお金を出すというよりは本番の為に金をかけてるかな。役の為に沢山のコスプレを着たりするけど、そんなことをできるのも音大生とかくらいだと思うし。

着れタラではなく着る!音大生ファッション!

──学校に出没する、奇抜ファッショニスタがいるという噂を聞いたのですが、そんな人を見かけましたか?

H 打:入学式のときにものすごく長すぎる髪の毛の人を見たかな。その人はチェロの人だったけど、チェロは楽器を演奏するとき座るから床にもうつくくらい長くてびっくりしたな。あそこまで長い意味はないと思うけどね笑。

Y管:がっつりアフロの人とかもいるよね。この時代に本当にアフロヘアーにしてる人、この学校入って初めて見たかも。すごく衝撃的だったよ。

S ピ:こないだ移動中に虹色の髪の毛の人がいたかな。虹色の髪の毛の人なんて、実際カツラとかでしか見たことなかったからすごく驚いちゃった。赤色とか緑とかは割と学校に歩いてる人はちらほらいるけど虹色は本当に目立ってた。

リカ(電子オルガン):私の友達は男子だけどスカートを履く人がいるよ。まず、ビジュアル系が好きらしいから、化粧までしてる。けど、その人は別に自分が好きな格好してるから変える気は無いって言ってたけど、普通に街歩いてたら二度見はしちゃうなーとは思うね。

Y 管:講師の先生にものすごく奇抜な人がいて、本番は全身スパンコールの服を着たり、普段の授業ですら黒マスクとかしちゃってる。何回か職業質問されているらしいよ笑

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今回は音大生のファッションということで、一般大学とは全く違うファッションの楽しみ方があるなと感じました。音楽をやる上で、ダメなもの、着てはいけないものがあるということ。その中でも自分をアピールする才能はきっと人一倍にあるのかなというのも感じました。音大生のことを少しでも知りたいと思うならきっと彼らの日常ではなく、本番を見に行くのが一番かもしれませんね。そこには素敵なドレスや衣装を着て音楽を楽しんでる姿があるかもしれないですね。

Illustration&text:Akar_i (READY TO FASHION編集部)


READY TO FASHION MAG 編集部

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