【連載】ファッション業界0年目note vol.2:就活前に知るべきこと②「就業観と離職率」

 

「人生を楽しく、豊かにする」ために新卒採用担当目線・社会人目線で就職活動についてお話していく連載『ファッション業界0年目note』。今回は前回にお話できなかった「就業観の変化と3年以内の離職率」について解説していこうと思います。

 

前回は「就活状況と学生の傾向4つ」から

①スケジュールの短期化

②売り手市場

 

について解説し、「3月からは短期決戦だから、準備不足に陥らないようにしよう。」「売り手市場だからこそ多くの内定が出て入社企業に迷う。逆に、油断していると内定ゼロもあり得る。」というお話をしました。

前回記事:【連載】ファッション業界0年目note vol.1:就活前に知るべきこと①

 

今回は残り、下記2つについて解説していきます。

 

③学生の就業観の変化

④3年以内の離職率が約3割

 

【学生の就業観の変化】

まず③学生の就業観の変化から解説をしていくと、昔と今では学生が企業に求めるものが大きく変化しています。

皆さんも「ワークライフバランス」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか?実はこの言葉には日本の時代背景が大きく関係しています。

 

高度経済成長期の日本は金銭的にも物質的にも豊かではなかったので、「頑張って働いてお金をたくさん稼いで、欲しいものを買おう!」という考えが日本全体で正解とされていました。

(高級車・高級な時計・マンションなどを買うことがステータスとされていたのも、このような時代背景があります。)

 

ところが皆さんが生きている現代の日本は「モノが溢れる・一人ひとり違う・模範解答が無い」というのが社会の常識になっています。

 

日本が十分に発展して豊かになり、スマートフォンが普及したことにより、「モノに困ることはないから、自分の好きなことを大事にしよう!頑張って働いてお金を稼ぐことだけが正解じゃないよね!」という社会になっているのです。

 

つまり現代の日本は「物質的・金銭的にはある程度満たされているから、求めるものが他の分野に移っている」ということです。

(皆さんも「高級車が欲しい!」「一等地の高級マンションに住むんだ!」と思うよりも、「自分の時間が欲しい」「趣味を充実させたい」「自分の気の合う仲間との時間が大事」という人が多いのではないでしょうか。)

 

 

この時代背景が分かっていると「ワークライフバランス」を重視する人が増えてきたことも説明が付きます。「仕事よりもプライベートの時間を大切にして、自分の好きなことをしたい」という考えの人が増えているということです。

(実際に、学生が企業を選ぶ基準としてワークライフバランスを挙げる割合が年々高まっています。)

 

 

【3年以内の離職率が約3割】

次に④3年以内の離職率が約3割を解説していきます。

 

厚生労働省の調査によると、新卒で入社した方が3年以内に辞める割合はこの10年間に渡って3割を超えています。

 

つまり、頑張って就職活動をして入社したのに自分と合わなかったから会社を辞めてしまっているということです。

(退職する理由は「仕事がイメージと違った」「お給料が少ない」「休みが取れない」など様々です。)

 

新卒採用を担当している私としては、「あれだけ頑張って就活したのに、本当に勿体ないなぁ」と思います。

 

 

 

【①②③④から分かる学生の傾向とは?】

前回と今回の2回に渡って解説してきた4つから分かる学生の傾向をそれぞれ一言で表すと、下記のようになります。

 

①スケジュールの短期化→準備不足

②売り手市場→たくさん内定が出る

③学生の就業観の変化→プライベート重視

④3年以内の離職率が約3割→仕事が合わない

 

つまり「『楽しく働きたい!』『プライベートも充実!』と思いながら就活をし、内定が多く出て企業を選べる状況にも関わらず、仕事が合わずに悩んでいる」ということが見えてきます。

 

きっとこのような状況に陥っている方も、もちろん3年以内で退職したいと思って就活をしていた人はいないはずです。では、学生はいったい何を見落としてしまっているのでしょうか?

その答えは次回のコラムで解説していきたいと思います。

 

 

~今回のまとめ~

・経済成長と共に就業観の変化し、学生が企業に求めるものがプライベート重視になってきている

・就職活動して入社した会社をわずか3年で辞める人が3割もいる

・近年の学生傾向は、楽しく働いてプライベートも充実させたいと思っているのに仕事が合わずに苦しんでいる

 

 

次回のコラムでは、「『学生が見落としがちな視点』と『就職活動で一番大事なこと』」について解説していきます。

次回もお楽しみに!

 

TEXT:READY TO FASHION MAG編集部

ファッション業界と繋がる
この記事をシェアする
READY TO FASHION をフォローする