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以前予告した(http://ready-to-httpfashion.com/news/tokyouniversity_fashioncirclefab_1120/)東京大学服飾サークル「fab(ファブ)」が11月20日下北沢ケージにてファッションショウを開催した。

ここでは、今回”くゞる”というテーマで行われたファッションショウについてレポートする。

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晴れた、日曜日。

今回は野外の”下北沢ケージ”で開催された。とても暖かく昨日が雨だったのが嘘かのよう。天気に恵まれて、どこからモデルさんが登場するのかちょっとしたドキドキ感がある。そして、スタートが近づくとともに、9箇所のカーテンの中にモデルさんが入っていく。

一体誰から出てくるのか、

一体どんな衣装なのか、

一体どこを歩くのか。

モデルの足元しか見えない。

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普通のファッションショウよりも距離が近く、ますます生地感と細かい作りに目がいく。

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モデルの方は、客席のかなり近い距離を歩く

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ーくぐるー

服と人の関係は変化する
身にまとわないうちは 服は人と別個であり
身にまとってしまえば 服は人と一体となる

頭が服をくぐる瞬間は
服と人が最も強く関わり合う一瞬であり
両者の関係は揺らぎ
別個から一体へと切り替わる

何かが何かをくぐる時 世界は揺らぐ

くぐる事は冒険である
くぐることで 身体は内部と外部と行き来し
そこに新たな関係性が芽生える

身体と外部を巡るいっさいの関係が
「くぐる」ことから始まったとしたら
この行為を服に刻み付けていく私たちは
始原への遡りながら未知へと旅をするのである。

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”くゞる”についてショウの中で改めて考えさせられるこの演出が印象深い

四角を身にまとった衣装、どんな形になってるのだろうと不思議に思わせる衣装、背中が大胆に露出され、肩の装飾を口に加える衣装、ネックレスや帽子にインパクトがあるもの、それぞれの衣装に”一体これはどうなっているんだろうか”と疑問を持たせ興味を持ってしまう部分があった。

そして、ショウ終了後15分間のアフタータイムが設けられ、お客さんと、モデル、デザイナーがそれぞれその時間を楽しんでいた。デザイナーと担当のモデルが一緒になって行動する。

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ーあとがきー

fabの皆さん、お疲れ様でした。このショウを創り上げるためにたくさんの時間と労力が必要だったのではないでしょうか。学生が1からファッションショウを創るという現場にはとってもエネルギーがありました。

会場に入った瞬間、どんなショウが始まるのかといドキドキ感が今までのファッションショウにはなかったものでとても楽しむことができました。これからのfabの皆さんの活躍を楽しみにしています。

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「fab(ファブ)」

東京大学の学生中心に活動している服飾サークル。年に1〜2回、ファッションショウや展示会を開催している。服の製作、演出など全て学生の手で一から作り上げる。ただ服を作るだけでなく「服で表現する」ことが基本姿勢であり、コンセプトにこだわり、メッセージ性のある作品の制作及び演出を目指している。

HP http://www.faaaaab.net
Twitter https://twitter.com/fab_tter

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READY TO FASHION MAG 編集部

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