物が溢れるいまの時代、その中から何を選択するかにセンスが問われるようになってきた。価値を見極めるにはそれに伴う知識が必要で、そうでなければなんだかライト、説得力に欠けてしまう。

連載「WHAT IS NEXT」では読者のファッションの知識の広がりを目的とし、いま注目すべきアップカミングなブランドを紹介する。

第1回はロンドン編。BurberryやPaul Smith、Tricker’sにドクターマーチン。日本でも広く浸透する多くの有名老舗ブランドを抱えるロンドン。その一方で、MACKINTOSH0001のデザインを手がけたKiko Kostadinovの同名のブランドや、ラグジュアリーなスポーツウェアで魅せるReebokコラボが話題のCOTTWEILERなど、新興ブランドにも勢いがある。ロンドンでは一貫した伝統の精神を保ちつつもスピード感ある進化を恐れない姿勢が、常に歴史を更新させていく。今回はそんなホットな都市の生む期待のブランドについての情報をお届け。

Cecilie bahnsen(セシリーバンセン)

Photo:ブランド公式サイトより

デザイナーのCecilieは世界一の美大と名高いイギリスのロイヤルカレッジオブアートで修士号を得た後、ディオール(Dior)やジバンシー(Givenchy)の元デザイナー、ジョンガリアーノ(John Galliano)のスタジオでキャリアを積む。2016年にコペンハーゲンでブランド立ち上げ、数々の賞を獲得した。

Photo:ブランド公式サイトより

伝統的なテクニックと複合的なディテール、ユニークな生地使い。彫刻的なシルエットの取り込まれ、これらの再現する繊細さがクリエーションの特徴だ。可愛さに対する純粋な憧れ・高揚感が洗練された服に落とし込まれ、見事にモードへと昇華している。Cecilie bahnsenの世界観には、どこか儚いときめきがある。

ワンピースが25万円からとデザイナーズブランドらしい価格帯だが、うまくポイント使いしたスタイリングを目にする機会も増えそうだ。

ファッション誌SPURや多数のメディアで気鋭ブランドとして取り上げられる他、17awからドーバーストリートマーケットギンザで取扱いを開始するなど、今最も勢いのあるブランドのひとつ。

公式サイト: http://ceciliebahnsen.com

Instagram: https://www.instagram.com/ceciliebahnsen/

REJINA PYO (レジーナピョー)

Photo:ブランド公式サイトより

ソウル出身韓国人デザイナーによるロンドン生まれのブランド。2011年にセントラル・セント・マーチンズにて修士号を取得する。

Photo:ブランド公式サイトより

着こなしへの想像力をかきたてる不思議なバランスのシルエットが印象的。洗練されつつも遊び心あるモードなスタイルで早くも各国にスナップクイーンのファンを獲得し、今後ますます知名度が上がること間違いなし。建築的なフォルムとモダンな色使いで、次世代のMarniやAcne studiosを目指す。

17ssは日本のセレクトショップsisterで取扱いもあり、女優の臼田あさ美のスタイリングに用いられるなど業界内の注目も高まる。

公式サイト: https://rejinapyo.com

instagram: https://www.instagram.com/rejinapyo/

A.W.A.K.E.(アウェイク)

Photo:ブランド公式サイトより

ファッションスナップ常連のNatalia Alaverdianによって2012年に設立されたロンドン発のブランド。彼女のファッションへの構想は、スタイリングやアートディレクション、写真撮影を含む様々なキャリアによって形成されるもの。異なるフィールドから取り込まれた独自の感性が特徴だ。歴史、映画、芸術の要素を取り入れる他、日本の芸術と文化にインスパイアーされたスタイルも目新しい。

Photo:ブランド公式サイトより

2018年リゾートコレクションにみられる着物スリーブシャツ。ワイドなボトムと合わせたシルエットはさながら日本の袴のよう。

普段のスタイリングに加えてモードなアクセントとして楽しみたいA.W.A.K.E.のアイテムは、セレクトショップrestirで取り扱いがある。

公式サイト: http://www.a-w-a-k-e.com

instagram: https://www.instagram.com/awake_uk/

さいごに

以上、女性らしさの中に芯の感じられる3ブランドをピックアップ。気になるブランドの公式サイトとinstagramをチェックして、最新情報を手に入れよう。


READY TO FASHION MAG 編集部

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